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  • 2016.04.02

男根が町を練り歩く!「かなまら祭」の魅力を金山神社宮司さんが語る

新年度最初の休日。どのように過ごす予定ですか?まだ予定が無い人、面白いことがしたい人…必見。明日4月3日は、性器信仰で有名な川崎にある金山神社で、男根を模したお神輿が街を練り歩く奇祭「かなまら祭」が開催されます!花見も良いけど、神輿を観にいきませんか?

 性器信仰で有名な川崎にある金山神社。
毎年4月の第一日曜に、男根を模したお神輿が町を練り歩く奇祭「かなまら祭」が有名です。
今回は、そんな金山神社の宮司さんに、かなまら祭の楽しみ方や、性についておうかがいしました。

 これを読んで、4月3日に行われるかなまら祭をより楽しんでくださいね。

ちんちん飴には長蛇の列

セックス速報 川崎 金山神社 性器信仰 かなまら祭
境内のいたるところに男性器が

―金山神社の縁起を教えてください。

金山神社宮司・中村さん(以下K):当社は金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)という2柱の神様をお祀りしています。
この神様は鞴(ふいご)(※箱から棒を入れたり出したりしながら空気を送る器具)の神様でもあり、この鞴の動きが夫婦和合を連想するということで、夫婦円満、子孫繁栄のご利益があると信仰を集めています。

―だから男性器がお祀りされているんですね。境内にも大きな男性器がありますね。

K:みなさん、あれをご神体といいますが、ご神体ではなく「ご神体を模したもの」なんです。金物や鍛冶に関わる会社さんが、祈願のため、ご神体を模したものを奉納してくださっているんです。

―なるほど。4月3日に行われる「かなまら祭」は昔からあったのでしょうか。

K:江戸時代に、「飯盛女」とよばれる私娼が「性病を吹き飛ばしてほしい」と願掛けに来て、夜にひっそりと「地べた祭」をしていたのが発端です。
長く途絶えていたのですが、38年前くらい前に、2代前の宮司が復活させたのが今の「かなまら祭」ですね。

―かなまら祭では、街を練り歩く男根のお神輿が有名ですよね。中には日立造船さんから寄贈されたものもあるとか。

K:うちが日立造船さんの安全祈願をおこなっていたのがご縁です。
イランイラク戦争のとき、海の安全を祈願して、機雷の排除を任務とする軍艦「掃海艇」の上に男根を立てたお神輿を寄贈してくださいました。

―お神輿は誰でも寄贈していいのでしょうか?

K:お神輿を担いで練り歩くには、道路使用許可が必要なので、まず当社の許可を事前に得ていただければ。数年前に、勝手にダンボールで作ったお神輿を持って来た方々もいましたが、おひきとりいただきました。

―一般の人もお神輿は担げますか?

K:残念ながら、お神輿は、神輿会の方だけなんですよ。今年も12時から2時くらいまで町を練り歩くので、是非見てください。

―残念!他にも見所はありますか?

K:子どもたちが奉納の舞をしてくれます。それと、神職による豊栄舞(とよさかのまい)もあります。
あと、地元の飴屋さんが男性器を模した飴をつくっていて、毎年すごい人気ですね。

―大行列になるとか。

K:そうなんです。かなまら祭の日は、ものすごい人数の方がいらっしゃるので、今年から大師公園で同日に行われるイベントの会場でも出店をしたり、神輿の休憩をするので、去年よりはゆったりと祭を楽しんでもらえるかもしれません。

イベントではなく神事です

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子宝を願う絵馬がたくさん奉納されています

―「かなまら祭」は、年々参加者が増えてますよね。

K:そうですね。でも日本人が増えたのは、ここ数年です。最初は、外国の方ばかりだったんですよ。日本のことを勉強しているアメリカの方が「かなまら祭」のことを知って、外国人向けの観光案内に載せてくださったんです。そこから地元の人しかいなかった「かなまら祭」に、外国の方が大勢来るようになったんですよ。

