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  • 2012.12.11

雨宮まみ×少年アヤちゃん『マミ&アヤの絶望から立ち上がる恋愛教室』第1回

まみさんアヤちゃんコンビがお送りする対談第一回、まずはセックスについて。非処女になればこのつらさからも解放されると思っていたはずですが実は違いました。適当な処女喪失はセフレ化、都合のいい女化へまっしぐらの近道。ルートを間違えず幸せになるには?

 去る2012年11月25日、下北沢B&Bにて『AM』主催の初リアルイベントを行いました!
チケットは即日ソールドアウトし、ユーザーの皆様のおかげで大盛況でイベントは終了いたしました。
今回はダイジェスト版でイベントの内容をお届けしたいと思います。

処女より、一回セックスをした層の方がキツイ!?
男の肌には触れても自分のものにならない地獄とは

 雨宮まみさんは恋愛履歴インタビュー、少年アヤちゃんは連載『恋の東京散歩』でご協力いただいたことをきっかけに今回の対談をご依頼しました。
処女であるアヤちゃんと、とりあえずセックスはできている雨宮さん。
まず第一部は、処女じゃなくなったあとと、一回セックスをしている人はどっちがつらいかなどを中心に、恋愛と女の生き方に関する様々なテーマをおふたりにお話していただきました。

雨宮:アヤちゃんが私の『だって、女子だもん!!』という本を読んでくれた後に、「処女は辛いと思っていたけれど、処女を喪失してからの第2ラウンドの方がやっぱりキツイんじゃないか」という感想をくれたんですよね。
とりあえず、処女の時は、処女を捨てれば旅立てると誰しも思うじゃないですか。

アヤ:旅立てるもなにも、普通にゴールだと思ってました。
セックス=勝ちだし、セックスさえ済ませれば何もかもクリアになると…。その間違いを正したのがこの本でしたね。
「ただでさえ遠いゴールの先にまだ道が続いているの?」「というかもはやゴールなんてないの?」「無理無理、そんな話、聞いてねえぞ!」「だったらそんな山、登ってたまるか!」みたいな。
それでもう、何もしたくないから出家でもしようかなって思ってるのが今。

雨宮:私も処女の時は、セックスできれば勝ち組みたいに思っていたんですけど、それが途中で間違いだと気づいて。
この本の中で、ヒエラルキーの図っていうのを書きました。

雨宮まみ 少年アヤちゃん イベント 絶望から立ち上がる恋愛教室
ヒエラルキーの図
『だって、女子だもん!!』(ポット出版)より

アヤ:私がいるところは明らかにこの最下層ですね!

雨宮:
この最下層の人たちにはひとつ上のセフレ的存在層しか見えないんですよね。
セックスすればゴールだと思っているけど、実はセックスできたからって、セフレ的にいいように扱われているだけで全然幸せにはなれない。

アヤ:
しかも、一応セックスだけしちゃった人たちはこう、いわゆる非モテの特権みたいなことも使えないから苦しみますよね。
間には挟まれちゃって。

雨宮:
「つらいとか言ったって、お前男とセックスできてんだろ!」と非モテからは突き上げられ、上のモテてる人からは「かわいそー」とか見下されて、完全に板挟みの状態ですね。

アヤ:「安売りしちゃダメだよぉ!」とか説教されちゃう。かわいそう~。

雨宮:
でもここの層にいたら「安売りしかすることねーよバーカ!」って思うじゃないですか。
ここは結構地獄だよ。処女から脱出するより、ここの層から脱出するほうが難しいと思う。

アヤ:結局私たち処女にとっては、セックスとかエクスタシーって全然実体の掴めない幻のような物なんですよ。
だから、「知らない」という点で物凄く楽なんですね。
一方、一回でも快感なり醍醐味なりを得てしまった人の渇望感や孤独は想像を絶するものだろうと思います。
私もこの先、もし奇跡的に一回でも男が出来たとして、散々開発された挙げ句ソッコー捨てられて、それから先死ぬまで一回も男が出来なかったら…とか思うとすげえ皮算用だけど気が狂いそうになるもん!
だったらいらないとすら思う!

雨宮:じゃあ今の方が幸せ?

アヤ:幸せではねーよ!!!
だけど、セックス目指して駆け抜けて行った先人たちがこぞって皆ボロボロになってるから、「うわ、こんなもんか…」って動きたくなくなってるの。
平成生まれっぽいメンタリティだね!

