結婚は愛かお金か…?自分で「起業」して幸せを切り開く道があります

愛で解決できるか?お金で解決できるか?

by Thomas BRAULT

結婚を考えたときに避けては通れないのが、“愛で解決できるか?お金で解決できるか?” という問題。もちろん「お金が無くても好きな人と一緒に居られるだけで幸せ」という人もいれば「好みのタイプよりも、高収入・高学歴な人と結婚したい」という人もいます。

しかし、そもそも「愛かお金か」を問うこと自体が間違っているとは思いませんか?たしかに幸せをお金で買うことはできませんが、“お金があれば防げる不幸”はこの世の中に溢れています(金銭的事情で住みたい地域に住めない、進学を親の金銭的事情で諦めたなど)。

愛する人がいるのであればしっかりお金を稼ぎ、迫りくる不幸を迎え撃つ……それが私にとっての愛のかたちであり、つまり愛とお金はセットで切り離せないものなのです。そしてそれを男性に頼るのではなく、自分で切り拓いていくのが私の考え方です。(詳しくは、私の結婚観に影響をあたえた母たちの生き様をご覧ください)。

私は「愛のために稼ぐ」
そのために起業して、現在は小さな会社の経営者です。

今回は編集者の方から「ごまたんさんが起業に至った経緯や働き方を執筆してください」という打診を受けました。先に申し上げておくと、私は日経WOMANに出てくるようなキラキラパワフル社長などではありません。田舎の一般的な家庭に生まれ、地元の大学に進学し、地元企業に就職、結婚を機にその会社を退職……という普通の経歴のどこにでもいる人妻です。そのため人に自慢できるようなキラキラエピソードは1つもないのですが「そんなどこにでもいる普通の女性だって起業してそれなりにやってるよ、という話にこそ需要があるはずです!」と言われたので恥ずかしながらこの記事を書いています。

働いた時間ではなく、成果で評価されたい

札幌に住んでいた頃の私は、昼は経済学部に通う大学生、夜はすすきののクラブで働くホステスでした。大学に入るまでは漠然と「就活を頑張っていい企業に入れたらいいな」と思っていたのですが、ホステスとして経営者のお客様から色々な話を聞くにつれ「会社を起こすって意外と簡単かも」「経営者になると当然リスクも背負うけど、得られるお金や自由も大きいな」と、起業もいいな、私にもできそうだなと感じるようになっていきました。

とはいえ、その辺の学生がすぐに起業できるような知識やアイディアを持っているわけではありません。私は普通の就職活動を経て地元企業の営業職に就職するのですが、この就職がきっかけで“起業”というものをより強く考えるようになります。

起業を考えたきっかけの1つは、私が身体を壊してしまったこと。就職後は体調に波があり、元気なときもあれば寝込んでしまうときもある……そんな状態が続き、私は会社を休みがちになります。しかし私は営業成績がよかったため、給料は毎日きちんと出社している同僚と同じか少し高いくらいでした。それが同僚たちの反感を買ってしまい、会社に居づらくなってしまったのです。

もう1つは、子育てと仕事を両立していた先輩の存在です。常に営業成績トップだった先輩は子育てのために時短勤務をしていました。そのため、同じ成績を出したフルタイム時よりもお給料が低くなってしまい、「短時間で結果を出しているのに、評価されるどころかお給料を削られるなんておかしな話だよね」と時々私に愚痴を溢していました。現状日本の会社では賃金は労働時間によって計算されがちです。

これらの経験から「働いた時間ではなく出した成果で評価される世の中になってくれたらな」と思うようになったのです。結局この会社は結婚による上京を機に退職したのですが、上京後すぐに古くからの友人2人と飲みに行ったことである転機が訪れます。

自分たちが働きやすい会社を作っちゃおう

友人のうち1人は「子供の身体が弱くてしょっちゅう呼び出しが掛かるから、自分も夫も会社から嫌味を言われてどんどん待遇が悪くなっている」という悩みを、もう1人は「生理による気分のムラが激しくて決まった時間に会社に行くのがしんどい、仕事はできる方だと思うけれど、規則正しい生活って向いてないんだよね」という悩みを抱えていました。

私たち3人は共通して「決められた時間に働くこと」「仕事した量ではなく仕事した時間で評価されること」に働きづらさを感じていたのです。そして酔った勢いで「じゃあもう自分たちが働きやすい会社を作っちゃえばよくない?」と話がまとまり、当時上京直後で定職を持っていなかった私が法人設立の書籍を参考にしながら定款を作り、法務局に必要書類を持ち込んで会社を立ち上げました。会社設立というと専門家の助けが必要で費用がかかるイメージだと思うのですが、私たちは自分で定款を作って合同会社からはじめたので、初期費用は登録免許税の6万円と書籍代、印鑑代くらいのものでした。

会社の事業内容はニッチな分野なので伏せますが、3人とも「朝起きられない」とか「就労時間が子供の健康に左右される」という問題を抱えているだけで、仕事はできる方です。ある程度の予定の擦り合わせはしますが、自分の都合のいいタイミングでどんどん仕事を進め、体調の悪いときは心置きなく休む、子供が体調を崩したら迎えに行ってその分後で仕事する、そういったシステムで仕事をしていくことにしました。そして運よくすぐに事業が軌道に乗り、会社勤めよりも自由な時間配分で働きながら、会社勤めより多少いいお給料を得られるようになったのです。

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