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  • 2015.03.04

「高スペックで独身」は致命的欠点のせい?/こじらせ中年の性事情(1)

結婚願望があるのに「なんで独身なの?」と聞かれてしまう47歳男性。致命的欠陥があるのか?オクテをこじらせているのか?「バツなし独身」の本音に迫ります!

 6人目のゲストはNさん(47歳、出版関係)。
「結婚願望はあるのにバツなし独身」の彼と本音トークしました♪

 前回の「名探偵コナン似男子の性事情」とあわせてご覧ください。


第1回:昭和感満載の素朴なオカズ


アルテイシア 魁!セックス塾 昭和 バブル 性の目覚め
by symmetry_mind

アルテイシア(以下、アル):まずは性の目覚めを聞かせてください。

N:僕、新潟出身なんですよ。で、実家は昔ながらの一軒家ですごく寒くて。
小学校高学年の時、寒さのあまり布団にもぐって股間をこすってたら「あれ?なんか気持ちいいぞ」と。

アル:なんて雪国らしい性の目覚め!(笑)
極寒の厳しい気候がオナニーに導いたと。ちなみに当時、オカズは使用していましたか?

アルテイシア 魁!セックス塾 昭和 バブル 性の目覚め まいっちんぐマチコ先生
『まいっちんぐマチコ先生』/TCエンタテインメント

N:『まいっちんぐマチコ先生』って知ってます?

アル:女教師のスカートをひたすらめくるギャグ漫画ですよね。

N:マチコ先生をうっすら思い浮かべたりしていましたね。
本格的にオカズを使うようになったのは中学に入ってからです。学年別雑誌『中1コース』に載ってる河合奈保子の水着の写真とか。

アル:昭和なオカズですねえ(笑)。
小学生の私はジャッキー・チェンのファンだったので、河合奈保子と付き合っていると噂を聞いてショックを受けましたよ。
それにしても、ギャグ漫画や『中1コース』で抜ける素朴な時代だったんですね。

N:そうですね。高校生の時、初めてレンタルビデオ屋ができたんだけど、当時はビデオと一緒にビデオデッキも貸し出していて。

アル:まさかのハードをレンタル(笑)。まだビデオデッキが普及してなかったんですか。

N:わが家にはまだなかったです。でもハードって隠せないんですよ。

アル:まあベッドとマットの隙間には入りませんよね。

N:だから計画的に借りなきゃいけなくて。
『ET』や『グーニーズ』のビデオを家族で観て、親がいない時に『かわいさとみ』のAVをコッソリ観るみたいな。

アル:昭和なワードが連発だなあ!

東北の男はオクテ?関西の男はイケドン?


アル:リアル方面はいかがでしたか?

N:リアル方面は東京の大学に進むまで何もなかったです。
雪国ってオクテな人間が多いんですよ。周りも彼女いなかったし、エロトークとかも全然しなくて。中学の時に「子どもってどこから生まれるんだろう?」「ヘソだろ?」とか言ってました。

アル:えっ、中学生で?じゃあセックスの意味も知らなかったんですか。

N:知らなかったです。知ったのは高校に入ってからですね。

アル:マジですか。私は小学生の時、友達と「セックスってお父さんのチンチンをお母さんの割れ目に射し込こむらしいよ!」「マジで?オエーッ」とか言ってましたよ。

N:アルさんって神戸出身ですよね?神戸の方がハイカラで進んでるんでしょうね。

アル:セックスを知ってるのがハイカラかは分からないけど、神戸は港町でオープンな文化ではあります。

N:東北はオクテ率が高いと思いますよ。高校時代も友達はみんな童貞だから焦らなかったし、付き合うとかも想像できなくて。
一応バレンタインには女子からラブレターとチョコをもらったんだけど、その後、恥ずかしくて避けちゃいました。

アル:Nさんってバブル世代ですよね?
同世代の関西の男性はイケドンな人が多いですよ。「16歳の夏、男友達と小豆島に筆おろしツアーに出かけて、ナンパビーチでひっかけた年上のお姉さんと初体験した」みたいな話をよく聞きます。

N:たしかに…高校生の時にスキー場でバイトしてたんだけど、関西の人はよくナンパしてましたね。僕はそれを遠くから眺めていました。

アル:筆おろしツアーに佐渡島へ出掛けなかったんですか?

N:佐渡島にナンパビーチはないですから(笑)。あるのは佐渡金山くらいです。


バブル時代にオクテな人はどう過ごしていたか?


アル:前から興味があるんですが、バブル時代にオクテな人はどのように過ごしていたんですか?

N:大学時代はダンパやイベントがしょっちゅうあって、とにかく派手でしたね。
僕はチャラい人に苦手意識がありつつ、リア充に憧れもあって。でも自分はそっち側に行けないってコンプレックスがありました。

アル:ダンパやイベントに行ったりはしました?

N:大学の友人に誘われて行きましたね。そういう意味では女性との出会いはありました。

アル:ですよね。今って総オクテ世代だから誘われる機会もなくて、オクテ同士でつるむから、異性とコミュニケーションできない若者が多いんだと思います。それでますます恋愛やセックスから遠ざかるっていう。
リア充人口の多かったバブル時代は、オクテは生き辛い面もあったでしょうが、リア充側に引っ張られて恋愛のチャンスもあったのかなと。

N:たしかに僕が今の若者だったら、もっとオクテになっていたかもしれません。女の人と普通に話せないような。

アル:私は今の方が生きやすいですけどね。
小学生の時、テレビでジュリアナの映像を観て「ケッ!愚者どもめ」と思ってましたから。こんなチャラい大人にはなりたくないと。でも女友達は「早く大人になってお立ち台で踊りたい」と思っていたらしく、「リア充に行ける側と行けない側」は生まれつきなのかもしれません。

N:でもアルさんの働いていた広告業界は派手な世界だったでしょ?

