昼は淑女、夜は娼婦を地でいく優子『甘えないで』(後編)

前編では『甘えないで』の主人公・優子から、分かっていてもなかなか目指すことのできない“清純派”の魅力について、お送りしましたが、後半では実際に優子がベッドの上でどんな姿になるのかをお送りします。

清純派・優子が見せるベッドの上での痴態

大泉りか 官能小説 甘えないで dbrekke

 主人公の藤夫はマンガ家。恋人もおらず独身で、四六時中アパートに籠もりっきりの生活を送っている。そんな藤夫の楽しみは、夜ごと隣室から漏れてくる和風美人妻・優子の悩ましい喘ぎ声に、悶々と性欲を昂ぶらせてオナニーに励むことだった。しかし、ある日、その憧れの人妻と――。

一体どうしてこうなったのか、混乱と興奮で何も考えられなくなっている。しかし、とにかく優子は拒んでおらず、むしろ自分から求めている感じだった

 恋人を持った経験もなく、風俗体験も1、2回しかない藤夫に勇気を与えたのは、優子の控えめながらも積極的な態度。突如、押し倒してきた藤夫を咎めることなく、それどころか、その顔を胸に優しく抱きすくめてさえくれるのです。

 “清純派”とは性的ではない女のこと。それゆえ、昨今では、外見だけの“清純派”のことを“黒髪ビッチ”ということもありますが、この物語の中で、優子が性的な存在でありながらも“黒髪ビッチ”にならないのは、セックス中の藤夫に対する態度が健気であり、かつ、藤夫のしたいことをすべて受け入れるからです。

「アアッ……!」優子が声を上ずらせ、ビクッと肌を震わせて喘いだ。藤夫は膣口周辺の襞を掻き回すように舌を蠢かせ、そのままコリッとしたクリトリスまで舐めあげていった。「あう、気持ちいい……」優子が吐息混じりに口走った

 もちろん、素人童貞の藤夫が、優子との初めてのセックスで、さほど過激な行為を求めていないということもあります。が、しかし、夫である伊村に求められれば、アナルセックスやSMなどといった過激な行為も、受け入れてくれそうな雰囲気が優子にはあります。

 “清純派”を好む男性のひとつに『自分の色に染めたい』というものがあり、人妻でありながら、クンニを恥ずかしがり、アナル舐めに体を奮わせる優子の態度は、男性の染色欲を満たすのに十分なのです。