雨宮:(p.1のスライドをみて)この図は一応、わかりやすく上下ということにしてるけど、実は上下の関係はなくて、どっちが幸せかといえばどちらとも言えないっていうのが事実だと思う。
男の肌に触れればそれでいいってもんじゃないじゃないですか。
触っても自分のものにならない地獄とかありますよね。

アヤ:やっぱりもう死のうかな…いいことないじゃん…

雨宮:めっちゃ暗いですよね。

アヤ:しかも喪女的なメンタルを持っている人たちはそこ叩いちゃうんですよね。
私もそうだったけど、正しい毒の抜き方じゃないから余計苦しくなるっていう。

雨宮:セックスに飢えてる側からすると、セックスできてるだけで「お前焼肉食ってるじゃん」みたいな感じにしか見えないよね、セックスできてる女なんて……。
でも、こっちは「焼肉のタレの味を知っちゃったら、もう元には戻れない」っていう状態なんだよ。

アヤ:それを知って以来、セフレ層を無責任に恨んだり叩いたり羨んだりすることができなくなっちゃった。
さっきも言ったけど、結局どう動いても地獄なんじゃんって…。

雨宮:処女同士の連帯感も失われて、しかも幸せじゃないって最悪だよね。

アヤ:地道に自分磨きして…みたいなのも、気が付いたらクソジジイだかクソババアだか分からない、不気味な生き物になってました!みたいなオチになりそうで怖くて出来ないし…マジでどうすればいいのかな?(来場者に振る)

YUKIやaikoのテクニックモテゾーンは救いの道!?

雨宮:そこから救われるには、テクニックモテとかいう、新たな場所に行くしかない……。

アヤ:それってYUKIですよね?

雨宮:YUKIはテクニックモテだとしたら世界ランクに入る腕前だから、もうちょっと初心者にも真似できるような例を出してよ。

アヤ:いや、でもYUKIって、ブスでも真似できるかもって思わせちゃう不思議なパワーがあるんですよ。

雨宮:そこが罠だよね!

アヤ:そう、あの女は罠なんですよ!
だから私は昨日も「YUKIは危険!」ってみんなに知らせたんだけど、全然リツイートされなかったからフォロワーって本当バカだと思う。
きっとあいつら、今頃なんも知らずにYUKIのテクニックもろパクリして恥かいてると思うよ。

雨宮:アヤちゃんは、aikoはどっちだと思う?

アヤ:aikoはどうなんだろう……aikoのこと考えたくないけど…

雨宮:私、aikoのこと考えるといつも迷宮に入っちゃうんだよね。
何もわからなくなる。モテとかじゃなくて、あの、個人的な意見ですけど、すっごい性欲強そうじゃない?

アヤ:それは確定だね。
私が最初に性欲強そう!と思ったのが6年ぐらい前の紅白で、みんなきらびやかなドレスで武装する中、赤いニットとボロボロのジーンズと半袖シャツで、ぴょんぴょん跳ねながら歌っているのを見たときですね。
あの、完全に計算し尽くされたナチュラル感。
あれ、男子は絶対に見抜けないし、女子は絶対に叩けないような空気が出来てる。

雨宮:あれ、どうやったらなれるの?
「性欲強くてもかわいい」っていうモデルがありえなすぎて思考が迷宮に…。

アヤ:まさか天然なのかな…。

雨宮:たぶん天然というよりも本能? 天然とかいうかわいい言葉じゃないと思う(笑)。
本能のパワーで男を巻き込んでいく、岡本かの子とか、瀬戸内寂聴とかああいう系譜だよ!

アヤ:なんかエロい!ってジャンルか。


雨宮:ぼろぼろのデニムとか、袖が長くて指先しか出ないようなニットでコーティングすれば、性欲の塊だとは思わないってことですよね。

アヤ:歌い方も一生懸命ですもんね。マイクをこう大事そうに両手で持って…。
けど、そういうところをこっちが刺しちゃったら、逆にこっちが怪我するんですよ。
というより、攻撃して来た人たちが怪我するように対策まで練った上で完璧にぶりっ子してるのがaikoなの!
だから女子はaikoを叩くべからず。

雨宮:「aikoちゃんが自然にしているだけなのに、そんな意地悪なこと考えるのひど~~い!
 やっぱりブスな人って心もブスなんだ~」

のコースまっしぐらだよ!

アヤ:「性格ブスだから、幸せになれないんだよう」って。
なんだそれ? aiko党、よく考えてから物を言え!

雨宮:「だから性格もブスなんだ」っていうブス封じやめてほしいよね。
そう言われたら黙らざるを得ない。

アヤ:うん。

雨宮:アヤちゃん的に受け入れられる天然モテとか、この人だったら憧れてもいいなっていう人っている?

アヤ:…ごめん…ぶっちゃけYUKI…

雨宮:憧れてるんだ!(笑)

アヤ:うん、正直…… aikoにも………。

【次回に続きます】

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。

ツイッター:@mamiamamiya



少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。
ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。
モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。

ツイッター:@omansiru


ライタープロフィール

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」
少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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