心とカラダを癒すリラックス・タッチ!お互いを撫であって彼を受け入れる準備を

リラックスすれば、もっとセックスが気持ちよくなる

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前回は、スキンシップ・コミュニケーションの大切さをお伝えしましたがいかがでしたでしょうか? 快感を得る入り口は「リラックス」することが最も重要。今回は、ふたりがより深く感じるために必要な「リラックス・タッチ」をマスターしましょう。
まずは、カラダが興奮する仕組みを解説していきます。 セックスのはじまりで、キスや肌のふれあいが始まると、発情ホルモン「オキシトシン」が脳を刺激して性欲を感じます。女性がムラムラするための発情ホルモンは、肌と肌とのふれあいで分泌されるのです。
お母さんが赤ちゃんにおっぱいをあげているときにも分泌されるホルモンで、子宮を収縮させる作用があります。

次に、副交感神経が優位になって、心身ともにリラックスした状態になります。副交感神経がはたらくのは、 睡眠中、リラックスしている時、ゆったりとくつろいでいる時。「からだの回復」が主な役割です。リラックス状態のところへ、ムラムラする要因になる心理的刺激や性感帯への物理的刺激が加わると、興奮状態になって骨盤内の血流がグンと増加します。

すると、性器が充血してきます。クリトリスが勃起して、膣壁もふかふかになってきます。膣から愛液が分泌され、ペニスの挿入がしやすい「準備OK」の受け入れ体勢になるのです。セックスのはじまりは、副交感神経が優位でないと成り立たないので、ガチガチに緊張していたり、ストレスを感じていると、感じにくくなる原因となるのです。

男女問わず、現代人は、仕事などの環境から受けるストレスで、自律神経が乱れがち。副交感神経と興奮の交感神経の切り替えが上手くできずに、「濡れにくい」と訴える働く女性が多い現状があるのです。気持ちの良いセックスをするためには、副交感神経を優位にする「人肌」によるスキンシップを取り入れましょう。指圧のような強いマッサージよりも、肌を優しくさするほうが発情ホルモン分泌のために効果的です。 セックスもスキンシップですが、癒し効果を優先するなら、手で体に触れるリラックス・タッチがベストです。

癒されながらもセックスで美しくなる

仕事に忙しい現代人は、優しい肌のふれあいに飢えています。 巷で「リラクゼーションマッサージ」が流行っているのもその証拠のひとつなんです。 「お手当(てあて)」という概念があるように、手には「癒すチカラ」が宿っています。「お手当」とは、例えば、小さい頃、お腹が痛い時に、お母さんに手を当ててなででもらうと痛みが緩和してしまうような心とカラダを癒す方法です。 パートナーとのマッサージで、重要なのは、「技術」よりも「癒し」。 体と心を優しくモミほぐして、快感の入り口を開いていきましょう。
リラックス・タッチの具体的な方法は、

① 手の平をやさしく密着させます
②大きい楕円を描くようになでなで
③頭の気を下げ、骨盤に血が集まるように促します
④お互いやりあいっこ まずは、相手に触れる瞬間がポイント。

急にバシッと触れると、安心感を与えられません。 さりげなくじんわりと手の平全体で触れること。 仕事の後は、頭に気と血が上がっているので、まずは、彼の頭を優しくなでなで。 「お仕事、お疲れ様」のひとことを添えて。
次に、彼の背中に大きい楕円を描くように手の平を密着させて、なでます。 とくに骨盤回りの血行を促進して、勃起しやすくなるように、腰回りを多めになでなで。 彼の体から手を離すときも、名残惜しそうにそっと離します。 理想は、お互いにやりあいっこすること。 セックスもマッサージもギブ&テイクが基本。

まずは、女性からリラックス・タッチを試してみると、男性にも力加減がすんなり理解出来るでしょう。最後にお互いに「ありがとう!」をお忘れなく。 肌の表面をやさしくなでるリラックス・タッチは、アロマセラピーの手技にも用いられ、スウェーデンでは、高齢者の福祉や小学校での情操教育の一環として、タッチセラピーを取り入れている例もある程です。
血行を促進するリラックス・タッチは、女性に嬉しい美肌効果もあります。
セックス前だけでなく、洋服を着ているとき、日常的に行うと、お互いの体のコミュニケーション力が高まり、良いセックスにつながりますよ。 さっそく、今夜から取り入れてみましょう。

次回は、この「五感で感じるセックス学」もいよいよ最終回。 彼を虜にする「オトコの性感開発タッチ」をお伝えします。

毎週金曜日更新です。お楽しみに。

Text/OLIVIA