成婚どころか、会えない人たち

AM編集部員

結婚相談所にはどんな男性が登録しているんでしょう。

Aさん

相談所のマーケティングの仕方によって全然違いますね。結婚をしっかり押し出した広告の会社には、恋愛経験が少ない堅めの人が多いですね。あとは、結婚をしたいけど本当に忙しくて、出会いがない人。それと、人間関係のしがらみを持たない出会いを求めてる人。

AM編集部員

恋愛経験豊富な男性もいるんですね。

Aさん

少数派ですけどね。でも、恋愛経験がある方たちは女性の婚歴を気にしないなど、いろんなことが許容できるので、比較的すぐに結婚が決まりますね。

AM編集部員

恋愛経験が少ない男性の成婚ペースってどうなんでしょう。

Aさん

振り幅がありますね。理想の相手像が固まってる人から、「自分を受け入れてくれる人なら誰でもいいです」っていう謙虚な人までいるので。

AM編集部員

どっちが成婚率高いですか?

Aさん

許容範囲が広いので断然後者です。それに、初めての恋愛だったりするので、一気に燃え上がって、一気に結婚までいきます。

AM編集部員

おー!

Aさん

お互い純粋だからでしょうね。昔のお見合いってこんな感じなんだろうな〜と思います。
対して、理想像がガチガチの人は難しいですね。

AM編集部員

なんででしょう。

Aさん

そもそもお相手に会えないんです。コンシェルジュは、条件や希望など「お互いに見合った人」を紹介するので、自分のスペックに対してお相手に望む条件が厳しすぎると紹介できないんですよね。

AM編集部員

なぜそんなに理想が高いんでしょうね。

Aさん

親からの評価しか受けたことがないんだと思います。「あなたは本当に立派に育った」とか「うちの家柄は素晴らしい」とか。
こちらが見合った方をご紹介すると、「うちの家柄的にちょっと…」「こういう人を母は受け入れてくれないと思う」とお断りされるので。

AM編集部員

親からの評価と、社会からの評価って違いますからね。しかも、大人になると他人に「そういうとこやぞ」なんて言わないですし。 コンシェルジュの方はストレートに告げるんですか?

Aさん

ある程度は言います。恋愛の経験値がない理由はなんだろう、異性のニーズはこうなってるんですよって。じゃないと、紹介できないことを理解していただけないし、成婚率が上がらないので会社の信用問題に関わります。

でも、データマッチング型の会社はどうかな。「とりあえず入会させる」って会社が一般的なので、自己評価が変わらないまま、誰からもアプローチされないままって月額だけ払い続けるってことが多いですね。

AM編集部員

悲しいですね…。