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  • 2015.11.30

運命の人かどうかを気にする前に

LGBTのためのコミュニティサイト「2CHOPO」の記事をご紹介!今回は、トロントに暮らすゲイのキャシーさんのセックスや恋愛に関するコラムです!あなたにとって運命の人とは...?

LGBTのためのコミュニティサイト「2CHOPO」の記事をAMでご紹介させて頂けることになりました!
今回は、キャシーさんの「セックス・アンド・ザ・キャシー」の記事です。

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キャシー


  「どうしたら今付き合ってる人が運命の人だってわかるの?」
 友達からいきなりこんなメールが届いた。
「ラブコメの見過ぎ?」とそっけない返事をする前に、少しその答えについて考えてみることにした。

 今の彼氏とはもうすぐ交際して4年になる。
今でもラブラブだし、なんでもカジュアルに話し合える仲だ。
共通点もたくさんあれば相違点だって多い。
セックスしたい日もあれば、したくない日もある。
お互いの顔を見たくない日だってある。
そんなでこぼこ道に当たることもあるけれど、なんだかんだ安定している。
しかし、明日何かあって突然破局することだってあるかもしれない。
この関係で唯一確かなことは、それが完璧からは程遠いということだ。
今の彼氏を運命の人と呼べるのかと聞かれれば、返す言葉はこれしかない。

「運命の人って何?」

 この世でただ一人、恋に落ちると生まれる前から運命付けられた人じゃないの?
そんな答えで簡単に片付けられるほど、この問題はシンプルじゃない。
深く考えずに使われている言葉ほど、意味があやふやなことが多い。
ソウルメイトだったり、赤い糸の人だったりと、そのバリエーションも豊かだ。
運命の人と一口に言っても、その定義はきっと多種多様だ。
「運命の人 見分け方」とググれば、胡散臭い記事がずらーっと出てくる。
もしかしたら、誰も確実な答えは持っていないのかもしれない。

 そもそも、運命の人がただ一人だって誰が決めたのか?
まるで人間みんな誰かと恋に落ちて、生涯共に幸せに暮らすみたいだ。
そんなのはおとぎ話の中にしか存在しない。
離婚率は相変わらず高騰し続けているし、独身として生きる人も増えている。
一生のうちに誰も愛さない人がいれば、何人もの人と恋に落ちる人もいる。
ライフスタイルが多様化した今、運命の人というコンセプトはいい加減に時代遅れだ。

「そう言われても、やっぱり今の恋人が運命の人なのか知りたい!」

 答えが出ないとわかっていても、気になってしまうのが人間である。
運命の人がいると仮定して、それを見分けられる魔法でもあれば、もっと簡単に幸せになれるのに!
もし本当にそう考えているのなら、恋愛をする前にするべきことがたくさんあるだろう。
そう言いたいのは山々だが、そんなにビターになってもしかたない。
深呼吸をしてから、メールをくれた友達に返事を書いた。

「運命の人かどうかは、自分で決めればいいんじゃないの?」

 外野の声ばかりに耳を傾けて、目の前にある自分たちの関係がまるで見えてない人がたまにいる。
恋愛はドライブと同じだ。
目の前を見ていないと事故に遭う。
自分の恋人が運命の人かどうかなんてことばかり気にしていたら、肝心な恋愛がおろそかになってしまう。
運命の人を見分ける魔法のない世界に暮らしているなら、自分の恋愛を少し違う視点から分析すればいい。

 自分にとって納得のいく恋愛なら、それでいいじゃない。
運命の人と出会って生涯幸せに暮らしたって、運命の人とたくさん出会って波乱万丈に生きたって、運命の人なんて無視して独身を楽しんだって、どの道が勝ち組か負け組だなんて決める必要はない。
3時間で燃え尽きた恋だって、30年間燃え続けた恋だって、その重みを決めるのは自分自身である。
誰が教えてくれたのかはもう覚えていないが、こんな言葉が今でも心に残っている。

「運命の人は実はたくさんいて、私たちは様々な形の人間関係を築く機会に日々恵まれている。それを選ぶのも、無視するのも、私たちの選択次第である。だから、心配なんてしないで、肩の力を抜いて生きればいい」

 そう考えると、昔セックスした数々の男性もみんな運命の人に見えてきた。

Text/キャシー

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