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  • 2012.12.28

雨宮まみ×少年アヤちゃん対談『ブス界の食物連鎖図…リア充がブスを搾取している!?』第3回

 去る2012年11月25日、下北沢B&Bにて『AM』主催の初リアルイベントを行いました!
チケットは即日ソールドアウトし、ユーザーの皆様のおかげで大盛況でイベントは終了いたしました。
今回はダイジェスト版第3回です。セックスという翼を得たブスの正体とは!? 『第1回処女より、一回セックスをした層の方がキツイ!?』『第2回ブスはろうで翼を取り付けたイカロスだった…』も合わせてどうぞ。

どうしたら私たちは幸せになれるのか――
ブス界の食物連鎖図から読み解く!

雨宮: 第二部のテーマは、「どうしたら私たちは幸せになれるのか?」です。
ちょっとこれ、一時間くらいじゃ答えが出ない感じですよね。


アヤ:うん、出るわけないから先に言っておくね! 「無理です」

雨宮:そんな話し合ってもムダだろっていうテーマについて今から話すんですけど(笑)。
この問題で難しいなと思うポイントが私にはあって。
アヤちゃんは天性の才能で、面白いこといっぱい言って、ツイッター界ではスターになったじゃないですか。

アヤ:…ほんと恥ずかしい存在だよね。フォロワーが多いだけの素人ってさぁ。

雨宮:私、よく「アヤちゃんって何者なの?」って聞かれるんだけど、説明のしようがなくて、結局「ツイッターの人気者で…」って、津田大介さんを説明するときと同じような言葉で説明してる。
金髪じゃないから、さらに説明しにくいんだよね。
「あのアイコンは本人じゃないんでしょ?」とか基本的なところから問いただされたりして(笑)。
 で、こんなに人気者になってるんだけど、今この会場をご覧いただいてもわかる様に、寄ってくるのは女だけっていう悲しい現実があるじゃないですか。

アヤ:男子もチラホラ…3人くらい? いるけど全員彼女連れっぽいもんね。
死ね!

雨宮:最初のなにもない地点からはすごく這い上がったはずなのにね。
アヤちゃんがイベントやると、チケットはすぐ完売になるし。

アヤ:超かっこいいでしょ?
なのに意気揚々と壇上に上がってみたら毎回女しかいないっていう、全然調子に乗れない現実があります。

雨宮:男の人がいっぱい来てくれると思ったのに、フタを開けてみると「あれっ、このくじの中、当たり入ってなーーい!」みたいな。

アヤ:くじに当たり入れないってヤクザの手口だからね。


雨宮:(笑)。こんなに人気者になっても、まだ男は手に入らないのか!? って思うじゃないですか。
それで、面白くなっても、幸せに近づくわけじゃないのかな? っていうことを考えたんですよ。
そうしたら、この世の中の構造に気付いたので、それを図にしてみました。
“ブス界の食物連鎖の図”です。

少年アヤちゃん 雨宮まみ B&Bイベント
ブス界の食物連鎖の図 by雨宮まみ

アヤ:ゴチャゴチャしすぎでしょ。全然図になってねえから!

雨宮:まず、“彼氏がいない・恋愛苦手の非コミュ系の暇なブス”の層があります。
男がいないって結構暇なんですよね。デートとかしないし、男に時間を取られないから。

アヤ:結構酷いこと言うね。けどこれは事実で、私もネットしかやることがありません。

雨宮:で、ブス界に現れたジャンヌ・ダルク、少年アヤちゃん。

アヤ:例えにそれを持って来た時点でいやなオチが確定したね。火あぶり…。

雨宮:でも、恋愛苦手の非コミュ系からは熱い支持ですよね。
私もだけど、寂しい深夜とかに、連絡する男はいなくてもツイッター上にはアヤちゃんがいる! みたいな感じで心の支えになってるんですよ。
アヤちゃんのツイートから養分を得てるんですよね。
そういう、SNSにしか居場所を求められない行き場のない民は、SNSでは充実してるんです。
タイムラインも厳選したおもしろツイートでにぎわってるし、なんならアヤちゃんからコメント返ってきて嬉しい! って喜んだりもできる。

アヤ:確かにいるけどなんで知ってんの?

