見えない敵に怯え、周りに同化しようとするカメレオン女(4)

「とにかくこの程度やっておけば、誰にも悪口言われないし、変にも思われないでしょ…」

 何をするにも、いちいち社会の目・評価を気にする。敵からの攻撃の標的となる悪目立ちを恐れるあまり、周りの色に必死に溶け込もうとする――それがカメレオン女です。

「Aちゃんはどうする~~? ……じゃあ、私もそうしよう」
「…これって、奇抜すぎない? 一番売れてるのってどの色ですか?」
「みんなも結婚してるし、そろそろ安定感のある彼を探さなきゃ」

 社会の常識・ルール・当たり前とされていることからはずれることが、とにかく怖いのです。はずれそうになれば、敵(=女友達)から攻撃されてしまったり、機能不全扱いされて男性からも求愛されなくなってしまったり、ということへの恐怖があなたを襲うのでしょう。
ただ、あなたは人間で、カメレオンではないことを思い出すべき。そんなに必死に身を隠そうとしなくても、もともと誰もあなたに注目していません。

脱フツウ カメレオン女 By dollen

 本当にやりたいと思っていること、やりたくないと思っていることを考えるのって、実は面倒くさいし、自分を不利にする変な欲望が生まれてきてしまうかもしれないので、できればしまって置きたいのです。
しかし、だからといって、常に周囲にあわせていると、頭のレベルまでカメレオンになってしまいます。

 そして、同化した後のことは大して考えていないのがカメレオン女の特徴でもあります。結局その色は自分の色ではないのですから、そのまま長く生活していくことはできずに、いずれは自分の選択を大事にしなかった自分自身を責めることになるでしょう。
人に合わせて生きていく人を、あなたは好きになれますか? そんな人と恋愛したいなんて誰も思わないですよね。

 これを避けるためにできる、具体的な案は雑誌やテレビはもちろん、女子会などで結婚や仕事など女の生き方に関する情報を聞きかじりすぎないこと。
知れば知るほど、自分は損しているのではないか、これでは女友達にばかにされるのではないか、と考えてしまうという経験は誰しもがあるのではないでしょうか。
ぜひ、自分と対話する時間を作って、本当になりたい“色”を少しだけでも考えてみてくださいね。

Text/AM編集部