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  • 2014.11.17

憧れの先生と2週間限定で恋人になってセックス!/『乙女のままじゃいられない!』(後編)

憧れの先生と再会し、二週間限定で恋人同士になることに…!そして、キス、濃厚な愛撫からのセックス…!?波乱万丈ありつつも、やっぱり最後はハッピーエンド!現実の恋愛に疲れている人にこそ、読んでもらいたい作品です!

なんだかんだ言って、やっぱりハッピーエンドを読みたい!

大泉りか 官能小説
Alaskan Dude


 少女漫画の王道ストーリーといえば、『気になる男性に、なぜか素直になれず、喧嘩をしながらも互いにどんどん惹かれ合っていく』『冴えないヒロインが努力して綺麗になる』『意地悪で美人なライバルの登場』そして『波瀾万丈がありつつもラストはハッピーエンド』でしょうか。

 しかし、わたしたちが生きている現実は、いくら頑張ってもハッピーエンドに落ち着くとは限らない。
一発逆転を狙って身体を張ったというのにヤリ逃げされることもあれば、セックスフレンドから永久に彼女に昇格できないこともあり、せっかく”恋人”という地位につけたとしても、相手の女癖に泣かされることも……。

 少女漫画脳の弊害といえば、『恋愛至上主義』や『現実の男が見れずに結婚できない白馬の王子様願望』が挙げられますが、もうひとつ、波瀾万丈の末のハッピーエンドを疑えず、明らかに相性の悪い男性や、ロクでもない男に固執してしまうことも挙げられるのではないでしょうか。

 が、しかし、バッドエンドな少女漫画など読みたくない、というのも事実です。
だって、ヒロインに感情移入して読むわけで、努力して少しだけ自信が持ててようやく輝けるようになったというのに、最後が報われないなんてつらすぎる。
そもそも現実に疲れた時に癒やしとしてキュンキュンとしたトキメキを求めて読むのだから……というわけで、前編に引き続き、ご紹介するのは、大人のための恋愛小説レーベルエタニティブックスから刊行されている石田累著『乙女のままじゃいられない!』(アルファポリス)です。

現実のバッドエンドに疲れている人にこそ読んでほしい!

大泉りか 官能小説
『乙女のままじゃいられない!』/石田累(著)/アルファポリス・エタニティブックス


 かつて自分が通っていた予備校の教師であり、恋焦がれて玉砕した篠原柊哉と再会を果たした少女コミック作家の由南は、父の跡を継いで、今は某大企業の社長になった柊哉をモデルに漫画を書くことになってしまう。

 仕方なく受けることになるが、しかし、男性経験の乏しさからのラブシーンを上手く書くことができていないことを、柊哉から指摘され『両思いになった後の大人の恋愛』を経験するために、二週間の期間限定で、恋人同士として柊哉と付き合うことに。

「いいじゃないか。もう恋人になったんだ」
――どうしたんだろう……。
 由南はそう思いながらも、彼のキスに、次第に思考が散漫になるのを感じた。
 雨が降るまで、確かに篠原は迷っていたし、何か由南に話したそうな風にも見えた。なのに今は、有無を言わさぬ強引さで逃げ場を塞ぎながら、由南を自分のものにしようとしている。
「あ……いや」
 耳朶を舌でなぞられ、由南はぴくんと肩を震わせた。
「どこでも感じるんだな、お前」
彼の声に欲情の兆しを感じ、由南は少し怖くなる。もう――止められないし、戻れない。
 熱っぽい唇が、耳から顎を愛撫するように食み、喉を舌で舐め上げる。
「あ……っ……あ……」
 由南は自分の指を噛み、小さくのけぞった。
 そんな由南の両腕を掴み、頭の上で拘束してから、篠原は例の危険なキスを始める。たちまち、由南の頭は白く濁って、胸が熱く脈打ち始める。
舌を引き出され、彼の舌先で愛撫される。閉じた脚の中に篠原の膝が入り込む。そうしながら彼は由南の腰に両手を回し、脇腹を優しく撫で上げた。そして、そっと両胸の膨らみを持ち上げる。
「……や……あ……」
 衣服ごしではあったが、初めての胸へと愛撫の予感がして、由南はそれだけで、壊れてしまいそうなほど心臓が激しく動き出すのを感じた。
 篠原は服の上から柔らかい膨らみを包み込み、大きな掌を使って、ゆっくりと揉み始めた。由南の息が浅くなるのを見計らうように、親指で、円を描くようにして敏感になった先端を撫でる。
(『乙女のままじゃいられない!』P217L9-P218L11)

 

 最初は反発しつつも、やがて再燃していく由南の恋心。
同じようにして柊哉の気持ちも由南に近づいてきたように思えたのですが、しかし二人をこの先、待ち受けているのは少女漫画お決まりの『数々の波瀾万丈』……しかし(あえていいますが)勿論ラストはハッピーエンド。

 しかも、この短い引用の中でもわかる通り、『両手頭上拘束』『膝ドン』といったオンナのトキメキのツボもふんだんに散りばめられていて、ハートがキュンキュンすること間違いなし。
何度も襲ってくる現実のバッドエンドに疲れ、絶望している女性にこそオススメしたい癒やしのための一冊です。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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