――結婚によって得られるものがはっきりしている人は、結婚に向いているのかもしれませんね。

鈴木

そうだと思います。さきほど言ったできちゃった結婚も、“子どものために結婚する”というはっきりした理由と目的があるので、他のことを諦める覚悟ができている人が多い気がします。
その覚悟がないまま、子どもがいない人と同じだけ働きたい、出世したいと思っていると、どうしても不平不満ばっかり言ってる人になってしまう印象がありますね。

 生活のためでも、子どものためでも、あるいは「お金持ちと結婚して美容代を月50万かけられる暮らしを手に入れたい」でもなんでもいいんですけど、結婚に明確な目的意識を持っている人のほうが、そのために諦めなければいけないものがあっても、潔く割り切れるんです。
目的のために結婚を利用できるのは、ひとつの才能だと思うし、そういう人はどんどん結婚したらいいと思います。

鈴木涼美(すずき・すずみ)
慶応大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。自身のAV女優経験をきっかけに執筆した修士論文が、『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)として出版される。日経新聞の記者として5年半勤めたのち、文筆家として独立し、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)を出版。現在は、TVブロス、幻冬舎plusなどに連載中。
@Suzumixxx

Text/福田フクスケ

※2015年4月27日に「SOLO」で掲載しました