「関白宣言」は現代なら炎上必至!でもこれがセックス版なら?

カップルが手をつないでいる画像 Josh Willink

先週は西野カナちゃんの『トリセツ』に触発され、男版トリセツを作詞した筆者。すると担当編集I嬢から鋭いツッコミが入りました。「男版トリセツって、さだまさしさんの『関白宣言』では?」言われてみりゃ確かに! I嬢ったら、筆者よりも若いのに1979年発売の『関白宣言』を引き合いに出すとは……。

そうなんです、『関白宣言』が発売されたのは、かれこれ40年前。当時はまだSNSどころかネット自体が普及していなかった時代ですから、炎上するようなことはなかったでしょう。

いや、仮にネットが普及していたとしても、当時の女性たちは『関白宣言』の歌詞に逆上するようなことはなかったかもしれませんね。当時はまだ、「女性は男性に養われる存在」という構図が成立していたはずなので。

オトコとして経済的に守ってくれるのだったら、多少の関白亭主っぷりには目を瞑りますよ、と。むしろ、これだけ大口叩けるってことは、相応の責任を果たしてくれるってことね、とキュンキュンしちゃっていたのかもしれません。

そして40年の月日が流れました。いやはや、40年も経つと時代はすっかり変わっているものです。ネットが普及し、SNS上では炎上という現象がたびたび勃発するようになり、そして「女性は男性に養われる存在」という考え方は崩壊しました。ちょっと待った、崩壊したというよりも! 

某・出版社で編集者として勤務している男友達(30代既婚)が、しみじみと呟いておりました。「そりゃ俺だってさ、カミさんが専業主婦をしたいと言うなら、ホントはそうさせてあげたいよ」と。しかし「出版社の薄給ではそういうわけにもいかないので、働きに出てもらっている」と。オトコの本音ってやつですよ。

もちろん、これは彼の持論であり、全ての男性がこのような思考回路とは限りません。それでも彼のように、「カミさんの1人くらい養えるオトコでありたい」って本音を秘めている男性は多いような気もします。