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  • 2013.01.16

付き合う前にセックスはしていいの?/峰なゆかインタビュー(1)

『アラサーちゃん』作者の峰なゆかさんが答えるセックスに関する重大なお悩み。初回では女子の大きな悩み、付き合う前にセックスしたほうがいいのか、セックスしたからといって彼女になれるのか?という質問を解決。嫌な性行為をしないために、お試しセックスしてみるべき!と語る峰さんがビッチをやめた理由とは?

 女性の生態を赤裸々に描いた人気漫画『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)作者で元AV女優の肩書きを持つ、峰なゆかさんに、セックスに関する女子の代表的なお悩みを中心にお話を伺いました。
これを読めば、今までのあなたの悩みもちっぽけに感じてしまうかもしれません。

自分のためには付き合う前にセックスした方がいい
元々付き合えない人とは何しても付き合えません

峰なゆか AMインタビュー 画像

―付き合う前にセックスするかしないかというのが、女子の中では大きな悩みだと思うんですけど、結局どっちがいいと思いますか?

峰なゆかさん(以下峰):自分のために、先にした方がいいんじゃないかな。
やってみたら違って、付き合わなくてよかった! って、セックスして冷めるってことあるじゃないですか。
好きだと思っていたけど、ただセックスしてみたかっただけだったと気付くこととか、セックスがすごい気持ち悪かったり、急にキャラ替えしたり(笑)。
付き合ってからだったら別れるのめんどくさいですよね。
だから、女子目線でいうと、した方がいいと思うんですよ。

 しない方がいいという人は、きっと「セックスだけで終わったら心配」ということですよね。
でも、セックスしてもしなくても、もともと付き合えない人とは付き合えないので、あまり関係ないと思うんです。

 男の人って、第一印象を崩さないんですよ。
たとえば、最初に“友達の彼女”として紹介されると恋愛対象から外して、ずっと外しっぱなしだし、“付き合いたくないけど、やりたい女子”に分類されちゃったら、そこから動かない。
ですから、最初にやろうが、後からやろうが、付き合えない人は付き合えないし、付き合える人は、いつやっても付き合えると思うんです。

 それに、仮に相手のやりたい気持ちを利用して、やらせないで付き合うように仕向けたとしても、
セックスするために付き合う男って嫌じゃないですか?(笑)

峰なゆか AMインタビュー 画像

―「付き合ってくれないならやらない」って言って、「じゃ、付き合おうか」って流れは確かにおかしいですね。

峰:もちろん、無理して付き合う前にやる必要はないとは思います。
ただ、先にやっといた方が女性側にもメリットがあるんじゃないかなと。

―峰さん自身も、付き合う前にセックスするかしないかは特に気にしてこなかったですか?

峰:そうですね。
むしろ、私が好きなタイプの男の人って、ちゃんと付き合ってからじゃないと
セックスしちゃいけないって思っている人が多くて。
なので、どちらかというと私がセックスをするために、“付き合う”という手順をわざわざ踏んでいるので「めんどくせぇなぁ」と感じることはよくあります(笑)。

 好きな人に「すぐに体を許す軽い女だって思われたくない」というのもありますけど、
男の人って前述のとおり、もともとセフレ候補だと思っていると、「付き合ってもいないのにすぐ股を開くヤリマンだな」と思うんですけど、
もともと彼女にしたいと考えている子だったら、
「順番は逆になっちゃったけど、やっぱりお互い好きってことだよね」みたいな、そういう解釈するんですよね(笑)。


―深く同意します。説得力がありますね。

峰:だから、夢のない話だけど、モテる女の子はどっちでも大丈夫なんですよ!
付き合う前にしてもしなくても。

愛のあるセックスとは一体なに?
“エロを愛に言い換えれば何でもOK”という文化にはNO!

―「愛のあるセックスが一番」と言いますけど、そうじゃなくても、「やってもいいじゃん」と心の中で思っている女性も増えてきたと思うのですが、それでも「愛がないとセックスしちゃいけない」という空気感は変わらないと思うんです。
それについては、どう思いますか?

峰:まず「愛」について言うと、“エロを愛に言い換えれば何でもOK”みたいなのは雑すぎて、すっごい嫌ですね。
女性向けのエログッズって、とにかく名前にラブってついてるんですよね。
ラブグッズ、ラブDVD……。AVのことをラブDVDって言うんですよ、完全にAVなのに。
ひとりでオナニー用に使うバイブをラブグッズとか言われると、ちょっとおかしいじゃないですか?(笑) ラブとかないから!

「愛のあるセックスが一番」というのは、私もそう思いますね。
結局やっぱり好きな人とするのが一番簡単に気持ちよくなれるんですよ。楽しいというか…。
あ、でも、好きな人だと気遣っちゃうタイプの人もいるんですよね。

―確かにそういう人もいますね。

峰:好きな人だと嫌われないように演技しちゃうから、違う人とやる方が楽しい、みたいな。

 でも、“セックス”って、特別視されてるけど、コミュニケーションの延長線上にあるものですよね。
私は友達も少ないし、たくさんの人とコミュニケーションを取りたいと思わないタイプなんですけど、
セックスもそうなんです。たくさんの人とするよりは、気の合う人とだけしたい。

―コミュニケーションの延長線っていうのはすごく分かりやすいですよね。
会話していても、気の合う人と話しているとすごく楽しいとか、心地良いというのが、同じようにセックスに置き換えても、好きな人の方が気持ちいいのは当たり前ですもんね。

峰:そうですね。
一応ヤリマンぶってた時期もあるんですけど、結局、私にはヤリマンの資質がなかったんです。
それに、別にそんなやりたくもないんですよ。
なぜかというと、たくさんの人とすればするほど、やってよかったなと思うことよりも、嫌な気持ちになることの方が多いと感じたんです。
相手にひどいことをされたという訳でなくても、朝起きて寝顔を見て、
「この人イケメンだけど、よく見たら気持ち悪い顔してるな」、とか。
その時、「また汚れてしまった」って後悔するのがすごい嫌で。

―そういう気持ちって、女側の独特なものなんでしょうか。
普通にかっこよくても、気持ち悪くなる瞬間ってありますよね。あれは、なんなんですかね。

峰:男の人も、ばばぁ系の風俗とか行くと、後から後悔したりしてそうですけどね(笑)。

【つづく】
次回は、「『嫌なセックスを避けるための秘技、”面接”」をお送りします。

峰なゆか
漫画『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)を著作にもつ漫画家・文筆家。元AV女優。 近刊『邪道モテ』(犬山紙子共著・宝島社)では正統派ではないモテを今までにはない切り口で紹介。2013年2月には週刊SPA!での連載をまとめた『アラサーちゃん 無修正』(扶桑社)も発売する。女子の生態について詳しい。

ツイッター:@minenayuka

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