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  • 2016.11.10

「俺以外の男と連絡とるな!」は正直、萌える「支配されたい」に潜む本当の欲望  

「支配されたいの正体」について菊池美佳子さんが語ります。今も昔も女性は年上男性に惹かれるし、ちょっと強引なところが彼のいいところ…なんて思ってときめく瞬間があるはず。その理由とは、立場が上の相手に認められることで、承認欲求が満たされる心地よさだといいます。あなたの不倫にも思い当たる節、ないですか?

菊池美佳子 セックス 支配されたい 社長 責任

 支配……筆者愛用の国語辞典には、「指図して取り締まること」「権力で国や人を思い通りにおさめること」とあります。

 これに則って、婦女子特有の「支配されたい願望」を定義すると……

・男性に指図され、取り締まりを受けたい
・男性の権力で、思い通りにおさめられたい

……ってことになりますね。わかる! すごくよくわかります。筆者自身、「支配されたい願望」は、かなり強いタイプです。イメージ的には、世界征服を目論んでいるようなキャラに見えるらしい筆者ですが、滅相もございません。世界を支配するよりも、ただ1人の男性に支配されたいのが女心。

「支配されたい」に潜むオンナの本音

 さて。なぜ、我々婦女子は、支配されることを渇望するのでしょうか? 普通に考えたら、まず「指図」って部分でイラッと来ますよね。
たとえば職場のお局サマから、「コピー100部とっておいて! その後は給湯室に溜まってある湯飲み洗っておいて! その後はコンビニまでひとっ走りして私の好物、サツマイモプリン買ってきて!」とか指図されたら……って考えると、ブチ切れたくなるのが普通の感覚だと思います。

 「取り締まり」も然り。話は脱線しますが、ネット経由で繋がった男性と会うことになったときのことです。プロフィール欄に「代表取締役」と書いていたから、実際に会ってみようと決意したのに、いざ顔を合わせてみたら、代表取締役どころか、工場勤務の派遣社員だったことがありました。よくよくそいつのプロフィールを見たら、「代表取乱役」と……筆者の読み間違えだったわけです。

 ここまで書いて、閃きました。そういえば我々婦女子って、代表取締役が大好きですよね。「オトコは肩書きじゃない!」って考え方もあるかと思いますが、ここでは華麗にスルーさせて頂きます。それにホラ、顔も性格もチンチンのデカさも同じで、代表取締役と工場勤務の派遣社員だったら……皆さん、代表取締役を選ぶでしょ(注:工場勤務の派遣社員が悪いという意味ではございません)。
 
 どの会社でもそうだと思うんですけど、代表取締役は、責任の重い立場です。そう、社員を……っていうか人を支配するには、「責任」が伴うんですよね。男性に、「支配されたい」と願う感情には、「自分との関係性に責任を持ってほしい」という本音が隠れているのだと思います。
 
 指図にも取り締まりにも、「責任」が伴いますからね。たとえば、「ミニスカートは穿くな!」「派手な格好もするな!」って指図。「オシャレを楽しめないぶん、俺が責任を持って楽しませるぜ!」って解釈になります。「俺以外のオトコとは連絡をとるな!」って取り締まりも、「交友関係が狭まるぶんの責任はとるぜ!」って解釈できます。

「支配されること」は自信につながる!?

 そしてもう1つ、「支配されること」は、「強く求められている」という実感が得られるんですよね。「オナニーのオカズはレイプ妄想」が、まさにドンピシャ! 「私はこんなにも嫌がっているのに、それでも求めてくるということは、それだけ私を強く欲しているのだ……」ってことなので。

 男性から強く求められることって、自分は魅力ある存在なのだって証しになります。これって、自分に自信を持つことに繋がるんですよね。「自ら『抱いて』と迫り、『据え膳食わぬは男の恥』って形式でセックスが成立した」だと、自信もへったくれもありません。「『困りますぅ』っていう拒否姿勢が伝わらないほど、相手は私に無我夢中なのか!」ってシチュエーションは、女冥利に尽きますから。

 そりゃ、「オンナなら誰でもいい」というニュアンスで、強く求められるケースもあるでしょう。この場合、「自分に自信を持つ」には直結しませんが、オンナとして自信を持つことができます。「お前なんか誰も襲わねーよ」ってオンナよりも、夜のひとり歩きが不安なオンナでありたいものなのです。

 以上を踏まえ、「支配されたい願望」は、「責任」と「自信」がキーワードだと思った次第です。


Text/菊池美佳子

ライタープロフィール

菊池美佳子
文筆業・占い師。著書『着けちゃうぞ!大人の保健体育』『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』など

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