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  • 2012.12.06

性欲は人それぞれ! それで悩む必要はない/雨宮まみの恋愛履歴

こじらせ女子の女神・雨宮さんの恋愛遍歴が今明らかに! 女子の性欲があることはもはや当たり前、だけどそのアピール方法にはかなり気を配らなくてはなりません。婚活をきっかけに考えるのは結婚と恋愛が果たして地続きのものなのかどうか。あなたは白馬の王子様がある日目の前にやってくる、なんて思ってはいませんか?

 こちらのコーナーは、著名人の方たちに様々な恋愛遍歴を語ってもらうインタビュー連載です。
今回は『女子をこじらせて』『だって、女子だもん!!』(ポット出版)の著者雨宮まみさんに、恋愛の歴史をお伺いしました。

 第1回の『モテから退化していく成長期、身を削って喜ばせる青春時代』第2回『恋愛は難しい…それなら性の欲望だけでも満たそう! 振り切れていく青春時代後半』第3回『一回女になったあとに待ち受ける落とし穴 私は不毛な恋愛しかできない!?』に引き続き、「婚活・結婚について」をお送りします。

婚活はクリアに条件を出せる人向き

雨宮まみ  だって女子だもん!! 名言 インタビュー

─婚活についてどのように考えていらっしゃいますか?

雨宮:婚活は、私には難しいなと思ってます。というのも、私は恋愛できる相手じゃないと結婚もできないと思っているので、恋愛ができる相手を婚活で探すのはとても難しいんです。

 条件だけで言えば、結婚の相手の条件として最高の「大手商社にお勤めで、真面目な感じのいい男性」と、お見合いでお会いしたこともあったんですけど、その人と付き合えるかと言われると、よくわからなかった。

 たしかに、悪い人じゃないとは思うけど、その人と一緒にいることで自分に喜びはあるんだろうか? と考えると、「結婚ってなんなんだろう」というところまで考え込んでしまって。しかも「これを逃すと、こんないい条件の相手、もう出会えないかもしれないんだぞ!」というプレッシャーもあるから、かなりきつく感じてしまって
一緒にいて常に「この人でいいのか?」と自問自答しなければならないような相手なら、孤独に耐えてまだ恋愛を探し求めたほうがいいと思ってしまいましたね。

私の周りで婚活して、上手くいっている人は、早い段階で「結婚が目的」だとしっかり割り切っている人。「自分を安定した状態でいさせてくれる人」とか、かなりクリアに条件を出して、それさえ合えば妥協する部分は妥協する。

─雨宮さん自身は条件を出したりとかはしないんですか?

雨宮:年収が高くないと嫌だとかいうこともないし、顔がいい人がいいとかいうこともないし…。結局自分と合うかどうか、自分が「好き」だと思えるかどうかっていうところで相手を探しているから、具体的な条件が出せないんです。これは最悪に難しいですよね。

「私と合う人」とか言っても、どういう人なのかは私以外の誰にもわからないし、他人が「合うんじゃない?」と言って会わせてくれても、私がどう感じるかはわからない。
「私と合う相手がいい」とか、そういう生ぬるいことを言っている人間は。婚活してはいけないと思いますよ。相手が迷惑でしょ、そんな婚活迷子みたいな人間と会って、お見合いなんかで時間を取られるのって(笑)。

─雨宮さん自体は結婚したいですか?

雨宮:したいです。

─それはなぜですか?

雨宮:先が見えない、実りのない不毛な恋愛に疲れたから、継続性のある、未来が見える関係を築きたい。って言うと、重すぎて誰も近づいてこなくなりそうですけど(笑)。でもそれが本音です。

─こんな結婚生活がいいというのはあるんですか?

雨宮:そんなドリーム語るんですか!? いや、恥ずかしいですね…、どんなイメージなんだろう……。
なんか、普通にダラっとくっついて話とかしてたいですかね。毎日顔を合わせて、話してっていうのに憧れます。「おかえりなさい」とか言いたいな(笑)

─「いいレベルの生活がしたい」という気持ちは全然ないんですね。

雨宮:私、もともと公団に住んでたし、古い家でも勝手にいい感じにして住むと思うから、生活レベルが高くないと嫌だとかそういうのはないですね。お金はあったほうがいいというのも実感しますけど、あまりなくても、ないならないでそれなりにやっていけますし。長年零細ライターやってますから、慣れてるんですよ。お金のない生活には。
でも、愛情あふれる関係には憧れるって、こういうの結婚している人からしたら、ちゃんちゃらおかしい独身の結婚ドリームなんでしょうねぇ……。


性的なアピールはキャラに応じて工夫を

─セックスに関してなのですが、著書で性欲について書かれていますが、私たちも本当は女性にも性欲がはっきりとあるのではないかと思っています。 いま、どういう風に女性の性欲は扱われていると思いますか? 
また、女性は「性欲がある」ということを公言してもいいと思いますか?

