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  • 2012.09.15

第2回:女から疎まれるブス、男がそそるブス

大泉りかさん 少年アヤさん 犬山紙子 脱ブス
左から、大泉りかさん、少年アヤさん、犬山紙子さん   写真:田川智彦

女性社会でも疎まれるブスと、輝くブス

大泉:本当に自分の顔の造作にコンプレックスを抱えていたら、自分のことブスって言えないし、笑いにもできないですよね。あと、内面に限っていうと、本当に性格の悪いブスっていうのは自分が性格悪いって気づいていないと思う。

犬山:「人に言われる前に自分でネタにしてしまって、傷つくのを減らそう」って人もいるけど、それができるのも少数だし。しかも、そういうタイプの子でも、しっかり傷ついてる。中学生の時、ぽっちゃりしてる子のあだ名が「トトロ」で、その子は表ではそのあだ名気に入ってその子自身もトトロって言ってたんだけど、本当は凄く嫌そうで切なくなったなあ。そうやって自分が傷つくほうにベクトル向く子と逆に、他人を叩くことで自分を保つ人もいて、後者が性格の悪いブスに入るのかな。目の上のたんこぶじゃないけど、同じグループにいて自分よりちょっとかわいい女とか、そういうのを裏でわーって言う。「そんな大して、かわいくないじゃん」とか。

大泉:「AKBなんかブスばっか」みたいな!?

犬山、アヤ:(笑)

Nurture By rickyqi

大泉:自分のことを完全に棚に上げてますよね。芸能人なんて、カワイイって言っとけばいいのに。しかも、あんな若い子たちに、目くじらたてなくても…って思っちゃうのは、わたしがオバサンだからですかね。

アヤ:48人敵にまわすってすごいですよね。何と戦っているつもりなんだろう。…まあ、正直私も身に覚えがあるんですけど…。

犬山:そうやってカワイイ女の子を否定しつづけると、結局自分がかわいくなるっていうことを放棄している状況になるんですよ。元は同じ顔面偏差値でもそこで偉い差が生まれるんだけどね……。これもアヤちゃんが言ってた「環境」のせいだよね。

アヤ:劣等感を100%そのまま攻撃力に転換したところで力尽きちゃうんでしょうね。余力がない。だから攻撃しか出来ない。私としては、それも環境が原因なの!と擁護したい気持ちもあるんですが、実際そこまで構ってられないというか、そんなもん自分でどうにかしろというか…。あとそういう子に限って、どう考えても頭のおかしいヤリチンに騙されたりしがちな気がします。

大泉:でも、それとは逆に、同性に嫌われないようにしすぎて臆病になるあまり女社会で疎まれちゃう子っていますよね。妙に媚びてきたりすると、友達になれないっていうか…。

犬山:必要以上にチヤホヤしてくる人ってなんか裏があるのか? って身構える人も多い。でも、自己評価が低すぎてこうなるんだろうなあって。野心と自己評価の低さのセットで媚に走る。

アヤ:同性のみに己の評価を丸投げしようとする人ってそうなりがちですよね。とにかく女社会の中での評価がほしいから、いきなり強めのグループに入ったりしちゃう。そしてそこで、何から何までボスに決めてもらおうとする。…これって悪いけど超うざいですよね。女社会に寄生するしか自分はないと思っちゃってるー。かと言って、もっとおっとりした一段下のグループに行くのはプライドが許さない!みたいな。

犬山:自意識だねー。

アヤ:ほんと~~~。自意識ブス~~~~。

大泉:こんなこというとテーマ的にあれですが、嫌われないようにとか、ブスにならないようにならないようにってビクビクするぐらいなら、ブスでもいいじゃんって思ったりもします。

犬山:ブス心を楽しめたらいいですよね。

編集:逆に開き直ったらモテたり…?

アヤ:モテは絶対ない。

犬山:女からのモテはあるけどね。

アヤ:そうそう。本当女子の世界では楽しく生きられる。ブスとして開き直ったほうが。ところでお茶もらってもいいですか?

ブスのほうがそそる? 男性が語る言葉の真意について探る

大泉りかさん 少年アヤさん 犬山紙子 脱ブス

アヤ:太っていたり、顔面偏差値が低くても、魅力的な人って性格もさっぱりしてますよね。宿っている自意識がブスっぽくないというか。

大泉:自分を肯定しているからかわいいのかもと思ったり。

アヤ:そうそうそう。すごい自信がある。顔とまた別のところで。なのに鼻に付かないっていう!これって本当にすごいよ!

