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  • 2014.07.01

セフレから本命になる数少ない方法/Barbossa林さんインタビュー

 今回の特集は「セフレ」。著書『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』(DU BOOKS)やCakesでの連載「ワイングラスの向こう側」Facebookページでの投稿が話題の渋谷のワインバーBarbossa(バールボッサ)の店主・林伸次さんに「セフレ」とは何なのかを伺ってきました。たくさんのご友人やお客様との会話から生まれた多彩なセフレ論を、ぜひご自身の考え方と照らし合わせながら、楽しんでみてくださいね。

第一回はこちら→恋愛の契約を重視する日本人といきなりセックスするブラジル人
第二回はこちら→20代女子と付き合う悪いおじさんと年上好きな誠実男性

恋愛感情をコントロールできる男性

barbossa 林 恋愛 セフレ インタビュー

―風俗ですまさずに、相手を作ってセックスをするような恋愛おじさんみたいな人は、恋愛感情も楽しんでいるのでしょうか?

林:楽しんでいるでしょうね。それでいて、場数を踏んでいるので恋愛感情をコントロールできるんでしょう。

―コントロールというと、男性側、女性側のどちらもできないと、有効な関係は築けませんよね。
コントロールしあえる相手がいいのでしょうか。

林:そうですね、だから既婚者同士の方がいいと、また違う友人男性がいってました(笑)
その彼は「相手は既婚者」って決めているそうです。
既婚者だとむこうからガーっとくることがないから。独身者だとどうしても結婚したいだなんだってなってしまうので。
そういう恋愛感情をコントロールできるってことでしょうね。

それは個体差なのか個人差なのか…。

―そうですね。どっちが幸せかというのも難しいですし。

林:迷い中ですね。ちなみに僕は乙女側なので、できない、ですね…(笑)

―恋愛感情がない限り?

林:はい。

セフレから付き合うとき

―第一回の付き合うと言わないと付き合えないって確かにそうだなと思ったのですが、逆に、セフレの状態から付き合うという子もいるんです。
グレーを楽しんでいくうちに居心地がよくなっていくというパターンなのですが。
男性的には、大切じゃなかったけど、段々かわいく見えてくるということはあるのでしょうか?

林:あるのかもしれないですね。今日の話で、初めてあるかもと思いました。
確かに、始めに付き合ってどうのこうのって言われると、すごく重くて、いやいやそういうのちょっとやめようよ、って思うんですが。
色々やってくれて、ご飯も一緒に作ってくれて、かいがいしくしてくれているといつのまにか、かわいいなって思うかもしれないですね。

というのは、僕の友人で、面白い女の子がいて。
その彼女は、同じ会社にいた、すっごくモテる男性にホレてしまったそうなんです。
その彼、雑誌にも出るくらいイケメンで本当にモテるんですよ。
で、何とかしようと思ったときに、たまたま一緒に住んでいた女の子が実家に戻ることになって、住む部屋がなくなったから、とりあえず二日間だけ泊めてって、彼に言っていったらしいんですよ。
彼も、知人なわけだから、とりあえず泊めたらしいんです。で、彼女はその間中おいしいご飯をずっと作っていたそうです。
その頃、彼はすっごく忙しくて、恋愛もままならない感じで、でも家に帰ったらその彼女がおいしいご飯を作っていて、一週間たってもまだいて、段々今日は何作ってくれるんだろう?と楽しみになっていて、気付いたらエッチもしちゃっていて。

 一か月くらいたった時に、「いつ結婚してくれるの?」って彼女が突然言い出して。
で、「ええ~~!」って思ったんだけど、でもなんかまあいいかって結婚しちゃったそうなんです。
その子はもうはじめっから料理でおとそうと思っていた、と話してました。

―すごい…! そこは頂点ですね。

林:ちなみに彼女、本当に料理は天才で。技術はすごいなって思いますね。

―なるほど、本当にうまいんですね。

林:料理おいしいってすごい武器ですよ。うちの妻もすごい料理うまいんですよ。
芸人の方から聞いたんですが、芸人は料理のおいしい奥さんもらうなっていう言い伝えがあるらしいです。
仕事の後に、友達と飲んだり、ナンパしたりした方が芸の肥やしになるから、家に帰って奥さんのおいしいご飯食べていると、だめだからって。
それは本当に絶対そうで、僕も友達に「終わった後どっか飲みに行かない?」っていわれても、家に帰ったらおいしいご飯があるから、いや、あのご飯食べたいな…って思うんですよ(笑)

