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  • 2013.02.15

『ツンデレ』ならぬ『ツンマゾ!』少女、鷲尾真子に(後編)

ツンマゾ! 葉原鉄 えすかれ美少女文庫 大泉りか 官能小説
by Mikamatto

 大泉りかが官能小説のヒロインから、男が“そそる”ポイントを読み解きます。
 前回に続き、ツンデレを越えた『ツンマゾ!―ツンなお嬢様は、実はM』のヒロイン・鷲尾真子の後編をお送りいたします。

「わ、私は! 学校のトイレで、輪ゴムでクリトリスをギュッとして、電マオナニーしてイキ狂うようなマゾ女です!」 (『ツンマゾ』P25P11)

と、とんでもない告白をされてしまった純朴少年・北野健児。それどころか――。

「北野健児! よく聞きなさい!」
 何度も試してきたように、荒々しく首輪を装着した。
 四つん這いになり、呆気に取られた健児に首輪に繋がった鎖を差しだす。
「私が奴隷になってあげるから調教しなさい!」
 恥ずかしい流れはなかったことにするしかない。
 脅されて奴隷になっちゃった、というノリで進めるしかない。
「私がマゾの変態であることを知った以上、恋だの青春だの青臭いことは言わせないんだから。あなたの平凡な人生は今日で終了! おめでとうございます! 今日からアナタはドSの変態ご主人さまよ!」
「い、いやいやいや、俺は純愛派なんだ!」
「そんなバケモノ飼ってるくせに、純愛のなにを語れるっていうのよ!」
 後戻りできない泥沼への道連れにするつもりで、彼の股間をわしづかみで確保した。
「おっ、うぉお」 (『ツンマゾ』P32P11-P33P6)

 言ってだけなら身体で言うことをきかせてやる……とばかりに、なかば強引に健児に処女を奪わせ、健児を理想のご主人さまとするべく逆調教を試みる真子。 処女喪失から野外セックス、パイズリ奉仕にアナルプレイと、プレイはどんどんエスカレートしていきます。
が、そんな真子にとってひとつだけNGなプレイが。

 ああ、顔が近づくということは、口も近づいてくるということで。
キス、されてしまうらしい。 
はっと目を覚まし、口と口の間に手のひらを差し挟み、顔を逸らした。
「ま、待って……キスはダメ! 恋人みたいで、なんかダメなの……!」
 あからさまに健児が悔しそうな顔をしているが、こればっかりは仕方ないのだ。
 ご主人さまはご主人さまであって、恋人ではない。
 恋人は相手をいたわり、優しくするものだが、ご主人さまは相手を顎でつかっていじめるものなのだ。
「そっか……オマエは股ぐらだけほじくってもらえば満足な淫乱だもんな。恋人とか恋愛なんて邪魔なだけか。わかったよ、真子が変態ってことは」(『ツンマゾ』P77L15-P78L7)

「SMプレイに恋愛は持ち込まない」のが信条であった真子でしたが、過激なプレイを重ねれば重ねていくほどにふたりの距離は近づき、やがて互いに恋心が芽生えはじめます。
そして、真子を奴隷から恋人にするべく、健児はあるたくらみを持って遊園地へと誘い出しだすのです。

 その結末、ふたりの恋の行方は本書でお読みいただくとして、やはりマゾの被虐心を満足させるご主人さまというものは、ご主人さま足りえる、それなりの人物でなくてはいけません。

 “自称ドM”女に引っかかるのは、「マジ? 俺、ドSだからピッタリじゃん♪」などというくだらない男だけ。
そう考えれば、うん、悔しくない!

ツンマゾ! 葉原鉄 えすかれ美少女文庫 大泉りか 官能小説

書名:『ツンマゾ!―ツンなお嬢様は、実はM
著者:葉原鉄
発行:えすかれ美少女文庫
価格:¥680(+税)

 ツインテールにニーハイソックス、そして巨乳。わかりやすく萌え~。

次回は、「メンヘラ女に溺れる男たち! 二人だけの世界で行われる心理ゲーム」をお届けします。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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