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  • 2012.12.07

クリスマスに大号泣! 悲しすぎるその理由…(1)

 コラムニストの犬山紙子さん、漫画家のまんしゅうきつこさんのお二人を迎えての対談です。
3年ほどに共通の友達を介して知り合ったというお二人。まんしゅうきつこさんから見た犬山さんの第一印象は最悪だったそう。表向きではにこやかに振舞うものの、まるで人間に虐待されていた野良犬のように固く心を閉ざした、まんしゅうきつこさんに対して犬山さんは1年半かけて、徐々に歩み寄っていったのだとか。そんな犬山さんのことを「一周まわって、何があっても味方でいる! と言い切れるくらい大好きになった」と、まんしゅうきつこさんは語ります。
今では話していないことはないほど、お互いのことをよく知るお二人のクリスマスの思い出についてお聞きしました。
第一回目はまんしゅうきつこさんから。

「記念日にまったく執着がない」まんしゅうきつこのイベント嫌い!

犬山紙子 まんしゅうきつこ クリスマス 明石家サンタ
まんしゅうきつこさんのお顔はイラストでお楽しみください。

まんしゅうきつこさん(以下、まんきつ):私、クリスマスを彼氏と過ごしたいとか…、一切ないんですよ。
誕生日を男の人と過ごしたいとかも、「なんでそんな記念日にこだわるんだろう」と思うくらい、わりとどうでもいいんです。結婚式すら、やってないし。

犬山紙子さん(以下、犬山):えーー! でも、まんきつさんってそういう解脱したような空気感あるもんね…。

まんきつ:ウエディングドレスを着たいということもなくて、全然やりたくなかったから。
まあ、友達がいないっていうのもあるんですけど。
だから、クリスマスも毎年、家族と一緒に過ごしていました。

─そこまで拒絶する理由はあるんですか?

まんきつ:特にないんですけど、本当に記念日に何かをもらうということに対して、執着が全然なくて。だって、どうでもいいでしょ?

私、人から「誕生日おめでとう」とか言われることが、ものすごく嫌で。
mixiって誕生日が近くなると、「もうすぐ○○さんの誕生日です」って出るでしょ。
それが嫌で、自分の誕生日が近づくと、違う月に設定を変えて、自分の誕生日が過ぎるとまた戻したりするんです。それくらい本当に嫌なんです。


犬山:普通の女だったら、イベントの時にこんなことしてもらったとか、結婚式でみんなに幸せな姿を見てほしいとか、ちょっとした自慢したい気持ちが湧くところでまんきつさんは1ミリもそういう感情がないどころか、嫌がる。環境なのかな。

まんきつ:本当にどうでもいいんです、誕生日とか。
それよりも、普段のなんでもない日に、普通に文房具とかもらったりするほうがうれしいですね。
そもそもあまりクリスマスにいい思い出もないので。

クリスマスに突然かかってきた電話…その相手は!?

犬山紙子 まんしゅうきつこ クリスマス 明石家サンタ
顔出しはNGですが、本当に美人でした…

─クリスマスの嫌な思い出とかあるんですか?

まんきつ:一つ、あるんですよ!
大学1年のときに好きな人ができたんですけど、結局恋は叶わず、その人は私の友達と付き合ってしまったんです。
その後すぐにクリスマスだったのですが、もちろん友達にも誘われないので一人でクリスマス。
それを可哀想だと思ったのか、妹と妹の彼氏が一緒にクリスマス会をやろうと家に来たんです。
私が一人でテレビ見ている横で、「クリスマスッ…、フゥーーッ!」「メリークリスマスッ!!」とか、二人で盛り上がってやっていて…。

犬山:冷静に考えるとクリスマスに「クリスマスッ…、フゥーッ!」って言う人も珍しいですね。っていうか変ですよ。

まんきつ:二人が買ってきてくれた、ケーキを食べようかなって思っていたんですけど、そのときに家の電話がなったんですね。
それで妹の彼氏が電話に出て…、「○○(まんきつさんの本名)、電話!」って言うから「なに?」とか言いながら、ちょっと期待するじゃないですか。
それで、でたら
「…メ、メ…、メ、メリー クリトリス」って言われて…。
どもっている声でね…。「クリスマスに耳障りな声を耳に入れてしまったー」と思って、すごいショックで、すっごい泣いちゃったんですよ。

犬山:不憫すぎる…。それって誰だったの? 

まんきつ:学校の人かな? いたずら電話だったと思いますけど、それがクリスマスの思い出ですね(笑)。

─妹さんカップルもすごいですね。

犬山:おねえちゃんも一緒に!ってね。ワザとなのか天然なのか。

まんきつ:妹は「一人でいるお姉ちゃんをなぐさめる」とか言いつつ、年末年始にわざと彼氏を家に呼んで「ハッピーニューイヤーッ!!」とか、私がテレビを見ている横で「ヒューッ」とかやっているんですよ。
そういう長年の蓄積によって、本当に妹とは合わないって思うから、仲が悪いんでしょうね。
(まんしゅうさんの妹さんについてのエピソードはコチラ

【次回に続く】
次回は「クリスマスにまつわる強迫観念」についてのお話です。お楽しみに!

Text/AM編集部

犬山紙子
1981年生まれ。エッセイスト。2011年、美人なのになぜか恋愛がうまくいかない女たちの悲惨で笑えるエピソードを描いた イラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。その後は「負け美女研究家」としてテレビ、雑誌、ラジオなどの各種メディアで活躍。現在『週間SPA!』『Gina』などでコラムを連載中。
ブログ:犬山紙子のイラストエッセイ 負け美女
ツイッター:@inuningen

まんしゅうきつこ
漫画家。友人である「東京都北区赤羽」の作者、清野とおる氏のすすめではじめたブログが一躍人気に。以来、雑誌、WEBメディアで活躍中。
ブログ:まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど
ツイッター:@kitsukom

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  クリスマスの呪縛から逃れる(2)

ライタープロフィール

犬山紙子
1981年生まれ。エッセイスト。イラストエッセイ『負け美女』でデビュー。

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