雨宮:昔に比べたら、「女子にも性欲あるよね~」っていうのが当たり前の風潮にはなってきましたよね。でも、世間や世代の問題じゃなく、個人の問題だなというのは感じます。

女性の性欲にビビッちゃう男性もいまだに多いし、嫌悪感を露にする人も多い。負けることができない男としてのプライドが、「俺で満足させられるのか」と不安になっちゃうんでしょうね。
たしかに、自分に置き換えて考えてみると、自分が相手を満足させられるのかって不安になることはありますよね。「技術的にヘタなんじゃないか」「相手はもの足りないんじゃないか」って不安が増すにつれて、するのが怖くなったり、無理なリクエストをされ続けると、性欲はあってもその人とやる気がなくなっていくこともあるし。
だから、恋愛の入り口からいきなり「性欲が強い」って公言してしまうのは、相手の心を折る危険性があると思います。それを聞いて逆に燃え上がる人や「俺にぴったりだ!」って思う人もいるから、一概には言えないですけどね(笑)。

でも女性が、恋愛で公言するかとかよりもっとずっと前の段階で「女に性欲があることは恥ずかしい」って思い込んでいたり、「こんなに性欲が強い私はおかしいんじゃないか」って悩んでいたりすることに関しては「いやいや、そんなことないって!」と言いたいですね
もっと強い人はいくらでもいれば、ほとんどない人もいるし、性欲は人それぞれ。強いからとか弱いからとかいって悩むことも、それで自分を否定する必要も全くないと思う。

自分の性欲のあり方に対しては肯定の気持ちを持ったうえで、対人関係でそれを発表することには注意したほうがいいかなと思います

─「性欲あるよ」って出してしまうと、ビビってしまう相手もいるということですね。

雨宮:キャラクターにもよると思うんですけど……。「あるよ」って、打ち出していくことが魅力になる人もいるんですよね。
たとえば岩井志麻子さんは、ご本人はとても開き直っていらっしゃって、ご自分のことを「妖怪エロババア」っておっしゃってますよね。でも、岩井さんに実際に会ったことのある男性は「誘われたらいっちゃうかも」って思うほど、女としての現役感や色気を感じたと言っていました。
オープンにして、それが魅力になるという人もいるんですね。
叶恭子さんとかもそうですけど、あんな風にエレガントに面白くエロ話ができたらいいですよね。誘われても「この人とするの、楽しそう」って思うだろうし、引かないと思います。

─キャラによって使い分けることが重要なんですね。開き直る系と、エレガント系と…。

雨宮:あとは、地味に見える人がいきなりセクシーなことを言ったらドキッとするというギャップ系もあると思います。
逆に見た目すごい遊んでそうな子が、そういう話には意外にシャイだったりするのもグッときますね。
自分が男の人たちにどういう風にされたいか考えてみると、やっぱりそういうギャップでドキッとさせて欲しいなっていう気持ちがある。普段言わないのに、急に性的な話をサラッと振られたりすると、そりゃあドキッとするし、遊んでそうな人に純情な面を見せられると「えっ……」ってなるでしょう。少女マンガみたいなこと言ってますけど(笑)。
それって異性に対してのサービスだと思うので、ドキッとさせることを心がけながら、うまく自分の性的な部分をアピールできるといいんじゃないですかね

バレたら関係が壊れかねないウソはつかない…

─恋愛においてタブーだと思うことはありますか?

雨宮:タブー……。難しい質問ですね。

─入れない領域というか、この瞬間にひいちゃうというような。

雨宮:すごい好きな人だと、「これを乗り越えてまで行くべきなのか?」と悩むポイントはありますよね。たとえば浮気されたとか、乗り越えるべきハードルなのか悩みます。
私はそういう場合は、「相手のことを思って」だけじゃなく、「自分のためにはどうなのか」ということを基準に考えるようにしてます
自分が傷つくことを我慢して許していると、自分がボロボロになるから。世間的にタブーかどうかじゃなくて、そういう恋愛をしてると、自分がダメになっていくし、自尊心も失われていくと思うんです。
それって結局、「自分を大切にしてくれる相手ではない」ということだから、いい恋愛でもないと思いますしね。だから、浮気とか二股とかは許さない方向で……ってずいぶん最低のラインのことを言ってますけど(笑)。

─1対1の関係において、他の人が現れた時点で「ない」って感じですか?

雨宮:そうですね、こっちが真剣な分、相手にも真剣さを求めます。

─ということは、雨宮さん自体も浮気とかは全然しないってことですか?

雨宮:それがね……(笑)。私、浮気はできなくないんですよ。
今まで、自分が浮気をしたこともあります。でも、する側もされる側も経験してみて思うのは、なるべくウソのない関係が理想だっていうことですね。バレたら関係が壊れかねない爆弾を抱えながら、真剣に愛情表現してても「あー、今こんなこと言ってるけど、バレた瞬間、これも全部ウソだったって思われるよな」って、自分の中でツッコミが入るような関係は、不安でしょう。
自分が「誠実に向き合ってくれる相手が欲しい」と言ってるのに、自分にそれができなかったら、求める資格ないですよね。
浮気して、それでモテてる気分になってても、バカみたいじゃないですか。
複数恋愛で全員を幸せな気分にできる人もいますけど、自分にはそこまでの才能はないし。相手を本当に大事にできる人間であるほうが、ずっといいと思う。

─女性としてはそれが一番の理想ですよね。

雨宮:理想が高すぎて、このままじゃやばいんじゃないかって気もするんですけどね(笑)。夢見たまま孤独に死んでいきそう……。



雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。

ツイッター:@mamiamamiya


ライタープロフィール

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」

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