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  • 2015.01.07

性欲と性交欲は別!性欲だけなら右手で満たせるけど…/元非モテこじらせオタクの性事情(3)

「モテカーストの底辺」の非モテこじらせオタクに性事情をインタビュー!リアルな男性の本音!今回も「性欲と性交欲は別」など、名言が飛び出します!

 4人目のゲストは友人Yくん(33歳、会社員)。
28歳まで異性に縁がなかったのが、私のスパルタ指導を受けて彼女を作り、結婚に至った男子です(以前、ニコ動の連載にも登場)。
今では幸せな二児のパパの彼とトークしました!

 第1回第2回とあわせてご覧ください。

第3回:水着グラビアで勃起できる、牧歌的な青春

アルテイシア 魁!セックス塾 童貞 イケメン 草食
Jesse Acosta


アルテイシア(以下、アル):日本の夫婦の6割がセックスレスで、夫が拒否するケースも多いらしいけど。

Y:僕からすると信じられないです。イエス枕を出されたら、いつでもウェルカムなんで。

アル:それって水着グラビアで勃起できる、牧歌的な青春を過ごしたからかな?
今は無修正のエロ動画が溢れていて、「AV見ても起たない」って若い男子も多い。
あまりにエロが溢れていると「裸を見たい!セックスしたい!」って興味や情熱は薄れるよね。

Y:お宝感は減りますよね。僕が十代の頃はネットもなかったし、田舎だからHな深夜番組も映らなかったし。

…そうそう、となり村の畑の真ん中に、エロ本の販売機があったんですよ。
中学の時、同級生が深夜に自転車で買いに行こうとしたら「こんな夜中にどこ行くんだ?」と覆面パトカーに補導されて。
それでも彼は後日リベンジして、エロ本を入手して英雄になっていました。

アル:補導のリスクを犯してまで、エロを求めるパッション(笑)。
うちの弟とか都会育ちでコンビニでエロ本も買えたから、セックスに興味ないのかな?

Y:弟さんの場合は「モテる者」だからじゃないですか?
僕みたいな「モテざる者」は、一生セックスできないかもと怯えているんで。弟さんは女性の方から寄ってくるから「別にいらない」ってなるのかなと。

アル:ブッダのように「恵まれすぎて虚しい」みたいな。
あと、女きょうだいの影響もあるのかな?と。

 というのも、イケメン童貞のIくんは「うちの姉、完璧なんです」って言うのよ。
彼は姉が2人いるんだけど、綺麗で優しくて賢くてマジメなんだって。「だから女性を理想化して、幻想を抱いてしまうのかも」と言ってた。
うちの弟は幻想がないどころか、なさすぎるからさ。「私のせいなのか?女に幻滅させてしまったのか」と。

Y:うーん…僕は妹のお陰で、女性に幻想を抱かずにすみましたけど。

「オタク=女に幻想を抱いている」という決めつけ


アル:Yくんの妹は強烈だよね。

Y:はい。ニコ動でも話したけど、キレて壁に五寸釘を打ったり湯船に食パンをぶちこんだり、ムチャクチャ凶暴なんですよ。
でも、見た目は良くて八方美人でモテるんです。それで「外見に騙されてはいけない」と刻まれて…だから昔から見た目で好きになることはなくて、中身重視でした。

アル:それはイイ方に影響が出たよね。女に幻想を抱いている男って厄介だから。
離婚した女友達がいるんだけど、元夫は男だけの三人兄弟らしくて。
彼女が足の角質をヤスリでこすっていたら「そういう姿を見せられると引く」とか文句ばかり言ってたらしい。

Y:人間なんだから、角質だってたまるでしょう。

アル:うちの夫は飲み屋で「女のムダ毛とか引くよなー!」と騒いでいた男に「人間がサルから進化したのを知らないのか?キミは共和党員か」と鋭く斬りこんでいました。

Y:ダーウィンの進化論を否定するのかと(笑)。
…旦那さんも僕もだけど、「オタク=女に幻想を抱いている」と決めつけられるのは心外ですよ。

アル:だよね。その女友達の元夫とか、K大のアメフト出身の超リア充だし。オタクとか関係なく、幻想を抱く奴は抱くんだよ。

Y:その元夫の方とか、やっぱモテるんじゃないですか?
アルさんも<モテる男にとって結婚はタクシー>と言っていたけど、すぐに次のタクシーを拾える…つまり離婚してもすぐ再婚できると思っているから、奥さんを大事にしないのかなって。

アル:それはあるだろうね。あと、孤独を味わってないのかなと。
アメフト出身の男ってつるむでしょ?合コンでも妙な連携プレーに走るし、Facebookに<仲間に感謝!>とかって親指と小指立てた写真載せるし、ほんとキモいわって…いかん、単なる悪口になってる(笑)。
個人的にアメフト出身者にいい記憶がないんです。

Y:わかります(笑)スクールカーストの頂点ですもんね。僕みたく底辺にいた人間は対極だなと感じます。

アル:孤独を知ってる方がいいよ。私も両親と絶縁して孤独を味わってきたから、家族になってくれた夫に感謝してるし、絶対壊したくないと思うもん。

性欲じゃなく性交欲


Y:僕もすごく孤独で寂しかったから。「コンビニで店員のおじさんの手を握りしめそうになった」と言ったけど、ひと肌の温もりを求めていたし、自分を受け入れてくれる女性がほしかった。「セックスしたい!」とかではなくて…。

