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  • 2016.04.12

「汁を散らかしすぎ!」女性からのAVへのクレームが始まり/シルクラボ(1)

性産業を盛り上げている企業や人々に、その熱意と仕事をインタビューする新連載「プロジェクト・セックス」! 今回は、女性向けAVの第一人者シルクラボの代表・牧野さんに、ビジョンや成功の秘訣を根掘り葉掘り聞いちゃいました!

女性向けAVメーカーの第一人者として、一般女子から絶大な支持を受けるシルクラボ。
これまで「男のもの」とされていたアダルトビデオが、なぜ女性向けとして成功したか。
その要因を探るべく、シルクラボ代表の牧野さんにお話を伺ってきました。

女性ユーザーの“AVへのクレーム”とは

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シルクラボ・牧野さん

――そもそも牧野さんは、なぜAVメーカーに就職したんですか。

牧野(以下M):元々は映像関係の学校に通ってて、トレンディドラマを撮るのが夢だったんです。
でも学校の先輩から「ドラマの現場って大変だよ。給料安いし忙しくてお風呂にも入れないよ」って話を聞いて断念して(笑)。
そんなとき、彼氏とたまに観ていたソフト・オン・デマンドのHPに新卒社員募集があるのを見て会社説明会に行ったら、うまい具合に受かっちゃった。

――SODって、その頃から新卒向けの会社説明会があったんですね。

M:AVメーカーでは珍しいかもしれないですね。
私、前からSODの作品を見てたので、「会社説明会に行けば社員物AVみたいに裸の男性が見られるかも!」って期待してたんですよ(笑)。
でも実際に行ってみたら、拍子抜けするくらいちゃんとした普通の企業でした。

――ははは。入社してからはどんな仕事を?

M:最初はAD。
会社の方針で最初はみんな現場のADをやらされるんです。
バイブ洗ったりローション溶いたり、あと引っ張るとパッチンて外れるエロビキニを作ったり…。
そんなことばっかりやってましたね。

 シルクラボが始まったのは、宣伝部に異動になってから。
他業種の会社とコラボする企画を出さなくちゃいけなくなって、ラブリーポップという女性向けアダルトグッズのお店に話を聞きにいったんです。
そしたら女性店長さんが「うちでもAV扱ってるけど、女性客からクレームがたくさんくる」って言うんですよ。

――クレームというと?

M:「男優がキモい」とか「汁を散らかし過ぎ!」とか。
それまで、AVメーカーに勤めててもどこかで「AV観る女性なんてそんなにいるはずない」って思ってたんです。

 でもそんなことないと知って衝撃を受けて……。社長に女性向けのAVを作りたいって話をしたら「面白そうじゃん。500万やるからお前人集めてやってみなよ」と。

――おお、鶴の一声ですね。その一声でシルクラボが始まった。

M:そうです。
でも今考えると見切り発車もいいとこなんですよ。
私なんて衣装や小道具の経験しかない宣伝部の一女子だし、500万貰ってもどう使っていいのかすらわからない。
なので、一年先輩の女性社内監督に相談して、何人か女性スタッフ集めて、どういうのが女性にウケるか話し合って……一歩一歩手さぐりで進む感じでしたね。

 中でも気を付けたのは、一般女性の感覚から逸脱しないようにすること。
我々AVメーカーの中の人って、普通の女性よりはエロに慣れてるじゃないですか。
だからそのへんを間違わないよう、アンケートを参考にしたりして少しずつ調整していきました。

「AVが見たいんじゃない」って言い訳を与えたかった

――シルクラボっていうとエロメンのイメージがあるんですが、立ちあげ時当初からイケメン推しの内容だったんですか。

M:そうですね。
やっぱり一般女性には“AV男優=おじさん”という偏見があると思うんですよ。
だからまずそれを払拭することから始めようと。

 あと、AVメーカーでADやってるといろいろキツいものも見ちゃうんですよ。
一度、真夏に汁男優50人で作ったチンポトンネルをグラビアアイドルが通るっていう撮影をしたことがあって(笑)。

――ははは。女子は絶対嫌がりますよね。

M:まあ、それは極端ですけど、男性向けAVにはそういうものも存在する。
だからシルクラボで出す作品は、イケメン云々よりまず女性が違和感なく観られるものにしたいと思いました。
そこで出てきたのが、月9の恋愛ドラマの先にあるセックスを見せるようなイメージ。
それだったら、罪悪感なく楽しめるんじゃないかなと。

――その月9路線はシルクラボチームの女性みんなで話し合って決めたんですか。

M:そうですけど、すごく揉めましたよ。
「エロが足りない」とか「バラエティのほうが見やすいんじゃないか」とか。
でも素人目線で見たとき「お金を払って観るならこれだな」と。

 予算が500万あるから2本作ろうってことになって、導入部をドラマにした月9っぽい作品と、ハウツーものを2009年の夏にリリースしました。
どちらも「エロを観たいわけじゃない」って言い訳できるようなテーマですね。
最初はその2本で終わると思ってたんですけど、おかげさまで7年目に突入しました。

――結果としてその路線はドンピシャだったと。でも苦労もあったんじゃないですか。

M:苦労というか、男子社員にはよくディスられましたね~。
女性チームが会議してると覗きにきて、いろいろ余計なこと言うんですよ。
黒板に書いてある企画見て「ま、俺もけっこう売れるの作れると思うけどね!」とか。

――うわー!

M:憎たらしいでしょう?
だから女同士で「あいつの手マンは絶対痛いぜ!」って噂して、憂さ晴らししてました(笑)。

※次回は業界初の専属男優「エロメン」について語っていただきました。

Text/遠藤遊佐

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ライタープロフィール

遠藤遊佐
AVとオナニーをこよなく愛するアラフォーライター。

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