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  • 2014.01.16

セックス後のパンツの染みを見て何を思う?/『お嬢さまは淫乱でございます』(前編)

「ヤルべきかヤラざるべきか」と葛藤してしまうのが女性…

大泉りか 官能小説
Crysco Photography


 例えば行きずりで知り合った男性とセックスをしたとします。
貴女は終わった後のベッドで、もしくはひとりでシャワーを浴びながら、はたまた家に帰った後のパンツに残った染みを見ていったい何を思うでしょうか?

 ふんわりと身体に残った快感の余韻に満足を覚えたり、もしかしてこれから何か新しい恋が始まるのではないかというトキメキを抱いたり、性欲に流されてしまったと後悔したり、見知らぬ男にいとも簡単に身体を許してしまったという羞恥に悶えたり……こうした複雑な心中を持つ女に比べて、多くの男性が何を思うか、と尋ねてみると戻ってきた返事は「え? ヤレてラッキー」
男性の性に対する、その単純な健やかさに、飽きれるような、それでいて羨ましく思うような複雑な思いを覚えました。

 もちろん、ヤった後だけではなく、セックスをする前も同じことで、「ヤルべきかヤラざるべきか」と葛藤しがちなのはやはり女。
いや、もちろん、男性だって、相手が人妻や親友の彼女だったりすれば「ヤルべきかヤラざるべきか」と悩むかもしれませんが、それはその後、面倒くさい事態に陥るのが嫌だから、程度の話なのではないでしょうか。

 なぜ女は「ヤレてラッキー」と思えないのか。
それはイコール、女は肉体だけのセックスが楽しめるか、という問題にもつながります。
自分探しの性的探究の結果のカタルシスではなく、究極の愛のカタチを突き詰めるでもない、肉体のみの快感はあるのか……というわけで、今回のテキストはお嬢さまは淫乱でございます(著:沢里裕二 刊:二見書房)です。

“エッチ体質”のお嬢様が次々とエロい刺客に巻き込まれていく

大泉りか 官能小説
お嬢さまは淫乱でございます』/沢里裕二/二見書房

空しか見えない窓から、強烈な陽が射し込んできています。
 地味な濃紺のスカートが腰まであがり、太腿の間から、極細の三角形が丸出しになっています。そこを太陽が照らしました。
「いやん。パンティが……」
 シルキー・ピンクのT-パン。光沢のある細長い記事が、太陽に捉えられて、ピカッと反射しました。
「あん!」
 ジリッ! と焦がされる感じです。これでは、お穴の蜜も煮立ちます。
 そもそも純平とのデートのためにつけてきた勝負用のT-パンです。見せるには五時間ほど早すぎるのです。
 先に矢崎部長と太陽に溶かされちゃいそうです。
「北山君がまさか、中にそんな大胆な下着をつけているとはね」
 矢崎部長、大喜びです。一気にブラウスとスカートを剥ぎ取られちゃいました。
「いやだぁ。わたし、そんなつもりじゃ……」
 そんなつもりも、こんなつもりも、本当のところはないんです。内心は、矢崎部長とやりたくて仕方なかったんですから……。
 わたし、自分から脱がせやすいように、身体の角度をさまざまに変えました。
 女の本性、剥き出しですね。
(『お嬢様は淫乱でございます』P14L7-P15L7)

 ヒロインの麻里子は北急コンツェルン創業家の一人娘。普段は身分を隠して、広告会社に勤務しています。
が、生粋の‟エッチ体質“のため、同僚であり恋人の純平という存在があるにも関わらず、通勤電車の痴漢や、会社の上司、そして取引先の社長と、次々とスケベな経験を重ねていきます。
もちろんそこには罪悪感の欠片はゼロと思いきや……。

【後編につづく】

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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