―リアルな男根に外国の方はビックリされたんじゃないですか。

K:最初はビックリしたみたいですね。でも、インドの歓喜仏など、海外にも性信仰はあるので、日本の文化として受け入れてくださいました。マナーを心配される方もいますが、海外の方は自国の宗教を熱心に信仰しているので、他国へ来ても神聖なものへの敬意を払ってくださいます。
逆に、日本人の方が、マナーが悪いですね。毎年、祭には大きな木製の男根を出していたんですが、裸で跨る不埒な人も出てきてしまって…。だから今年はもう出しません。
来られるかたには、イベントではなく、神事だということをちゃんと理解してほしいですね。

―ハメを外す人がいるんですね。

K:「子どもを授かりますように」と跨ることはいいんです。「こうしなきゃいけない」ということはないので、撫でてもいいし、抱きついてもいい。「こうしたら叶う」って信じて積み重ねていけば、それが伝統になります。
ただ、裸になって他人を不愉快にしたり、迷惑をかけるような行為はいけません。そんなことで叶うお願いごとなんて、ありませんよ。

―その通りですね。そんなことする人には、バチがあたりますよ!

K:でも、「バチがあたる」って言いにくいんですよね(笑)。

―たしかに(笑)。他に、神社でやってはいけないことはありますか?

K:最近は「初詣のとき、神主の烏帽子にコインが当たると縁起がいい」なんてデマが流行っていて困る…という話聞きます。他にも、鳥居の割れ目や注連縄にお金を入れる、なんてことをする人もいますが、社が傷んでしまうのでやめてください。

―「鳥居の上に小石を乗せると縁起がいい」っていうのも聞いたことがあります。

K:それも鳥居を傷めてしまうので、やめてくださいね。
噂で色々な参拝方法を聞くと思いますが、「人様に迷惑をかけてまで叶えられるお願いはない」というのを肝に銘じておいてください。

卑猥は時代によって変わる

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明日(4月3日)のお祭では桜が見ごろになっているかも

―最近、性表現への規制が厳しくなっていますが、神社にクレームなどきたりはしないのでしょうか。

K:逆に、性の表現は昔よりゆるくなっているように感じますね。昭和40年くらいまでは、日本にいまみたいなアダルト雑誌はなくて、海外でしか買えませんでした。でも、現代の日本では、その当時よりずっと過激なアダルト雑誌が買えますよね。

―言われてみれば…。

K:卑猥かどうかは、時代や人によって捉え方が変わると思います。昨年、春画が流行りましたよね。今は「芸術」だといわれていますが、江戸時代のころは今の「エロ本」と同じ扱いだったんじゃないでしょうか。

―たしかに!

K: 女性器のオブジェをつくったアーティストが逮捕された事件がありましたよね。うちには男性器だけでなく、女性器のご神体もあります。時代が変われば、うちのご神体も人の目につく場所に置いてはいけなくなるかもしれません。

―それは悲しい…。

K:たった数年でも、捉え方は変わりますからね。現在、アマチュア女装クラブ・エリザベス会館が出すピンクのエリザベス神輿を「リアル」とおっしゃる方もいますが、初めてお祭に出したときは「キュート」や「ポップ」だといわれていました。
性の表現は、あいまいで、すごく難しい問題ですよね。

―でも、現在、かなまら祭はたくさんの方に受け入れられていますよね。

K:はい。性器は特別なものではなく、人間に備わっている自然なものです。
近所の中学生なんて「ここはちんちん神様の神社だぞ!」なんて、自然に受け入れてくれますよ(笑)。

―ちんちん神様(笑)。そういえば、こちらにあるご神体やお神輿などの男根に、モデルはいるのでしょうか?もしかして、神様のちんちん?

K:まさか。モデルはいないです(笑)。

Text/ウェット・シルコッティ 2世