犬山:顔面偏差値が低い人が結婚できないかって言ったら、そんなことはないし。

大泉:ぜんぜんいける。ぜんぜん。

犬山:女の、彼氏や結婚ができるできないってその女がどういう人を選ぶかによるから、彼氏、結婚ができない人って顔面偏差値関係なく男へ注文が多い女だなと。だから、最初に話したブスの定義と同じく、顔面偏差値だけがブスを指し示すわけじゃない。

大泉:男性が言うブスとはまたちょっと違いますよね。男性のいうブスは『可愛くない女』。だから、顔面偏差値というよりも『ふるまい』というか『Attitude』が大きく関わってくると思います。

犬山:でも男性って顔面偏差値で「ブス」ってハッキリいうけど、「ブスのほうが萌える」とかも言ったりする。上から目線で腹立つけど、ちょこちょここういう人いる。

アヤ:なんか男子って、ブスといい感じになった時に、同性の目を目を気にして「バカにされたくない(自分を)」とか、「笑われたくない(自分を)」みたいな葛藤がありそう。周りの目を気にすぎちゃうっていうか…。

大泉:でも、それってどうなんですか? 友達の彼女にあれブスだよね…とか…。私はあんまり聞かないですけど。「あんまり可愛くないよね」くらいで。

アヤ:男の子同士って結構言うかもよ。

大泉:うわ~、陰ではそうなんだ。

メイン2

犬山:そういう男って若い頃モテなくて、自分じゃどうしようもできない良いルックスへの渇望を美人で満たそうとしてる男に多い。逆にコンプレックスが薄い人は本命の彼女はあまり顔面偏差値で選んでないというのをいっぱい見てきたなあ。自分に自信あるから別に美人で補填する必要なく、居心地の良い女を最優先する傾向にあるんだよね。ある程度年齢落ち着いてくると。ブス(顔面偏差値が低い人)は家庭的で浮気もしなくて征服しやすそうっていう結婚向きなイメージが根強いし。あくまでもイメージね。

アヤ:これ完全に妄想ですけど、男ってエッチの相手がブスだと燃えるんですよきっと。征服欲が満たされてオスのパワーが高まるというか。そんでギンギンになりつつ、「デカい豚を捕まえたぞーーー!!」とか叫びながらはち切れんばかりに脈打っちゃって…狩猟本能に火がつくんですかね?

犬山、大泉:(笑)

編集部:それはブスだからこそ興奮するみたいなところがあるのでしょうか。

アヤ:わかんない!けど単に、美人と対対する自信がないのかもしれませんね。傷付くくらいならブスをハメたい、みたいな。

犬山:最低な話だけど「俺が抱いてやってるんだぞ!」みたいな征服欲は確実に満たされてますよね。

大泉:その男子がいってるブスって顔のつくりってことですよね?

アヤ:そうだと思います。だからこそすごい征服感なんですよ、やっぱり…。

犬山、大泉:(笑)

犬山:サディストに多いのかなぁ。

アヤ:ええ、ブスに群がる男は「甘えんぼのサディスト」よ。みんな気をつけてね!

 第1回、第2回と3人の方が思う「ブス」の定義、また実際に目撃した「ブス」についてお話していただきましたが、次回は「脱」ブスというテーマのとおり、「ブス」から脱出するためには…という解決法を探っていただきます!
第3回もお楽しみに。

プロフィール
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犬山紙子

1981年生まれ。エッセイスト。2011年、美人なのになぜか恋愛がうまくいかない女たちの悲惨で笑えるエピソードを描いた イラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)でデビュー。その後は「負け美女研究家」としてテレビ、雑誌、ラジオなどの各種メディアで活躍。現在『週間SPA!』『Gina』などでコラムを連載中。
ブログ:犬山紙子のイラストエッセイ 負け美女
ツイッター:@inuningen

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大泉りか

キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家として活躍中。『サディスティック88』シリーズ(小学館ガガガ文庫)や『若妻誘惑ハーレム 桃色町内会へようこそ』(リアルドリーム文庫)など著書多数。
ブログ:大泉りか公式ブログ スパンキング☆ライフ
ツイッター:@ame_rika

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少年アヤ

少年アヤ

平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。 ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。
ブログ:少年アヤの尼のような子
ツイッター:@omansiru





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ライタープロフィール

犬山紙子
1981年生まれ。エッセイスト。イラストエッセイ『負け美女』でデビュー。
少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。
大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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