「女性が欲しいバイブが知りたい」女性がエロを語る難しさ/ラブメルシー高橋社長(3)

私が作るバイブの色は絶対にピンクなんです

プロジェクトセックス 遠藤遊佐 ラブメルシー カラバリ豊富な大ヒット商品・オルガスター

――今、ラブメルシーの商品開発は高橋さんが一人でしているんですか。

T:大きくてメカニックなもの、例えばバイブ付きのピストンチェアーなんかはパートナーの男性が担当してます。作るのに時間がかかるし、なんといっても男性目線の商品なので。
私は女性が試して気持ちよかったり、「これだったら彼氏に使ってもらってもOK」って思えるようなものを担当する感じですね。

――女性に受け入れられるアダルトグッズを作るコツってありますか?

T:まず、モニタリングはしっかりしますね。例えば10人の女性に試してもらったとしたら、7人が「これイイね」って言ってくれないと世には出さない。女性の目って厳しいですけど、ダメなものはダメってしっかり言ってもらったほうが、質の高い長く売れる商品ができるんですよ。
あと、見た目や色もこだわります。昔のアダルトグッズって黒いおどろおどろしいイメージのものばかりだったんですけど、それじゃ女性に手に取ってもらうことはできないし、男性と一緒に使う場合も抵抗感がありますよね。

――確かに、挿入するものだし、あまりグロテスクなものは…。

T:でもオルガスターみたいな材質・見た目のものなら、一緒に触って「これ使っていい?」と聞いても女性はOKすると思うんですよ。アダルトグッズって長い間「男性が女性を責めるためのもの」って感覚が抜けなかったけど、ちゃんと話し合って同意の上で使えば女性も気持ちよくなれると思うし、そういうものを作っていきたい。だから私が作るバイブは、絶対にピンクなんです。

――色がポップなだけでずいぶん印象が違いますよね。でも、バイブ業界ではそういう発想って何十年も出てこなかった。

T:そもそも女性が気持ちよくなるためのものを、男性だけで作ってたっていうのがヘンですよね。男性と女性では体のつくりも発情の仕方も違うのに。