嫉妬心というモンスターとの上手な付き合い方

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 うちの彼氏が最近ゲイのスポーツサークルで知り合った友達とよく遊んでいる。
それを見たあたしの友達は「やきもち妬かないの?」と聞いてきた。
もちろん、妬かないわけがない。
自分の恋人が自分より若くて可愛い男の子と遊んでいて、何も感じない人なんてそういない。
買ったばかりのハンカチを噛みながらアイスクリームを暴食したい気分だ。
だからって、どうにかしたいというわけじゃない。何かする必要なんてない。

 この気持ちとはもう長い付き合いだ。
子供の頃、うちの親が他の子供に優しくするとすぐに頭に来た。
絵を上手に描けるのが自慢だったのに、クラスメイトの方がずっと上手でムカムカした。
ゲイクラブに行けば、誰からもモテる友達にイライラした。
オトナになったら嫉妬しないと思ったが、そんなことは全然ない。
むしろ、何かに嫉妬しない日の方が珍しいくらいだ。

 嫉妬心とは、心の中に棲むモンスターだと考えている。
焼き餅の形をしていて、妬けばぽっこり膨らんでしまう可愛くて憎めない奴だ。
どんな人だろうとこのモンスターと共に生きている。
劣等感や不安といったネガティブな感情が餌なので、このモンスターはなかなか腹を空かせることもない。
そして、餌をあげすぎれば彼は好き勝手に暴れ出してしまう。
手がつけらないほど暴れてしまうと、自分も周りの人をも傷つけかねない。

 自由であることは、自分にとってとても大切なことだ。
お互いを束縛しなければ成り立たない恋愛をするくらいならば、別れた方がマシだと思っている。
彼氏が他のゲイ友達と遊ぶ権利を奪いたくはないし、自分がゲイ友達と遊ぶ権利だって奪われたくない。
そうなれば、自分の嫉妬心をどうにかしなくてはならない。
しかし、感情とは不思議なもので、抑えようとすればするほど逆に悪化してしまう。