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  • 2013.07.17

知らないと損をする?女性ホルモンの働き

 前回の「月経前の不調、PMSとの上手なつき合い方」も合わせてどうぞ。

「女性が一番輝いているのはいつ?」

 その問いに「今!」と答える人もいるでしょう。いくつになっても女性は輝いていたいですね。

 でも、医学的には、女性らしさを司る女性ホルモンの分泌は、20代後半がピーク。
30歳を過ぎると徐々に減り始め、さらに40代後半になるとドドーンと減ってしまい、女性としての機能も下り坂に向かうのです。

 ホルモンバランスの乱れをそのままにしておくと、自律神経の乱れや、免疫力の低下にもつながります。
実は、ホルモンと自律神経と免疫力はお互いに影響を及ぼし合う関係にあり、どれかひとつが乱れると他もバランスを失ってしまうのです。まず、ここで思い返してみて。20代の頃の自分の生活。
仕事や遊びで徹夜していた人は要注意よ。

第7回 女性ホルモンピークは20代後半。
ホルモンの減少をゆるやかにする生活を目指す

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
Mike Monaghan


 女性ホルモンが一番安定しているはずの時期に、ホルモンバランスが乱れるような不摂生な生活をしていた人は、老化を早めてしまうことにもなりかねません。
女性ホルモンのピークは思ったよりも早く、年齢を重ねるごと減っていきます。

 でも減少のスピードは、これからの生活次第でゆるやかにすることができるから、NGな生活を送っていた人ほど、以下の生活を試みてくださいね。

1. 規則正しい生活を送る

 ホルモンバランスは、自律神経のバランスに左右されるもの。
不規則な生活は、自律神経のバランスを乱してしまいます。特に夜型の生活は改めるようにして。

 不規則な生活をしている人によくあるのが、朝ごはんを食べないパターン。
朝、食べないと体温も上がりません。 朝、食べられないのは夜遅くにごはんを食べているのが原因。
おなかが減ってスッキリ目覚めることは、健康体の証拠。 だから、深夜の暴飲暴食は避けてね。
普段から規則正しい生活を送っていれば、たまに夜遅くまで食べていてもリカバリーは早いはずよ。

2. 冷やさない

 冷えは万病のもと。女性ホルモンも冷えに左右されてしまいます。
適度に体を動かして筋肉をつけたり、温かい食べものを摂ったり、湯船にゆっくりつかるなどして、体を冷やさない生活を心がけて。 これからの季節は、冷房で体は冷えているのに、冷たいものを摂りがちだから、意識して温めるようにしましょう。 お風呂もシャワーだけで済ますのはNGです。

3. ストレスを溜めない

 女性ホルモンの分泌には、脳の視床下部・下垂体、卵巣の働きが大きく関わっています。
その中のひとつ、視床下部はホルモンと自律神経のコントロールタワー。
視床下部はストレスに弱いので、強いストレスにさらされると、さまざまな不調を起こします。
だから、ストレスを溜めすぎないことが鉄則。
1人でも楽しめる趣味や遊びなど好きなことを増やして、上手に発散させましょう。

プチ更年期や早発閉経が増えている!?


 さて、20代~30代の女性の中にも自律神経の乱れから、のぼせ、動悸、イライラなどが起こる「プチ更年期」になる人がいるわ。 更年期に起こるような症状がでるけど、メカニズムは「更年期」と全く違います。

 「プチ更年期」は、ストレスなどが原因で、自律神経が乱れ、視床下部-下垂体-卵巣へのホルモン分泌の指令がスムーズにいかなくなる状態。
指令塔である視床下部へダメージを与えるストレスを取り除いてあげると、ホルモンの分泌が改善に向かいます。

 一方、「更年期」は、視床下部がどんなに指令を出しても、もう卵巣がそれに応えられない状態。
このような状態が40歳未満で起こって閉経してしまうのが「早発閉経」です。

 最後に「早発閉経」について少し触れますね。
私の実感ですが、早発閉経は増えているように思います。
というのも、私が医者になった頃は早発閉経の患者さんをみることはほとんどありませんでしたから。
でも、その原因ははっきりとわかっておらず、治療が非常に難しいのが現状です。

 ただ、早発閉経の診断は、ホルモンの検査をすればすぐわかりますし、ホルモン療法で症状を抑えることもできます。 1年に数回しか月経がこないなど、月経不順を感じたら、放っておかずにすぐに診察を受けるようにしてください。

 たとえ出産を望まなくても、ホルモンが減るということは、老化が早まること。
将来、動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症など、あらゆるトラブルを招く可能性があります。
「生理がなくてラク」なんて考えずに、自分の体と向き合うこと。

 いつまでもあると思っちゃダメなのが「女性ホルモン」なのよ。


 次回は、「女性ホルモン減少で、オス化の女性急増中!?」をお届けします。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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