恋もセックスもいつかは終わる。だからこそ、いっぱいしたいんです。

姫乃たまの極選AVラボのサムネイル画像 Huy ProShoot

 えー、当連載、なんとみなさまのおかげで100回を迎えました! ありがとうございます、ありがとうございます。あの、私、ほかの雑誌でもAVレビューを毎月書いておりまして、ここ2、3年は、年間120本ほどAVを観るという、ちょっとアレな生活をしておりました。非常に楽しかったです。

 そして突然ですが当連載、区切りがいいので来週で最終回になります。えっ、区切りがいいなら今回のほうがいいじゃないかって? そこは101匹わんちゃんということで、ひとつ!

 なんでも、かんでも、いつかは終わるということです。恋もセックスもいつかは終わります。終わるからこそしたいんです。というわけで今月は恋する女の子のAVをお届けします。

AV女優がAV男優に恋をしたら……切ないお泊まりデート

 水川ひなこちゃん。女子大生のAV女優で、まさに今、好きな男優さんが、隣のスタジオでセックスをしています。監督から「あっちはゴム有りだから、本当のセックスじゃない」と、ざっくりした言葉でなだめられています。
前作で共演した時に、彼とした中出しセックスが印象的だったのです。彼女は彼を好きになっていました。

 その前に、水川ひなこちゃんがどんな女の子か紹介します。少女らしいすらっとした体の女の子です。ハキハキとした喋り方が、逆に小学生の女の子みたいな幼さを感じさせます。元カレはマゾばかり。男の子を苛めるのは少しだけ慣れているかもと思っています。

 気になる彼がセックスをしている間、彼女はM男のアリタさんとスタジオにいました。アリタさんは白髪で、にこにこしていて優しそうで、きれいな裸の大将といった雰囲気。でも、服を脱ぐと派手なミミズ腫れの古傷だらけです。
「これ、一生治らないんですよ」と、いつ誰がつけてくれた傷か、笑顔で話すアリタさん。彼女も友達と話すように、普通に相槌を打ちながら話を聞いています。日常生活ではあまり話せないことをオープンに出来るのが、AVのよいところです。それをあっさり受け入れる彼女もまた素晴らしい。というか、下着姿になった彼女のおへそにはピアスが。あら、まあ。
一本鞭で自分よりもずっと大きいずんぐりとしたアリタさんの金玉などを叩きます。笑顔です。アリタさんも、笑顔です。

 さて、そんな彼女の好きな男性が、仕事を終えてやって来ました。黒々と光るオープンカーのベンツも一緒です。監督にケータイを押しつけて2ショット写真をお願いするほど、彼女もはしゃいでいます。さっきまで傷だらけのおじさんを苛めていた女の子とは思えません。『現役女子大生とAV男優の一泊二日絶対禁断中出しお泊まり愛 水川ひなこ』は、彼女と彼のお泊まりデートを収めた一作です。

 しかし、「やりたいこととか、してほしいことがあったら、なんでも言ってね」という彼に、「なんでも?」と聞き返すところは少しSっぽい。彼は会話をリードしながら、話もよく聞いてくれて、申し訳なくなるくらいできる男性です。てらいなく遊園地に連れて行ってくれるところも。
そして何より、ホテルに入って服を脱いだ彼女が、おへそのピアスを外していたところが、なんとも女の子らしくて可愛かったのです。セックスも、“好き”が“気持ちいい”に変わっているのが目に見えます。これが何より、アリタさんへのSプレイになっているかもしれません。

 ホテルでのセックスが撮影できたので、監督達が帰宅しました。あとは彼が託されたハンディカムだけです。彼女はお風呂に一緒に入ってとお願いしたり、ベッドで彼の上に乗っかったり、ずっと我慢しきれないといった感じです。

 くたくたになって眠って、朝起きた時、眠るよりも楽しいことが目の前にあるのは素敵なことだと思います。起き抜けのセックス。「好き」と言う彼女と、射精した後、きちんと彼女の性器を撮影する彼の仕事感の差が少し寂しいです。

 時間が来れば彼はまた、ほかの女の子とセックスをしに行きます。仕事だからです。次のデートができるように指切りをしながら、離れがたい彼女と、離れないようにしている彼の姿が切ないです。
AVに大切な気持ちがたくさん詰まったお勧めの一作です。
貞松大輔とガチ恋エッチ