おひとりさまは、意識して自分の傾向を変えていったほうがいいかも

もちろん旅行はあくまでたとえで、読む本、付き合う人、飲食店、身の回りのすべてのものにこの話は適用することができます。おひとりさまは、変えるキッカケがないから変わらない。変わらないのは悪いことではありませんが、なんだかんだで柔軟性があったほうが、世の中生きていきやすいと私は思うんですよね。
『東京タラレバ娘』最新の4巻では、「世の中の女は2種類に分けられる 妥協できる女と 妥協できない女」というズバリなモノローグがありましたが、妥協というか、要は柔軟性ってことだと思うんです。
凝り固まらずに新しいものを柔軟に受け入れていく余地があったほうが、何かとやりやすいのではないでしょうか。恋愛であればよりいろいろな人と仲を深めていけるしチャンスが広がるし、共同生活を営むにもそのほうがやりやすいでしょう。仕事に行き詰まったときも打開策が見つかりやすいと思いますし、大人になるにつれ作りにくくなっていく新しい友人もできやすいはず。未知のもの・世界への好奇心、それを受け入れる余地は、いくつになっても持っていたいものです。

キッカケがないなら、自分で作るしかないのです。私はまだまだ刺激物が欲しいお年頃なので当分海外旅行を続けるでしょうが、30代半ばくらいになったらそれを1回ぱたっとやめて、国内の自然が深い場所や海が綺麗な場所を重点的に旅しようかなあと考えています。
「自分の傾向」を意識して把握し、それをガラッと変えていく。口でいうのは簡単ですが、これは頭も使うし勇気もいります。でも、おひとりさまが縮こまらずに、柔軟性を保ちながら世界を広げていく方法って、これしかないような気もします。

あなたは妥協できる女でしょうか、できない女でしょうか? もしくは、柔軟性はありますか? 私は最近ガチガチなので、これを書きながらちょっと反省させられました……。

※2016年1月19日に「SOLO」で掲載しました