• special
  • 2016.05.23

笑顔で自己犠牲の「プロ聖母」にならないで!「恋愛黒歴史」後編

私たちのつらい恋愛の黒歴史をほじくりかえす分析もついに後編…。『妖怪男ウォッチ』のぱぷりこさんが、恋愛黒歴史の4つのメジャータイプのうち、「3.プロ聖母型」と「4.ファムファタル型」を解説します。

 ぱぷりこさんによる、恋愛の黒歴史分析の後編!
前回記事はこちら

 

3.プロ聖母型

ぱぷりこ 恋愛黒歴史 妖怪女 恋愛妖怪
©dollen

 徹底的に男の好みに合わせようとするあまり、「彼のすべてを笑顔で受け入れて安心させる聖母に私はなる!」と笑顔で自己犠牲するタイプです。
ハイスペ男、芸能人・経営者などの有名人の正妻ポジションを狙う女性に多く見られます。

 ホモソーシャルにどっぷりつかった俺様男やヤリチンに「理想の女」を語ってもらうと、「俺を徹底的に誉め、王のように敬い、息を吸うたびに圧倒的感謝を見せ、けしてでしゃばらず、魅惑的な体を持ち、物欲はなく、決して浮気せず、俺の浮気には何も言わず、いつも静かに笑っている、そういうものに彼女にはなってほしい」みたいなことを言うわけです。
つまり「自分にとって都合がいい女=セックスできるママ」なわけですが、プロ聖母型はこの「男の理想」を体現するために体を張ります。

 深夜に呼び出されればタクシーで彼宅に向かって手料理をふるまい、「出汁はちゃんととってるの?手抜きしてない?」と言われれば「ごめんね、次は鰹節と昆布からとるから、もう一度食べてほしい」と肩をふるわせ、誕生日に「仕事だから」とドタキャンされても「お仕事がんばってね!お仕事してがんばってるあなたが大好きなの」と笑顔で見送ります。
悪びれもなく目の前で浮気をされていても「彼がいつか私のところに帰ってくればいいなって思ってる」とやつれた顔でスマイル。
どんな仕打ちを受けても不満はもらしません。

 一方、わがままにふるまっても何も言われずに尽くされた男はだいたい暴君と化すので、扱いはどんどんきつくなっていきます。
周りの取り巻き女子がどんどんリタイアしていく中でなおも残るプロ聖母女子を見て、彼は「彼女は何があっても俺のそばを離れない」と安心し、「彼女となら結婚してもいいかもしれない」と思うようになる……といいんですが、現実はそう甘くない。

 実際はプロ聖母女子が耐えきれなくなってリタイア爆発することが多いです。
心の底から彼に尽くし、喜びを感じているなら何も問題はないのですが、彼女たちの多くは己の心と体をけずって「我慢」しています。
我慢はいずれ限界がくるもの。
いちど限界がくると「彼にとっての唯一無二ポジション」からの転落はあっという間です。
抑制していた不満が爆発すれば「重い」の一言でフラれ、過労で倒れれば働かない奴隷に用はないと捨てられます。クマムシ並みの生命力と野心で耐えていても、彼がモデル級の美女と電撃婚約したりするので油断はできません。

「彼が幸せなら私も幸せ」「心のそこから尽くす」と言っていたのはあくまで「自分にリターンが来る」という見返りが前提。 計画がぽしゃれば「これほど犠牲を払っていたのになんでリターンがないの!?」と怒りが収まらなくなり、一気にメンタル闇堕ちします。

 聖母の笑顔は鬼面となり、しばらくは外に出られないほどのダメージを負い、人間の尊厳を回復するのに時間がかかって黒歴史☆

4.ファムファタル型

「男を翻弄するいい女」になりたすぎてビッチ化するタイプです。
プロ聖母と「いい女になりたい」という願いは同じですが、プロ聖母型が「男が考える(都合の)いい女」であるのに対して、ファムファタル型は「男を翻弄するいい女」になろうとします。
ファムファタル型になるのは、片思いなど報われない恋愛をしている女子、自分に自信が持てずに恋愛で素直になることが怖い女子が多いです。

