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  • 2012.11.30

その「いいね!」本音ですか?~いいね!のダイエット編~(4)

 女性の生き方・働き方に関するツイートやブログが話題のかやさんが、女社会のいいね! を解説。あなたも気付かぬ内に、本音ではないいいね! をしていませんか?

プリクラもスイーツも、シェアからの「いいね!」  

By globalcosmic
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 女子という生き物は、何でもシェアするのが大好き。
経験をわかちあうのは楽しいことだけれど、中には「シェアできるものしか好きにならない」女子も出てきます。

 たとえばプリクラ。あれは自分のキメ顔を見て満足するだけでなく、「プリ帳」に貼った残りを丁寧に切り分け、その場にいなかった友だちと交換しあう遊びでした。
男子が野球やサッカーに夢中になっている頃、女子はプリクラ交換を通して「可愛い私たち」をシェアしていたのです。
その快楽にハマりそのまま突っ走った一部の女子たちは、アラサーになっても合コンとスイーツ女子会に明け暮れる残念な女子となったことでしょう。

 ホテルのデザートバイキングで、好きなケーキをさんざん盛りつけたあと「一口ちょうだい」と他の子のものを欲しがるのも、女子のお約束です。好きなものは自分で取りに行けば良いのに、わざわざ交換する。
また、1人だけ「私ダイエット中だし」とカロリーの低そうなムースをつつくのも、無粋とされています。

「これ美味しいよね~」「ダイエットなんてしなくて良いよね~」。
ケーキバイキングでの共通経験は、甘くやさしく女子の語彙を奪っていくような気がしてなりません。
そんな屁理屈ばかり言ってると女友だちが減ってしまうかも…と不安になるかもしれませんが、踏みとどまって考えてみるのです。

条件反射の「いいね!」の前に、自問自答してみては?          

By dollen
By globalcosmic

 女友だちのFacebookを覗いてみましょう。子どもの写真を見て、彼氏とのディズニーランド写真を見て、反射的に「いいね~」と言っていないでしょうか。
ほんとうに私は今、それを羨ましいと思ったのか。私はそんなに、ネズミの国やネズミの海に行きたいのか。みんなが「いいね」と言ったから、条件反射で同じことばを繰り返したのではないか。

 他人のプライベートを「いいね」「いいね」と言い合う「慣れ合い精神」は、プリクラ交換を通してバカになっていったあの頃と実はそれほど変わっていないのかもしれません。

 ひとつの「いいね!」には、背景にさまざまな思いがあるもの。
時にはちょっと足を止め、「それ、どこがいいの?」「何がいいの?」と問い返してみるのはどうでしょう。
すると、今まで言えなかった自分の思いや、ほんとうの欲望があらわになるかもしれません。 A子がアップしている彼氏との温泉旅行の日記。
“何が”、そんなに“いいの?”。一部上場企業に勤めている彼氏がいること? それともその、自分の下半身事情を周りにダダ漏れできるような自意識の浅さ?

 いいね! に頼らないでほんとうの思いに気付くことは、「彼氏ほしぃ~! どこかに良い男いないのぉ~?!」なんて愚痴を言いながらケーキバイキングで太っていくより、ずっと健全だと思うのです。

“いいね太り”した女子は“いいねダイエット”をオススメします       

  私たちは、いいね! を言いすぎて“いいね太り”しているのです。
それはバイキングで甘いケーキをほおばりながら、互いに「ダイエットは明日から、ネッ!」と言い合いながら太ってゆくようなもの。
感情や経験をシェアすれば癒されるけれど、それはほんとうに自分が望んでやっていることなのか、立ち止まって考えてみても良いのではないでしょうか。

 いいね! 任せをやめて自分の言葉で考え始めると、余計な友だち付き合いや、鈍感な上司への媚び、おせっかいな先輩へのおべっかもなくなるでしょう。
もちろん、そのとたんに深い孤独を感じる人もいます。今まで月イチで参加していた女子会にいっさい呼ばれなくなったら…想像してみると、さすがにちょっと寂しくなる。
 とはいえ、いっさいのスイーツを断ったはじめのうちは口さみしいかもしれませんが、しばらくすると、今まで見向きもしなかった柿やイモの素朴な甘味が、やたら美味しく感じられるもの。
「いいね!」断ちも同じで、安易ないいね! をやめれば新しい世界が生まれるような気がしてくるのです。


“いいね! 太り”を脱して身軽になるにつれ、人間関係も整理されてゆくかもしれません。
そのあとに訪れる深い孤独を知ってこそ、ほんとうの成長があり、ほんとうの恋愛があるはず…!
 そろそろ、「いいね!」のダイエット、始めませんか?


Text/かや

  
かやさんの「脱いいね!」に関する連載は今回で最終回です。
お楽しみいただきありがとうございました! 引き続き、『AM』をよろしくお願いいたします。

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