雨宮:それで、恋愛苦手の非コミュ同士で「いつも面白いすねー!」みたいな感じでツイッターで交流して、友達とかもできちゃって、ここらへんは面白さですごく繋がれるの。

アヤ:なんで知ってんの?

雨宮:面白さを競い合って、「面白さ」に磨きをかけて切磋琢磨しているんですけど、結局そこをリアルが充実してる人たちが、珍味をつまむ感覚で「面白いよねーアヤちゃん!」って言い出すの。
ツイッターなんて一日のうち数十分しか見てないような人たちに、一日中ツイッターに貼り付いてる私たちの、いちばん面白いとこだけをサクッと持っていかれるんですよ。

アヤ:どうして分かるの?

雨宮:そして、アヤちゃんを通して、間接的に、ブスの悲鳴とか血の叫びがリア充女子たちに搾取されていく。
「面白いよねー!」という一言で。

手コキしたことあるだけで過激派非モテには叩かれ
リア充にはエスプリとして消費されるアヤちゃん…

少年アヤちゃん 雨宮まみ B&Bイベント

アヤ:奴らは大抵、「面白いオカマちゃんがいるよ!」とか「やっぱりオネエって面白い!」とか「友達になってください!」とかそういうノリで近づいて来て、鬼のように大量のリプライを送って来るんですよ。
別に悪気は無いんだろうし、内容にも問題は無いんだけど、なんつーの? こう、ぬいぐるみにでもなったような気分にさせられるんですよね。
親しんでくれるのは嬉しいんだけど、顔が近いしヨダレもクサいみたいな。

雨宮:そのアヤちゃん自身は、どこから養分を摂取しているかというと…。

アヤ:K-POP(号泣)。

  雨宮:そういう社会の縮図が見えてきたような気がしたんですよね。
搾取されてるって、アヤちゃんは実感する?

アヤ:うん。ふぁぼられながら、「あ、いま私、こいつらの人生のエスプリにされてるんだな…」ってぼんやり…。

雨宮:(笑)。ガチなのに、他人にエスプリとして利用されてる…。

アヤ:そう、私が色々苦労して育てた実をチョイチョイッと気軽にむしっていくんですよあいつら!
 それも楽しそうに!

雨宮:一番やわらかい新芽の部分だけでしょ。ブロッコリーの芯みたいなとこは全部よけて。

アヤ:スイカの先っぽみたいなね。いちばん甘いとこ。そこが気が付くと「あれ?ない…」みたいなことになっててさ。
なのに、それに気付いた時にはもう、責めたこっちが悪い、みたいな空気ができ上がっちゃってて、なんか私って本当に味方がいないんだな…とか思わされてんの。

雨宮:また、こういう人たちの返り血はやたらと色が鮮やかなんだよね。鮮やかで目立つの。
白い服着てるから、ちょっと傷ついただけでも大ケガしてるみたいに見えるんだよ。
こっちは血を流してても、あんまり目立たないんだよね。
いつも地味な色の服着てるから、血が目立たない。
茶色い服に血が染み出ててもあんま見えない、みたいな。ドクドク出てるのに…。

アヤ:さすが元祖こじらせ女! 例えがうまいね! そうそう、返り血! そうなの!
…とか言いつつ最近は、逆にそういったリア充達の方が良い距離感を保てるのかなって思うことも多いんです。
立場が違いすぎるからこそ、突っ込みやすいんですよ。「バカじゃねーの」とか。
一方、ガチの非モテ層はそれがちょっと、同族でありながら…というより同族であるが故に扱いが難しかったりするんですよね。
例えば私が「ノンケに手コキしたことがある」とか言うと「裏切り者!」というとい捨て台詞と共にリムられちゃったり…。

雨宮:「お前手コキしたことあるんじゃん」みたいな?
チンコに触ったことがあるという時点で、なんか、「私たちとは違う人種…」みたいな?

