• special
  • 2013.08.05

アラサーマネー入門:老後の27年間あなたは生きていけますか?

 今回は、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに、20代後半から30代女性のお金に関するお話を伺いました。
元々は浪費家なOLだったという花輪さんだからこそわかる、貯金のコツや結婚後のお金について、第4回にわたってご紹介します。

女性が貯金しなければいけないのは
男性よりも長生きだから!

花輪陽子 お金 マネー入門 AM アラサー インタビュー

―まずは、貯金についてお伺いしたいのですが、20代後半から30代くらいまでの方って、普通はどの位貯めているものなのでしょうか?

花輪:貯金の平均額でいうと、30代未満だと290万円で、30代だと569万円なんですね(総務省 家計調査 平成24年度 二人以上世帯のうち勤労者世帯)。

 ただその辺りの年齢の方は二極化していて、1000万以上貯めてる人もいれば、まったく貯めてない人もいます。

 貯金ゼロの割合は、二人以上の世帯だと26%で、一人暮らしだともっと高くて33.8%ですね(2012年度 金融広報中央委員会調べ)。

―ゼロかものすごく貯めているかのどっちかなんですね。わかる気がします…。

花輪:ですから、現時点で貯金ゼロの方って結構いるはずなんです。
私も実は20代の頃貯金ゼロだったので、いつからでも立て直すことはできると思います。

 そして、女性の場合は男性に比べて、特に貯めておいた方がいいんです。

―え!?そうだったんですね!

花輪:その理由は、女性の方が男性より平均寿命が約7歳上の86.39歳と、長生きするからです。
長く働く自信のある人だったら、そんなに貯金しなくていいんですけれども、早くリタイアしたいなら、貯めておいた方がいいですね。

 一人暮らしの高齢者の生活費って最低でも月15万くらいかかるんですね。
なので、その生活費を払っていかなきゃいけないのと、医療費は70歳以上からすごくかかるので…。

―怖くなってきました…!

花輪:
あと、女性は男性と比べて生涯賃金が4000万円ほど低いんですね。
さらに妊娠して出産する場合、会社をお休みしなければいけないので、それらを考慮すると、男性に比べて貯める必要があるんです。

 ただ、前述の通り二極化していて、たくさん貯蓄している人の中には将来が不安で今が楽しめていなかったり、お金を使うのが怖かったりする方も多いんです。
必要な分だけ貯めて、後は好きなように使ってくれればいいな、と私は思っています。

老後=27年間の生活費が必要

―たとえば必要な分というと、28歳の女性で貯金がゼロだとしたらここからどれ位を目安に貯金していったらいいでしょうか?
月何万円、というような目安はありますか?

花輪:まず、金額の目安なんですけど、いくつまで働くかっていうのがポイントになってくるんです。
たとえば60まで働く場合だと、あと32年あるので、その間に、残りの60~87歳までの27年間をカバーしなければならないのです。

 もちろん年金が出るので、すべてを自分で貯金する必要はないんです。
ただ、年金がいくらもらえるかを年金定期便や日本年金機構の年金シミュレーション(自分でできる年金額簡易試算)などで確認して、その分と生活費との差額を今から貯めていく必要がありますね。

―どこから目処をつければいいのかわからなかったのですが、そのように計算していけばいいのですね。

花輪:
そうですね、あとは会社に退職金や企業年金があるかによっても、かなり変わってくるんです。
だから国民年金だけで年金が少ない人は、貯金での自助努力が必要になってきます。

―27年間×12ヶ月×15万円必要ということですもんね。

花輪:大体の計算だとそうですね。
標準的な年金額は厚生年金の人だと、16万円程度です(厚生労働省 平成24年度)。
収入額にもよって年金額は大きく変わります。
厚生年金だけでやりくりできるのであれば、そこまで貯めなくても大丈夫です。

 国民年金のみですと、6万5千円程度なので、月10万円ほど足りなくなるので、その分を貯めないといけないですね。
そして、年金をもらえる年齢ですが、アメリカやドイツなどでは、67歳に引き上げられる予定なので、みなさんが年金をもらえる頃には年齢を引き上げられている可能性もあります。
その場合、60歳から働かないのであれば、最低限として無収入期間分は貯めておいた方がいいと思います。

最初は手取りの10%から貯金してみましょう!

花輪:ざっくりとした計算ですが、手取りの4分の1を貯めておけば、30年間で10年分の生活費になります。
もし年金が引き上げで70歳からになったとしても、当面は生活していけるので、手取りの4分の1貯金できればベストではあります。

 ただ、そうはいっているんですが、初心者の方はなかなか難しいので、最初は手取りの10%とか、できるところからやってその癖がついたら、金額を増やして、負荷をつけていくのをオススメしていますね。

 貯金方法に関しては、貯められない人であるほど、天引きで自動に積み立てていくものがいいですね。
会社の財形がある人は給与天引きにするのが一番取り崩しにくいです。

 会社の制度で確定拠出年金や財形貯蓄制度がある人は、そういった制度を使って貯めていく方がいいと思いますね。

―わかりました…。きちんと目安をつけて貯金すべしですね。

花輪:ちなみに、今お話したのはあくまでも、利率をまったく考えずに普通預金とかで貯めていく場合の目安です。
投資を行って、うまく運用して増やしていけるのであれば、もう少し元本は少なくてもいい可能性もあります。
すみません、最初に脅してしまって…!

―いえいえ、とんでもないです。目が覚めました。
周囲でも投資に興味を持つ子が増えてきたのですが、入り口としてはどんなものがありますか?

花輪:やっぱり投資の場合も小額で積み立てていく方法がおすすめなんですけれども、来年から年間100万円までなら非課税で運用できるNISA(ニーサ)という制度ができるんです。

 来年からは上場株式の利益に対して税金が20%かかるんですね。
ちなみに預金の利息からも税金は引かれています。

 NISAの非課税口座で購入した上場株式や株式投信の利益や配当金は毎年百万円(5年分で500万円)までだったら、税金はとられなくなるので、ぜひ使ってみてください。

【次回は洋服や美容費との付き合い方についてです! お楽しみに】

Twitter、FacebookでAMのこぼれ話をチェック!

読者アンケート

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。
本アンケートにご協力お願いします。
アンケートはこちら

あわせて読みたい

7月特集
SEX新連載

今月の特集

AMのこぼれ話