「辛いことがあったときにやることリスト」を作るべし

個人的なおすすめは、辛いことがあったそのときではなく、元気なときに、「辛いことがあったときにやることリスト」のようなものを作っておくことだ。

「静かに過ごす」といっても渦中にいるときはピンと来ないかもしれないので、元気なときにやることをある程度まとめておき、落ち込んだらそのリストにある項目を上から順に、無思考にこなしていくだけの状態にしておくのである。

私の場合は「1日外出せずに読書」とか、「部屋をめちゃめちゃ掃除する」とか、「新宿伊勢丹に行って新しい化粧品を買う」とか、そんな項目を並べている。落ち込んだときの自分の取り扱い方は、誰だって自分がいちばんよくわかっているだろう。

人間はどうやって辛さを乗り越え、何に生きがいを見出すのか。『生きがいについて』はそれが詳しく考察されている生きがい……というか読みがいがある本なので、「今は静かに過ごすべきときだな」と思う人はぜひ、この機会に読んでみることをおすすめする。

次回は<「結婚したいなら現実を見ろ」?──いえ、現実は見るのではなく変えるんですよ>です。
世間の女性誌の中ではまだまだ、「適齢期に恋愛・結婚すること」や「気が利く女になること」が重要だと思われてるみたい。そんな風潮に自分を合わせるよりも、世間のほうを変えていきたいと思うのはおかしい?