働くのに夫の許可がなぜ必要?

仕事復帰が家族の許可制

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少し前、友人たちと居酒屋で飲んでいたとき、こんなことを言う30代前半女性がいました。

「ダンナが仕事復帰するの許してくれたの。家事を今まで通りやるっていう条件で」

 一瞬耳を疑ってしまいました。耳だけ30年前にタイムスリップしたのでしょうか? 自分の耳が時空を飛び越えるどこでもドアになって、過去の声が聞こえてしまう能力を身に着けでしまったのではないかと妄想してしまい目をゴシゴシしましたが、そこは紛れもない21世紀の渋谷の笑笑で、向こうでギャルっぽいお姉さん店員たちが「よろこんで~」的な掛け声を繰り返していました。

 まず、わからないのが「仕事復帰」が家族の許可制という部分。「夫に許してもらう」という夫の権力。そして「家事を今まで通りにやる」という条件。

 だって、仕事復帰するのは自由だし、むしろお金を稼いできてくれるんだから、夫は喜んで自分も家事を分担して、できないならダスキン(じゃなくてもいいですけど)にお願いすればいい話なのだから「家事を今まで通り」こなす必要などこにもなく、感謝されてしかるべきで、夫に「許して」もらうことなんてなく、夫も「ダメ」という権利なんてあるはずがない……って団塊世代じゃなるまいし新人類ならみんな考えてんじゃないの? と心の中で叫んでしまいました(我慢できないワガママボディ……ではなくワガママキャラなので、思っているだけじゃなくもちろんその後口から出しましたが)。

 そうしたら、「やっぱりそうだよね~」みたいな共感を周囲の男女(同じくらいの年&クラスタ)が口にしてうなずき始めたのです。ゲ、こんな風に思っているの自分だけ? まさに、自分が浮いていると知った、田舎から東京の大学(立教とか青山とか、がんばって慶應あたり。勝手に決めつけてすいません)に進学して、しっかり大学デビュゥして都会人として過ごしていたのに、実は自分だけ周りよりダサかったと気付かされてしまった頑張っちゃってる系イケメンの気分です。

 マトモな夫婦なら、どちらかが子育て後に仕事に復帰するのなら「仕事再開するのでよろしくね」の一言で済むものだと信じていた自分には、それまで「マトモな夫婦」に見えたその発言の主が、あまりに「マトモ」だったので、自分の「マトモバロメーター」が要調整だと改めて考えてしまったのでした。

 なぜ、そんなに周囲とすれ違い食い違いをしているのか、よくよく自己分析してみること30分(もちろんその間、他人の話しなんか聞いていません。しっかりニコニコ右から左へ聞き流していました)。「権利」に関して最初にオベンキョーしたのがおフランスざましたからじゃないかと。

 小論を書くため、初めて「権利」についてまともに考えたのがオ恥ずかしながら留学中だったため、「権利・人権」に関しては大学デビュゥ。デビュゥしたら如何に周囲から遅れているのかに気づいてしまったので、必死で権利的都会っ子であるフランス人学生に追いつこうと必至で勉強してしっかり洗脳されて帰ってきたことに、今の今まで気づかなかったということです。なんてこと! 大阪市内の大学でデビュゥして頑張ってイケてる学生になったのに、東京に就職したら、「イケてる」の基準が全然違うみたいなものでしょうか。確かに新宿伊勢丹と大阪三越伊勢丹って、洋服のセレクトがまるで違いますもんね…って話が逸れました(汗)。