 彼女たちが目指す目標はクレオパトラ、サロメ、妲己のような「王や権力者といった男ですら翻弄して虜にする女」。
プロ聖母とは真っ向反対の「男にとって不都合極まりない女」になろうとします。小悪魔テクを駆使して「わがままだけど憎めないキャラ」を演出するレベルはかわいいのですが、それに引っかかる男が増えるに従い、高確率でビッチ化します。

 ファムファタル型女子がビッチ化するのにはいくつか理由があります。
本気で落としたい本命彼までの練習にするタイプ、「1人の男に留まれない私は悪女…」と自分に酔うタイプ、本命彼が好きすぎて「いい女は1人の男に執着しないの…!重いって思われたくない…!」と恋心を負荷分散処理するタイプの3つがメジャーどころ。

 自発的かつポジティブにセフレをキープできているなら問題ないのですが、それを続けるのは至難の技です。
だいたいは刺激に慣れてきて歯止めがきかなくなり、乱行がエスカレート。1週間のうち5人の男と会うなどという、過密スケジュールを組む人も出てきます。

 さらに体を重ねて情が湧いてきた、本命彼への罪悪感、合わないことを無理してやっているなどのストレスにより、心を病んでいく人も多数います。
過労とストレスに苦しみつつ、ここでやめると「いい女レジェンド」が終わってしまうことを恐れて、なかなか降りられない場合も多い。

 過労により倒れて動けなくなる、乱行が本命彼にばれて「そんな子とは付き合えない」と言われて玉砕し、「いい女でも振られるの…?」と茫然自失して黒歴史☆

結論。思い込みとストレスが恋愛黒歴史を作る

 4つのタイプの共通点は、下記の4つです。

・自分に酔う(悲恋ロマンティカ、ファムファタル)
・無理して演技する(プロ聖母、ファムファタル)
・つらさを無視するために妄想鎮痛剤ジャンキーになる(ネトスト、悲恋ロマンティカ、プロ聖母)
・不安に自主ダイブ(全部のタイプ)

 方向性は違えど、基本的には「無理をしてつらくなる→つらいけど引けないので鎮痛剤を打って痛みを麻痺させる→耐えられなくなって破綻」というパターンがあるのがお分かりでしょうか。

 恋愛黒歴史の主原因は「好きになってほしい」という恋心が叶えられない不安とストレスです。
痛覚が正常であれば人はストレスと不安から逃れる行動をするものですが、恋愛黒歴史にはまるタイプは「こうあるべき」という思い込みが強く、ストレスから逃れようとしてむしろストレスに全力で突っ込みます。
当然つらさとストレスは爆上がりしますが、思い込みが強いために撤退判断ができず、「激痛があるなら鎮痛剤を飲めばいいじゃない☆」と妄想でカバーしてしまうため、破綻するまで突き進んでしまっています。

 破綻すると大ダメージを食らうので、できる限り破綻する前に撤退することをオススメします。

 つらい、痛いと思ったら逃げること。
頑張るなら逃げるタイミングを決めておくこと。
自分を偽って変な方向に演技しないこと。
自分を知り、自分を痛めつけない恋愛をしましょうね☆解散!

Text/ぱぷりこ

ライタープロフィール

ぱぷりこ
恋愛ブログ『妖怪男ウォッチ』を書いている、筆圧の谷に住む外資系アラサーOL。

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

AM読者の既婚女性の実態をアンケート中です!

AM読者には既婚女性も数多くいらっしゃいます! 夫婦生活は私たちの生活に今までとは違う感覚や感情をいくつももたらしてくれるもの(良いのもあれば、もちろん悪いのも)。 みなさんが日々感じていることを教えていただけたらありがたいです!

アンケートはこちら