―そうなんですねー!
セフレから本命になるには意外と料理が効くということですね。

林:はい、それですね。特に一人暮らしの男性とかで、忙しくてご飯が吉野家だけだったりすると、すっごく大きいんですよね。

うちも奥さんが二日くらいいないと、肌とかボロボロになっちゃうんですよ。
コンビニとか全部外食だけになってしまうので。

―確かにお肌がきれいです。健康的なお肌ですよね。

林:いやそんなことないんですけど(笑)。
でも健康状態とかも変わっちゃうので。

―彼をゲットした彼女はどんな性格の方なんですか?

林:カラッとした性格の方ですね。
卑屈にならないで、きちんと「結婚して」って言えたのがすごいのかもしれない。
「どうせじゃまだと思ってるんでしょ」と言われたら男性はひいてしまうと思うので。

―それは性格もよかったのかもしれないですね。

林:外国とかしょっちゅう行く子で、そういう意味では結構さばさばしてるんですよね。

誠実な男性を見分けるリトマス紙

:なんか、風俗行けますか、行けませんか?っていうアンケートを最初にとると男性の傾向はかなりわかると思います。

―先に聞いた方がいいんですね。

林:ええ。
風俗に行けない人は、恋愛感情なしでいきなりパンツを脱げないということですから。
それは知っておいて損はないと思います。
あと、僕文学好きなんですけど、文学好きな人にもそういうすぐにはできない方が多いですね。あと映画好きとか。

―ファンタジーというか想像を大事にするからですかね?

林:そうですね、いつも乙女心、っていってるんですけどね。
一つのリトマス試験紙で、『星の王子様』をいいと思うかどうかっていうのがあって。女の子は結構ありなんですけど、男の子って結構だめなんですよ。
だってなんであんなところにいるの?だってどうやって息してんの?とか(笑)
大切なものは見えないとかなんなのその設定って?っていうファンタジー的なもの、幻想的なものを受け入れられるか、られないかで、わかるんです。
星の王子様がありな人の方は、恋愛至上主義ですよ。
だから「星の王子様好き?」って聞くとわかりますよ。

―ちょっと次から聞いてみます。

林:『星の王子様』はひとつのリトマス試験紙ですね。
わかりやすいというか、みんな知っている話なので。

―不思議ですね。でも、20代と遊ぶ悪い男性も『星の王子様』好きって言いそうじゃないですか。

林:はい、彼らは恋愛を信じていると思いますよ。で、文学とか映画も好きだと思います。
ただ、僕はそれを最近恋愛おじさんって言ってるんですけど(笑)

―(笑) Facebookの投稿で拝読しました。そこのスレッドに何人かの男性が「もうそんなに言わないであげて」、とコメントしていて、面白かったです。

林:こんなに言ってしまって大丈夫かな?って僕も気になってしょうがなかったんですよね(笑)。
そう考えると、恋愛がしたい人にとっては、そもそもセフレ、とかそういう風にはやっぱり思ってないかもしれませんね。
今日は、セフレというものを、あらゆる角度で考えてみましたが、難しいですね。

 最後にひとつ、既婚者や決まったパートナーがいる方へのアイデアなのですが。
僕の仲いい友達に、恋愛至上主義の既婚者がいて、彼は、外で女の子とセックスしようと思ったら、一回ちゃんと奥さんとセックスしてから、って決めているらしいんです。
もちろん公には、おすすめはしませんが、仮に性別を逆にしたとしても、案外色々なことの間をとった現実的な方法なのかなともふと思いました。

―なるほど、解決策…とまでいったら怒られるかもしれませんが、そういう関係の楽しみ方もあると思えば気が楽になる方もいるかもしれません。
今日はありがとうございました!

『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』

 Barbossa店主・林さんの書籍『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』です。
セフレ以上にこんなに楽しい会話ができるバーに興味が出た方はぜひこちらもあわせて読んでみてくださいね。

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