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  • 2014.01.18

気持ちいいからセックスをする…無邪気な主人公が教えてくれること/『お嬢様は淫乱でございます』(後編)

女性にセックスの罪悪感がつきまとう理由とは…

大泉りか 官能小説
xshamethestrongx


 前編も合わせてどうぞ。

 セックスにはなぜ『罪悪感』というものがつきまとうのか――それはきっといくつかの理由があるのだと思います。

「まだ、(セックスをしてもいいと心から思えるほどに)自分が成熟していると思えないせい」「相手の愛が信じられず、なのに嫌われたくなくて流されてしまう自分に」「親から(『本当に好きな人ができるまでは』)してはいけないと言われてきたから」などなど、特に女性は、世間的に慎ましくいることをよしとされる風潮にあることや、一番最初のセックスでは、『快感』に結びつきずらいことが、成熟してもなお、セックスに『罪悪感』を持たせる理由ではないでしょうか。

 また、セックス自体に『罪悪感』を持っておらずとも、恋人がいればまた別です。「恋人がいるのに他の人とはスケベなことをしてはいけない」というのが今の日本でまかり通っている常識であるからです。

 では、『お嬢さまは淫乱でございます』(著:沢里裕二 刊:二見書房)のヒロイン・麻里子はどうなのか、というと――。

「セックスで気持ちがよくなるのはいいこと」という本質

「尻専で、ござんす!」
言うなり忠夫は麻里子の尻をグイと持ち上げた。抱えた膝が麻里子の顔の辺りまで、降ってくる。
「いやーあ! 絶対ダメ!」
 アナルはまだしたことがない。ココは純平に捧げるつもりなのだ。
純平に巡り合った時、さすがに前の穴は、とっくに開いていた。だからせめてアナルバージンを捧げたかった。
だから、興味はいっぱいあったのに、ココだけは誰にも弄らせずにきたっていうのに……。
 それを、いまこんな大きな巨棒に、こじあけられてしまうだなんて。麻里子は戦慄した。尻たぼがブルブルと震えた。(中略)
 なんてことだ! こんな今日出逢ったばかりの男にアナルを奪われるだなんて。
こんなに膣を差し出しても、こっちの穴だけは、大切な人のために守り続けてきたというのに……大江さん。これはあんまりだ。
「うわんうわん」
 抵抗もむなしく抽送されたドドンと、最奥まで押し込まれた肉棹が、今度はズリズリと引き上げられていく。奇妙な排泄感。
(あれ? いい! とってもいい!)
 麻里子は、押されるよりも、抜かれる瞬間に、恍惚感を覚えた。
(『お嬢様は淫乱でございます』P250L5-P252L13)

はじらい熟女 八人の美肌 雨宮慶 フランス書院 大泉りか
お嬢さまは淫乱でございます』/沢里裕二/二見書房

 はい。あっさりと快楽に負けてしまいました。
なるほど、さすがは淫乱でございます。

 さて、ではこのヒロイン麻里子から、わたしたちはいったい何を学ぶのか。
それは、無邪気であることの大切さなのはないでしょうか。
もしもセックスに罪悪感を持っているのならば、それは社会が貴女に討ちこんだ呪縛です。

 身体が気持ちがいいからセックスをして、セックスをしたら身体は気持ちよくなる。
セックスは気持ちのいいこと、セックスで気持ちがよくなるのはいいこと……という極々シンプルな本質を、このヒロインは教えてくれているのかもしれません。


Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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