アヤ:そうそう。しかも「私の方がかわいそう!」的なことを、実に気持ち良さそうに言うんですよ。
そうやって、少しでも男と触れ合ったことのある人を徹底的に排除して行って、最後に残った自分を愛でる…みたいなオナニーの仕方だけが心のよりどころになっちゃってる過激派非モテって本当に扱いが難しい。
それも社会のせいなんだけどさ。

雨宮:手コキしかできなかったのに、それでも「私たちよりは上」って扱いを…。

アヤ:好きでもなんでもない男に手コキさせられたあと3年間も殴られ続けたオカマを僻むんじゃねーよ!

雨宮:でもたぶん、殴られたっていうことですら、「そんなドラマチックな恋愛の思い出、私にはない!」って思うんじゃない?

アヤ:そうなんだろうね。

雨宮:そこに距離を感じちゃう気持ちは理解できるんだけどね…。

アヤ:そう! そこなの!!! 気持ちは分かるの!!! 分かるから気持ち悪いの!!!

雨宮:やっぱりさ、男性との関わりが全くなかった頃に人の恋愛の愚痴とか聞いても、自慢話にしか聞こえなかったじゃん。
最近冷たいとか、浮気されたとか、「こっちは付き合えてもいないのに、浮気とかもうどこの雲の上の世界のできごとだよ!」みたいな。

アヤ:私は今まさにそこにいるから、暴走に至るまでの気持ちとか本当によく分かるんだよね…というか実際昨日も言ったばっかだわ。
浮気に悩む友人に「あんたはいいよね!」とか…うわ! 要するに私、自分は言うけど、人に言われたくないってただの我が儘じゃん(泣)。
人様からお金取って喋ってんのにこれ(泣)。ごめんね(泣)。

雨宮:手コキですらすごい遠いんだよね。そういうことなのはわかるんだけど…。

アヤ:でも、手コキをしたばっかりに、どこにも属せなくなった私やばくない?

雨宮:孤立無援だね。

アヤ:私がブス界のジャンヌダルクだっていうのは、革命家とかそういうアレじゃなくて、「火あぶりにされて死ぬ」って人生のオチだけが似てるってことだったんだね。

雨宮:でも、どっち側からか親友みたいな存在は現れないの?

アヤ:親友…は世界のどこにもいないけど、仲良くなるのは同じく、どちらとも分類しにくい人たちですね。

雨宮:アヤちゃんも、非モテ側の人間って認識されてるけど、別にそっち側に属してるっていうわけじゃないと思うんだよね。

アヤ:そうですか?

雨宮:男を得るための努力はすごいしてるし、手コキまではたどりついたことがあるし、実際、非モテサイドからも叩かれてるし…。

アヤ:そう、つまりさっきも言ったようにどこからも叩かれてんの!
やばくない? だから最近朝起きて、まずエゴサして叩かれてるのを見つけてからそれを理由に二度寝するっていうのがマイブーム。
その点、リア充とガチ層は白黒はっきり対立できて良いですよね。

雨宮:「お前ら、リア充じゃん!」のひとことで対立できる。

アヤ:でも最近、いわゆる「リア充」だからって必ずしも幸せじゃないんだなーって思うことが多いです。
DV被害とか見ちゃってさ…。

雨宮:えっ、ちょっと待って…。そこで上がりじゃないんだね。
すごい高いね、この山。高すぎて頂上が見えないね。

アヤ:となると一体誰が幸せなんだ?って話になるよね。

雨宮:誰も幸せじゃないんじゃない?(笑)
でもこのアヤちゃんの位置はわりと幸せな感じするよね。

アヤ:じゃあ交換しろよ!


【次回に続きます】

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。

ツイッター:@mamiamamiya



少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。
ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。
モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。

ツイッター:@omansiru

ライタープロフィール

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」
少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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