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  • 2013.07.31

妊活戦線異状あり! 20代~30代前半で妊娠のハードルの高さを自覚せよ!

 前回の「卵巣老化のスピードは20~30代の生活にかかっている!?」も合わせてどうぞ。

 いずれは子どもが欲しいと思っている女性も多いはず。
いつまでに子作りをするべきか、これは重要な問題です。 妊娠・出産に適切な年齢はズバリ20代。
30代ならできれば前半に出産するのが望ましいわ。 なぜなら30代後半から卵子の老化が急激に進んでしまうから。

第9回 年齢とともに妊娠のハードルが高くなる

松村圭子先生 オトナの悩みに答える!婦人科医の特別診察室
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 私たち女性の卵巣の中にある卵子は母親の胎内にいるとき、すなわち胎児のときに作られたもの。
卵子の元となる「原始卵胞」は、生まれるときには約200万個ありますが、月経の始まる思春期の頃には約20~30万個にまで減少します。 その後も減少は止まることはありません。 そして、30代後半になると、質も低下していきます。

 つまり、女性の卵子は加齢とともに質も量も低下してしまうわけ。 男性の精子が精巣で日々作られて新鮮な状態であるのに対し、これは大きな違いです。

 加齢と共に卵子の数が減り、質が悪くなるということは、つまり受精できる確率が低くなるということ。
卵子の機能が衰えてしまうため、妊娠しにくくなるばかりか、流産率も上がります。
流産率でいえば、20代は15%、30代は20%、40歳は40%、42歳においては50%にものぼります。
このような統計からも、加齢と共に妊娠、出産が難しくなることは、はっきりとわかりますよね。

 卵子の数は生まれながらにして決まっているもので、その後、いくら頑張っても増やすことはできません。
自分の卵子がどれくらい残存しているかは、卵子の元となる原始卵胞が発育する過程で分泌される、AMHというホルモン値を血液検査で測るとわかります。 ただこの検査は、卵巣の中に残っている卵子の数の目安を調べる方法であって、質を測るものではありません。 みんなに覚えていてもらいたいのは、どんなにお肌のアンチエイジングに励んでも、卵子は加齢と共に減り、老化しているという事実よ。

高齢出産のニュースに惑わされないで!
年とともに産みたいときに産めなくなる


 最近では40代で出産する芸能人も多いわ。だからといって「私もまだまだ産める!」なんて軽く考えないで。
第4回「30歳で処女。これって問題?」でも少し触れましたが、自分の身体に合わせてライフプランを考えることは重要なことなのよ。

 女性のライフステージからすると、20代~30代前半は働き盛り。
責任ある仕事を任されることも増え、趣味も遊びも充実し、人生としては一番脂がのっている時期。
そんな時期に結婚や出産を現実的に捉えることは難しいですよね。
「できちゃった婚」ではなく、自分のライフスタイルで「産みどき」を選びたい気持ちもわかります。
でも卵子の老化が進めば、「産みたいときに産む」のがますます難しくなることを忘れないで。

 自己実現のために結婚、妊娠を先延ばしにしてしまう女性は多いわ。 パートナーがいないアラフォーだって多いわよね。 妊娠は相手があって初めて成り立つものだから、自分本位で妊娠・出産の時期は決められません。
今の世の中、就活は難しいと言われるけど、それ以上に相手を見つけて、妊娠・出産するまでの「妊活」は難しいかもしれないわね。

 次回は、「それでも高齢出産になってしまったら」のお話をします。


監修/松村圭子先生
Text/平川恵


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ライタープロフィール

松村圭子
婦人科専門医。広島大学医学部卒業。成城松村クリニック院長。

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