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  • 2012.12.13

クリスマスにあえてここへ行け!~聖夜のオンナ修行~第1回:“恋愛ルーツ探しの旅”で喝!

クリスマスは、修行の日です!

By Bob Jagendorf
©By Bob Jagendorf

 今年もクリスマスを一緒に過ごすパートナーがいない……というそこのあなた!

 ひとり身の女性にとって(もちろん男性も)、クリスマスは試練の季節。
「みんなムードに流されてるだけだろ…?」と口では毒づいていても、勝ち誇ったような顔で街を歩くカップルを見ると胸がシクシクと疼き、自分が人生の負け組になったような、みじめな気持ちになってしまったり……。

 聖夜は恋人とロマンティックに過ごすもの。
そんな古びたぬか漬けのような考えは、カーディガンを羽織った石田・トレンディ・純一とともに、とっくに20世紀に置いてきたはず。
それでも、撃っても撃ってもはい寄ってくるゾンビのように、クリスマスの呪縛は私たちの弱い心めがけて襲ってきます(頭の中でゾンビメイクの純一を想像して必死に射殺)。

 そう、クリスマスに心痛めてしまうのは、きっと私たちの心が弱いせい。
そこであせって彼氏を作ろうとしたり、女子会で傷をなめ合っていては、奴らの思うツボです。
奴らって誰だ、という疑問はさておき、人々がクリスマスに浮かれ、踊らされているときこそ、逆に地に足をつけ、自分を見つめ直す“人間修行”のチャンスではないでしょうか?

 ためしに、大きな声で気合いを入れて叫んでみてください。
「聖夜ぁっ!!」
…ね、なんか修行っぽいでしょ。

 今年一年のやらかした記憶をガサ入れし、たるんだ気持ちに喝入れし、女としての自分にテコ入れする。
聖夜こそ、そんな巻き返しをはかる捲土重来、自分を変えるチャンス到来、そして訪れる結果オーライ(自分の中のなけなしのラッパー要素を動員して強引に押韻)!

 みなさんも、自分によく言い聞かせてください。
「クリスマスは、修行の日!」
さあ、ご一緒に!

 それじゃあ、具体的になにをすればいいの? という方のために、この短期連載ではあえてクリスマスに女性がするべき“修行プラン”を提案していきたいと思います。

歯を食いしばり、元カレとの思い出の地を訪ねよ      

By (matt)
©By (matt)

 今回、私がおすすめしたい修行は、「恋愛ルーツ探しの旅」です。
自分が歴代の元カレと行った思い出の場所を、ひとりで巡ってみましょう。
そうすることで、過去の自分に喝を入れるのです。

 その際は、必ず直近の前カレから古い元カレへ、徐々に恋愛遍歴をさかのぼるように辿るのがルール。
最後に、初恋の相手との思い出スポットでゴールを迎えるのがポイントです。
「初デートした場所」「クリスマスデートした場所」「最後に別れを告げた場所」といった風に、旅のテーマを絞ってみると、より修行の効果があるでしょう。

 たとえば、「カレと初めて出会った場所」をテーマに旅をする場合、前職で上司と付き合っていた人ならその職場、その前にバイト先の同僚と付き合っていたならその店などが、旅の立ち寄り地点になります。

「あそこの喫煙所でよく話したな…」とか、「向こうの看板でシフト終わりにこっそり待ち合わせしたっけ」とか、ディテールが思い出せればなおよし。
「あいつ、最初は先輩ヅラしていて嫌いだったなあ~」といった当時の感情も思い起こすと、よりよい修行になります。

 思い出の場所が当時の自宅だったり、彼の家だという場合は、のぞきこんで現在の住人にあやしまれないよう十分注意してください。
引っ越しや転勤、遠距離恋愛が多かった人は、おのずと移動距離も長くなってしまうと思いますが、せっかくの機会ですから思い切って小旅行してみましょう。

「なんでわざわざ古傷のカサブタをはがして、かきむしるようなことしなくちゃいけないのよ!」という声ももちろんあるでしょう。
そんな人には、迷わず「喝!」と叫びたいです。
この世のどこに、ラクしていい思いができる修行などあるでしょうか。

 ジムやヨガやベリーダンスに通えば、気持ちよく汗をかいてデトックスできるかもしれません。
アイドルのコンサートに行って歓声を上げれば、嫌なことを思い出さずに済むでしょう。
ちょっといいレストランで女子会を開けば、「今年一年がんばった自分へのご褒美」とか言って憂さ晴らしにもなります。

 でも、クリスマスに女同士でそんなことをするのは、ただの逃げ。
つらいからこそ修行! 自分の心にムチ打ってこそクリスマス! ということを忘れてはいけません。

恋愛のクセやパターンを探り当てよう

 さて、大学や高校時代の元カレまでさかのぼると、その旅の目的地はおのずと自分の母校になります。
そう、「恋愛ルーツ探しの旅」は、ゴールに近付くにつれ、自分の地元へと帰っていく旅でもあるのです。

 その当時、まだ彼氏がいなかった人は、片思いの先輩や、告白してフラれた人を念頭に置いて母校を尋ねましょう(もちろん、無断で入っちゃだめですよ)。
そこで、まだ汚れを知らなかった青春時代、自分がどれだけ初々しい恋をして、どんな人に初恋をしていたか、丹念に思い出してください。

 するとどうでしょう。
何人もの元カレをさかのぼっていくうちに、「あ、私ってあの人とも同じような別れ方してたんだな…」とか、「コイツって、あの人と実は似てたのかも…」といったことに気付き、自分の恋愛のクセやパターンが見えてくるはずです。

 そして、あなた自身が恋愛に求めてきたものや、繰り返してきた失敗のルーツが、実は「初恋の○○クン」や、「片思いの○○先輩」の幻影にこだわっていただけだった…とわかるかもしれません。

 そう、あなたが知らず知らずとらわれていた恋愛パターンの呪縛をときほぐすこと。
これこそ、あなたの人生への「喝!」であり、この旅の真の目的なのです。

 キャンドルも十字架も、愛に力を与えてはくれません。
うまく行かない恋を、世間や男のせいにせず、自分の中に見つけることが修行の醍醐味。
薄っぺらいカップルがイベント気分に踊らされている隙に、私たちは聖夜の修行でひと回り大きくなってみませんか?

(※この旅には、最後に実家に立ち寄って「父親と会う(または父親のことを思い出す)」という追加オプションも存在するのですが、これは得てして「自分が結局、父親と似ている男を求めていた」とか、逆に「父親ともっともかけ離れた男を求めていた」というしょうもない、かつショッキングな事実にぶちあたってしまいがちなので、あまりおすすめはしません!)

Text/Fukusuke Fukuda



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ライタープロフィール

福田フクスケ
フリーライター。“くすぶり男子”の視点から恋愛やジェンダー、セックスなどを考察。

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