アル:20代前半は「自分もリア充にならなきゃ」って脅迫観念がありました。クラブで踊ったり、浜辺でフリスビー投げたりしなきゃって。
でも円盤を投げたり受けたりする喜びなんて分からないし、無理するのはやめました。「自分は根がインドアでオタク気質の人間だ」と認めてから楽になりましたね。

オクテをこじらせている

N:僕は新卒でデザイン会社に入って、初めて彼女ができたんですよ。相手は同期の女の子だったんだけど、3年ぐらい友達関係のままで。同期のみんなが僕らをくっつけようと、スキー旅行や温泉旅行を企画してくれて。そういう周りのアシストがなかったら、ずっと想っているだけだったかも。

アル:相手はNさんのこと好きだったんですか?

N:そうですね。新人の時、出張から帰ったら「Nくんがいなくて寂しかった」と彼女に言われて意識するようになったので。

アル:つか、なんでそこでフラグをへし折るんですか?相手はそんなにわかりやすく好意の信号を出しているのに!

N:ダメですよね…。いつも告白できず、片想い期間が長すぎて友達になっちゃうんです。

アル:そりゃそうでしょう。

N:片思い中に好きな女性を理想化しすぎて、いざ付き合ったら減点方式になっちゃうとか。
あと、片思いのまま付き合えなかった人が殿堂入りしちゃって「その人を越える人じゃないと」と思ったりとか。


アル:10代の乙女みたいなこと言ってますね。恋に恋するってやつですか。

N:おじさんなのにね…。

アル:名実ともにおじさんですよね。すみません。私、敬語は使えるんですが精神がタメ口なんで。

N:いや、ズバッと言ってくださいよ。

アル:じゃあズバッと言いますけど、Nさんって「高収入・高学歴・性格はマジメで穏やか・見た目はフツメンでダサくない」ってかなり高スペックですよね。
結婚相手として好物件だと思うのですが、バツもなく独身だったら周囲にイジられませんか?

N:「なんで独身なんだ?」って質問は常にされますよね。「致命的欠陥があるんじゃないか」とかよく言われます。

アル:まあそういうイジり方をされますよね。「異常性癖があるんだろう」とか。

N:異常性癖もないし、いたってノーマルで平凡な人間なんですけど。結婚願望もあるし、子どももほしいし…と言いつつ、こんな年になっちゃいましたけど。
僕、相当こじらせてると思いますよ。

アル:Nさんは自意識をこじらせてるというより、オクテをこじらせてますよね。
高スペックの独身男性は「致命的欠陥があるのでは?」と疑われますが、ほとんどは「オクテなだけ」なんですよね。待っているだけで動かないっていう。

N:うーん…だって100%成功する確証はないわけじゃないですか?1%でも失敗する可能性があったら行動できないんですよ。

アル:ゆえに結果も得られないと。

N:その通りです。傷つくのが怖いんです。今日はもうバンバン説教してください。

アル:わかりました。自分が傷つきたくない人は、他人を傷つけてますよね。
チョコをもらって避けるとか、出されたフラグをへし折るとか、相手の気持ちや勇気を踏みにじっている。

N:まあそうなんですよね…結局、自分が一番可愛いんですよ。

アル:それはどうなんだろ?振られるのが怖くて動かないってことは、結局振られることと同じじゃないですか。
相手に「私から告白するのを待ってるの?自分から行動する勇気がないから?そんなヘタレは願い下げだわ」と失望されたり、他の男にもっていかれたりして。

N:実際、今までそうでしたからね。やっぱり結果が分からないのが怖いんでしょうね。

アル:「結果は誰にもわからない、だから悔いのない選択をしろ」とリヴァイ兵長(漫画『進撃の巨人』より)も言ってました。

N:結果がダメだった時を想像して、勝負を避けるんですよ。

アル:まあ「振られたらショックで死ぬかも」と思いますが、実際は死なないじゃないですか。片想いで振られた方が、何年も付き合って振られるよりダメージは少ないし。
実際に傷つくことより、傷つくのを過度に恐れる方がしんどいと思うんですけど。身動きとれなくなっちゃうし。

N:頭では分かっているんですよね。ヘタレなままじゃダメだと思っているけど「でもこれが自分だし」と自己完結してしまう。これってどうすればいいんですかね?

アル:アムロ(『機動戦士ガンダム』より)もヘタレな青年だったけど、戦いの中で「やっぱり僕は男なんだな」と強くなっていくんです。なので、『ガンダム』を観たらどうですか?

N:それで変わりますか?

アル:変わらないでしょうねえ。

N:どっちなんですか(笑)。

アル:観るだけじゃダメで、やっぱ自分がホワイトベースに乗らないと。

N:結婚はしたいんだけどなあ…。

アル:じゃあもっと現実的な提案をしますよ。オクテなNさんでも絶対結婚できる提案を。

――次回もお楽しみに!

アルテイシアさんが恋愛と結婚の極意を語る『恋愛デスマッチ』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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