出産後のアソコのゆるみは改善できる!骨盤底筋体操でもっとセックスを楽しもう

 幻冬舎×AMコラボ企画第2弾!
今年6月に発売され、「膣トレ」界に新たなブームを巻き起こした『彼が離れられなくなる! たった5分の魔法体操』からとっておきの内容を全5回にわけてご紹介します。
第2回の今回は出産後の膣のしまりを医学的な観点からマジメに解説します。

 第1回「実は知らないオーガズムの仕組み!1日5分の体操だけで締りがよくイケる膣に」はこちら!

出産後は特にゆるみやすくなる!

金城真美 彼が離れられなくなる!たった5分の魔法体操 膣トレ Stacey Li

 よく出産後は膣がゆるんで感じにくくなるといわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。
トルコのCitakらが2010年に発表した論文があるので紹介します。

 それによると、やはり出産後、骨盤底筋を鍛える体操を行わないと、セックスのときに感じにくくなるようです。
調査は、出産後4カ月目の女性を対象とし、骨盤底筋体操を行っているグループ(37人)と、骨盤底筋体操を行っていないグループ(38人)に分け、7カ月後に「性機能についての問診票」により行われました。

 それによると、骨盤底筋体操を行っていたグループでは、性的意欲、性的興奮、膣の湿潤、オーガズム、満足度、性交時の痛みのすべてのスコアで明らかな改善がありました。
また、骨盤底筋の収縮力を調べる器具で測定したところ、調査開始時に比べて明らかに数値がアップしていたのです。

 一方、骨盤底筋体操を行っていないグループでも、問診票の総スコアはわずかに上昇していましたが、これは出産後の時間的経過による自然な改善と考えられます。
骨盤底筋の収縮力については、調査開始時と比べ、変化はありませんでした。

 このように、出産後に骨盤底筋体操をするかどうかによって、骨盤底筋の収縮力は大きく変わってきます。骨盤底筋体操をすることで明らかに膣がしまってくるのです。当然、感じやすくなり、セックスも気持ちのいいものになります。

 後述しますが、出産は骨盤底筋をゆるませる大きな原因となります。しかし、出産後に骨盤底筋体操をすれば、骨盤底筋の収縮力を回復させることができるのです。骨盤底筋を鍛えることがいかに大事か、おわかりになったと思います。
「子どもを産んだら感じにくくなった」という事態にならないためにも、いまから骨盤底筋体操を覚えておきましょう。そうすれば出産後も出産前と同様に、セックスを楽しむことができるのです。

金城真美『彼が離れられなくなる! たった5分の魔法体操』

 骨盤底筋を鍛えると、しまりのあるカラダになる!
彼の気持ちよさもアップ!

 「ちつトレ」「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」などのセックス本はありますが、本書はもっと実用的、かつ研究や論文にもとづいた、まっとうなセックス本になります。
よくあそこ(膣/骨盤底筋)が「しまっている」「ゆるい」という表現をしますが、膣がしまることは男性にとって気持ちいいだけではなく、女性にとってもより感じやすくなり、オーガズムを感じやすくなるのです。たった1日5分の体操だけで、魔法のカラダになれる手法を女医が伝授。

著者プロフィール

 沖縄県生まれ。杏林大学医学部付属病院泌尿器科女性骨髄底専門外来担当。医学博士。杏林大学医学部卒業。泌尿器科専門医・指導医。
女性が受診しにくいとされる泌尿器科領域において、女性専門外来を担当し最先端の治療の普及に努める。