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  • 2016.11.07

アラフォー婚活男子の会話から知る「セックス観」のスレ違い

菊池美佳子さんの隣のテーブルから聞こえてきたのはアラフォー男性の婚活話。いわく、「自分自身もう若くないのだから、相手女性に『若さ』を求めるつもりはない」けれども、「『専業主婦として家庭に入りたい』というリクエストはご勘弁を」とのこと。一方、婚活中の女性が考えるのは……?

アラフォー婚活男子

菊池美佳子 セックス オトコを甘やかすな
by Tina Franklin

 行きつけのカフェ(と言ってもチェーン店ですが)でコーヒーブレイクしていたところ、隣のテーブルの男性2人組が、非常に興味深い話を始めました。年齢は40代前半くらい、漏れ聞こえてくる話の内容から察するに、婚活中らしいのですが……。

 まず、「自分自身もう若くないのだから、相手女性に『若さ』を求めるつもりはない」とのこと。20代のピチピチギャルではなく、同年代の熟女ウェルカムという姿勢ですね。そのうえで、同年代の熟女に対して、とある条件があるらしいのです。「『専業主婦として家庭に入りたい』というリクエストはご勘弁を」と。

 これって要するに、20代のピチピチギャルならば、専業主婦として家庭に入りたいリクエストはオッケーということなのでしょう。同年代の熟女の場合、良く言えば「これまで積み上げてきたキャリアがあるだろうから、結婚後も夫婦共稼ぎでバリバリ働こう」ってことなのかな。歯に衣着せぬ物言いをするならば、「若さをセールスポイントにできない分際で、専業主婦になりたいだなんて図々しいんだよ!」ってことなのかな。

 一方で婚活中の熟女たちは、こんなふうに考えます。「自分自身もう若くないのだから、相手男性に『若さ』を求めるつもりはない」と。20代のピチピチなギャル男ではなく、同年代の熟男ウェルカムという姿勢です。そして、ピチピチなギャル男を求めないぶん、同年代の熟男にはこんなふうに考えるんじゃないのかなぁ。「もうそれなりの年齢なのだから、オンナ1人くらい食わせられなくてどうする!」と。

 20代のピチピチなギャル男ならば、まだ平社員の身だろうし、共働きオッケーと思うのでしょう。同年代の熟男の場合、良く言えば、「あなたのように素晴らしいナイスミドルは、オンナ1人食わせていくくらい、屁のカッパでしょ」ってニュアンス。歯に衣着せぬ物言いをするならば、「それなりに稼いでいるはずの年齢でありながら、『キミも外に働きに出てくれ』ってマジありえない」って思っちゃうのでしょう。

セックスも同じこと

 だから、熟男と熟女の婚活は難航するんだろうなぁと思います。結婚したい男女はたくさんいるのに、価値観が真逆過ぎて、すれ違ってしまうのでしょうね。これって、もうちょっと若い世代のセックス観にも該当するんじゃないのかなぁ。「もうちょっと若い世代」というのは、AM読者様に多いと思われる、いわゆるアラサー層。

 アラサー男子は、アラサー女子に対して「10代のおぼこ娘じゃあるまいし、『付き合う前のセックスだなんてありえない!』だなんて、いちいち面倒くさいこと言わないでくれよ」と思うのでしょうね。アラサー女子は、アラサー男子に対して「ヤリたい盛りの10代ならまだしも、交際申し込みもせずにセックスしたがるだなんてサイテー」と思うんじゃないかな。

 これって、どっちが正しくて、どっちが間違っているってことじゃないんでしょうね。もう、価値観の相違としか言いようがないのですよ。そう考えると、アラサー女子が納得のいくセックスをするには、アラサー男子ではなく、「ヤリたい盛りの10代」に焦点を当てようってことになりますね。「付き合おう」の確約はないけれども、ヤリたい盛りってことで大目に見る気持ちが芽生えるのかも……多分。熟男と熟女の結婚観も、アラサー同士のセックス観も、同年代って意外と難しいなぁと思ったのでした。

Text/菊池美佳子

次回は <人ではなくオンナとして評価されたい時もある…「セックス目的」大歓迎期>です。
ヤリマン絶頂期のときは、男性から「セックス目的扱い」されることがたまらなくうれしかったという菊池美佳子さん。人間性、社会性、知性……そういったものすべてを度外視されただ「女」ということだけは認められているという、こじれ気味の喜び。では、ヤリマンではなくなってきた菊池さんの現在の心境とは?

ライタープロフィール

菊池美佳子
文筆業・占い師。著書『着けちゃうぞ!大人の保健体育』『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』など

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