アル:性欲じゃなく性交欲だよね。

Y:そうそう。性欲を満たすだけなら、右手でいいわけじゃないですか。

アル:あとエッセンシャルのリンスがあれば。

Y:それはもう使ってませんよ(笑)。
性欲はオナニーで満たせるけど、セックスは相手がいて成り立つものだから、別物ですよね。
だから僕、風俗って行ったことないんです。初対面の知らない女性とセックスするっていうのが…。

アル:誰でもいいわけじゃなく、ちゃんと関係を築ける相手としたいんだよね。

Y:そうです。それに相手はお金のためにやっていると思うと、申し訳ない気分になるし。
逆に「なんでお金払って気つかわなきゃいけないんだろう?」とも思うし。

アル:「金払ってるんだから、気つかわなくていい」と考える男も多いから、Yくんは偉いよ。

Y:あの、田中将大投手が「キャバクラに行く意味がわからない。なんでお金払って女の人に気つかわなきゃいけないんだ?」と話していて、「同志だ!」と思いました。マーくんに失礼ですけど…。

アル:マーくんはいい男だよなあ。
それって、女をちゃんと人間として見てるってことだから。キャバクラも風俗も「若くて可愛い女なら誰でもいい」と思って行く客は、女を記号でしか見ていない。

Y:変な話ですけど…レイプする奴とか最低のクズだけど、そもそも理解できないんですよ。だって合意なくするってことは、相手を「穴」としか思ってないわけで、そんなのオナニーと変わらないじゃないかって。

アル:AMは女性向けサイトなので、それについてはマジメに語るわ。
そもそもレイプは性欲でするんじゃないの。「女を無理やり屈服させて万能感を味わいたい」っていう、歪んだ征服欲なんだよ。
だから女好きの男がヤリたくてしかたなくてヤるんじゃなく、女を憎んでる男がヤるっていう、根っこにミソジニー(女性嫌悪)がある場合が多い。

Y:なるほど、性欲じゃないんですね。

アル:うん。それをわかってないと「レイプさせないために風俗を活用させろ」みたいな、間違った発想になる。
まあそれも「男の性欲は女が犠牲になっても満たされるべき」って考えがあるんだけど。本当に必要なのは「他人を力づくで無理やり屈服させようとしてはダメ」って教育だからね。

レイプに遭ってしまったら


アル:あと、性犯罪には「被害者が責められる」という特徴がある。
たとえば、お金持ちのオジサンが高級ブランドを着て夜道を歩いて強盗に遭っても「被害者にも責任がある」と責められないでしょ?
でもレイプの場合は「スキがあった」「派手な服を着ていたから」と責められることも多い。そういうセカンドレイプが怖くて、誰にも言えない被害者も多い。

Y:「スキがあった」なんて、自分の娘だったら言えるか?と思いますけど。あまりにも他人事ですよね。

アル:でも、世の中には「おまえにスキがあった」と責める親もいるんだよ。
まず根本が間違っていて、性犯罪に遭うのは「地味でおとなしそうな女性」が多い。加害者は「抵抗しなさそうな女性」を狙うから。だから、高齢女性や障害のある女性も狙われるんだよね。

Y:外道ですね…。

アル:外道だよ。『外道坊』になって抹殺してやりたいよ。

外道坊 アルテイシア
『外道坊 4』/著:平松伸二/日本文芸社

 でも私は『外道坊』みたいに強くないから、自分や他人を守るために、ペッパースプレーを携帯してる。力でかなわない敵は視力を奪うのが一番だから。
でもその話をしたら「そんなに狙われるんだw」とか嬉しげに言う男もいるんだよ。

Y:男の中にはそういうバカもいますね。痴漢に遭った女性に「どんな風に触られたの?」と嬉しげに聞くバカとか。

アル:自分が暴漢に遭って「どんな風に殴られたの?」と嬉しげに聞かれたらどう思うか、考えるがよい。こういうことも性教育で教えるべきだけど。

 この前、ドキュメンタリーにレイプで妊娠してしまった女子高生が出てたんだよ。その子は「親にも誰にも言えなかった。記憶を忘れたかった」と話していて、たしかに「なかったこと」にしたいのはわかる。

 わかるんだけど、レイプに遭ったら、シャワー浴びずに即病院に行ってほしい。
そしたらアフターピル(緊急避妊ピル)や性感染症を予防する薬を処方してもらえる。シャワーで洗い流さないことで、犯人のDNAが採取できて、逮捕につながる証拠になる。
犯人が野放しだと「また襲われるんじゃないか」って不安が消えないから。
被害者の相談窓口もあるし、精神的なケアも受けられるから、自分を守るために声をあげてほしい。

Y:うーん…本当にこういうことを学校で教えるべきですよね。人生や生命に関わることなんだから。

アル:そうだよ。親が教えろつったって、親も色々いるんだから。みんなが公平に知れる機会を作るべき。

Y:日本は「性教育すると性が乱れる」とか言っている国だから、難しいでしょうけど。

アル:オランダは世界一性教育が進んでいるけど、十代の出産中絶率が低くて、初性交年齢が高いんだって。つまり性が乱れるどころか、慎重になって自分を守れるようになるってこと。

Y:現時点では親が教えるしかないんですよね。娘たちにどう伝えればいいか…。

アル:性教育の絵本も色々あるので、探してみるとよろしいです。

―マジメな話になりましたが、次回はふざけた話をします!

アルテイシアさんが恋愛と結婚の極意を語る『恋愛デスマッチ』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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