• sex
  • 2013.11.09

強引な王子の濃厚求愛に女子心がくすぐられる!/『贅沢な寵愛』(後編)

乙女心をくすぐる、ロマンチックな官能ストーリー

大泉りか 官能小説 贅沢な寵愛
by Juliana Coutinho

 2013年1月に、コンドームを製造販売する相模ゴム工業が20代~60代の男女1万4,100人を対象に行った調査によると、30代女性の5.1%が「セックス経験がない」と答えています。
たった5%、と侮るでなかれ。『20人にひとりが処女』と考えると、ちょっとリアルに「ほう!」となる数字ですよね。

 というわけで、前回に続いてご紹介する作品贅沢な寵愛: 淫らなウェディングベル(斎王ことり・著、プランタン出版、ティアラ文庫)のヒロイン、イヴは、二十六歳、処女。
恋愛経験がひとつもないまま、(この物語の世界観的には)年増と言われる年齢にと到達ししてしまったイヴですが、妹の熱心な勧めで仕方なく参加したパーティーで、国王の寵妃である公爵夫人の息子、ジャスティン・キルンストと出会います。
そこで見初められ――。

 彼はいつの間にかイヴの胸もとのリボンを解き、編み上げを解いている。
乳を零したような色白の肌に赤みが差して、彼の言うとおり桃のように上品な色が差している。
「早く君のすべてを見せて。早く君で僕を包んで……感じさせてよ。早く」
 彼の言うとおりだ。
 むしろ二十六歳になって初めて男性と二人きりで語ったり、庭園を散歩したりするだなんて遅すぎる。交際するのも婚約するのも、遅すぎるくらいなのだから。
「─────あ」
 突然、彼の指がむき出しにされた乳房にくい込んできて、イヴは小さく喘いだ。
 すぐ彼の指先が乳首の先を摘まんでくる。くいっと捻って、そしてクチュクチュと細かく乳首をいたぶってくる。「ああ……あっ」小さく呻くが、それは今まで一度も感じたことのない刺激であり、卑猥な快楽だった。
 乳首は次第に桃色が強くなり、それ自体が尖ってふっくらと燃えてくる。彼の指に弄られるのをイヴの処女の身体はぞくぞくと感じている。
 強引に奪って欲しい。そんな淫らな声が膨らむ胸の中で囁く。
(『贅沢な寵愛』P60L16-P61L12)。

強引なイケメン王子に求愛と、濃厚愛撫にとろける…

大泉りか 官能小説 贅沢な寵愛
贅沢な寵愛: 淫らなウェディングベル』/著・斎王ことり/プランタン出版

 強引なイケメン王子の強引な求愛と、蕩けそうな濃厚愛撫。
まさに大人の女子のためのロマンチックラブストーリーを彩るのは、物語のそこかしこに散りばめられた乙女心をそそるロマンチックなキーワード。

 貴族の城の昼食会で出される美味しいボンボンショコラ、きつく締めあげたコルセットにフリルたっぷりのパニエ、金色のウエーブした腰まで覆うロングヘアーに孔雀の髪飾り、象牙の肌に赤い唇がなまめかしい美少年、白いグランドピアノ……いやー、胸が躍りますね。

 躍りますよ、毎晩ウーロン杯をたらふく飲んで、酒焼けした低い声でくだを巻いている、私だって、想像すればやっぱり心が踊ってしまう。
いくら目を背けようともそれは事実なのです!!!

 確かに、『女子』がブームになり「今まで大人げないと自制していたけれど、自分の中の女のコを出してもいい」という風潮に興奮した私たちは、少しはしゃぎすぎてしまったかもしれません。
しかし、だからといって、心の中にある、『女子』から無理やりに卒業することはない。否、卒業することなんてできない。
だって、胸が躍るのは事実なのですから。

 しかし一方で、「ババアがまだ女子女子言ってる」と言われるのも、それはそれで癪でもある。

 こうして世間に寄って引き裂かれてしまう、そんな女子心を癒すのに、まさにぴったりの一冊です……。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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