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  • 2013.07.10

月経前の不調、PMSとの上手なつき合い方

 前回の「おりものやアソコのニオイをチェックせよ!」はこちら。

 月経前になると、イライラしてしまう女性は多いのでは?

 女性の体は、月経周期によって変化する「エストロゲン」「プロゲステロン」と呼ばれる2つのホルモンに左右されています。 月経前はこれらのホルモンの急変動などによって、冒頭のイライラだけでなく、腰痛、肩こり、肌荒れ、憂うつ感などが起こることも…。

 これらの月経前の不調を総じて「PMS(月経前症候群)」と呼びます。

第6回 月経前の不調、PMSにも影響するホルモンバランスを整える

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
jane rahmy


 PMSのカギをにぎるのが、ホルモンバランスです。

 そもそも女性は月経周期や、妊娠、出産、更年期などのライフステージで、ホルモンバランスが目まぐるしく変動する生き物。
「ホルモンが変動しやすい」ことは、つまり「バランスが乱れやすい」ということであり、女性は常にその危機にさらされています。

 さらに、女性ホルモンの分泌の命令を下す脳の視床下部は、不規則な生活やストレスの影響をモロに受けます。
そのため、睡眠不足や不規則な生活を送っている人は自律神経が乱れ、PMS症状が強く出て、心身のバランスを崩しやすい傾向にあります。 また几帳面な性格やストレスを溜めやすい人もPMSが強く出るようです。

 日頃の悪習慣を正すことはもちろんですが、もしPMSが辛いならガマンしないで婦人科を受診してみましょう。

PMSの治療法:低容量ピル


 PMSの主な治療に、低用量ピルがあります。

 ピルは、女性ホルモンのエストロゲンとプロスゲステロンを配合した薬。
本来避妊薬ですが、ホルモンバランスを整えて月経不順を改善したり、月経痛を抑えたりするのにも役立ちます。

 低用量ピルの服用を始めると、副作用が出る人もいます。

 個人差はありますが、体が慣れるまでは、つわりみたいな吐き気や頭痛などの症状が出たり、不正出血があることも。 でも、これは最初のうちだけで、飲み続けていくうちに治まっていくから心配しないで。
ピルは、婦人科系のトラブルを改善し、欧米をはじめ世界中で服用されているポピュラーな薬です。

 ただ、35歳以上でタバコを1日15本以上吸う人は処方できないなど服用には条件があるので、詳しくは主治医に相談してくださいね。

PMSの治療法:漢方


 あと、もうひとつPMSの治療で注目してほしいのが、漢方です。

 漢方の考え方は、「気・血・水(き・けつ・すい)」の不足や滞りなどを改善することで、不調を取り除いていくというもの。

 漢方薬は市販薬もありますが、より確かな効果を求めるなら、医療機関での処方がおすすめです。
症状、性格、歩き方、話し方、目力、脈の強さなど、その人の体質に合わせてオーダーメイドで処方してくれる医療機関を選びましょう。

 PMSとも深く関わりのある「ホルモン」ですが、とりわけ多忙な現代女性は、そのバランスが乱れがちです。
ファッションやメイクに気を配っても、ホルモンバランスに無頓着な女性が多くて、医師の私から見たら、不安になることも多いわ。
ホルモンバランスを整えることはPMSの症状を緩和するだけでなく、女性の一生を豊かにすることにもつながると思います。ホルモンバランスの整え方については、次回以降で詳しく説明しますね。

 次回は、「旬は知らぬ間に終わっている? 女性のホルモンピーク」をお届けします。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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