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  • 2014.12.10

高校時代「モテカーストの底辺だ」と突きつけられました/元非モテこじらせオタクの性事情(1)

「モテカーストの底辺」の非モテこじらせオタクに性事情をインタビュー!非モテからどう幸せな結婚にたどり着けたのか、気になる内容ばかりです!

 4人目のゲストは友人Yくん(33歳、会社員)。
28歳まで異性に縁がなかったのが、私のスパルタ指導を受けて彼女を作り、結婚に至った男子です(以前、ニコ動の連載にも登場)。
今では幸せな二児のパパの彼とトークしました!

第1回:挫折体験しかないから「絶対嫌われる」としか思えない


アルテイシア 魁!セックス塾 性 セクシュアリティ こじらせ 非モテ オタク 挫折 結婚 パパ
by RLHyde_3

アルテイシア(以下、アル): まずは性の目覚めを聞かせてください。

Y: 小3の時、ドラクエの女戦士に「うおー!」と衝撃を受けました。アニメ『三銃士』の悪女・ミレディも好きで、昔から強い女性キャラに惹かれるんですよ。

アル: アマゾネスとか?

Y: アマゾネスも大好きです!

アル: キミとバーで飲んでいたら、お店の人に「女王様と奴隷ですか?」と聞かれたことがあったね。

Y: ありましたね(笑)。でも僕が強い女性を好きなのは、苛められたいわけじゃなくリスペクトですよ。「すげえ、カッコいい!」っていう。

アル: うん。人はSとかMって話にしたがるけど、好みの問題だよね。私も強いキャラが好きなのは「こんな風になりたい」って憧れるから。
…で、女戦士でオナニーしていたの?

Y: いや、それはもっと先の話です。
小6で『サンデー』のかとうれいこの水着グラビアを見て「なんかムクムクしてきたぞ」と。

アル: 「オラ、ワクワクしてきたぞ」みたいな(笑)。勃起の意味は知ってた?

Y: 『シティーハンター』や『ジャングルの王者ターちゃん』に出てきたので知ってました。
ただ、それをどうすればいいかは分からなかった。

アル: ジャンプに勃起は出ても射精は出てこないもんね(笑)。

Y: その後、中1で自然発生的にオナニーを発見しました。「ジャンプに載ってなかった謎が解けた!」みたいな。で、お風呂でよくやっていましたね。

アル: 男子はお風呂でオナニーしてた子が多いみたい。

Y: 他に場所がないんですよ。当時は妹と同じ部屋だったし、部屋に鍵もかからないし。そのうち、エッセンシャルのリンスを使ってするようになりました。

アル: 陰毛がサラサラになりそう(笑)。

Y: 丸坊主だったんだけど、母親に「あんたリンス使ってるの?」とつっこまれて(笑)。

アル: オカンの肌水を使ってオナニーしてた子もいたし、事件は風呂場で起こっているんだな。息子のいる女友達から「あの連載、勉強になるわ」って言われたよ。

Y: そう、ガラッと風呂の戸を開けたりしちゃダメです!

アル: あとチンポに塗られるのを想定して、スキンケアは低刺激なものを選ぶべきかも(笑)。


「美少女好きのキモオタ」的なレッテルを貼られて


アル: ニコ動では「高校時代に非モテをこじらせた」という話が出ましたが。

Y: 中学までは小学校の延長って感じで、それなりに女子と話せたんです。
でも高校は文系コースで女子率が高くて…つまり男からすると売り手市場なのに「あれ?俺だけ買い手がつかないぞ」と。

アル: 周りはみんなカップルになっているのに、自分だけ1人ぼっち。

Y: そう、それで「自分はモテカーストの底辺だ」と突きつけられました。
あと僕はロボットが好きでガンダムやエヴァに夢中だったのに、「美少女好きのキモオタ」的なレッテルを貼られてしまって。

アル: 当時はオタク人口が少なかったから、偏見や差別がキツかったもんね。
うちの夫は高校時代「オタク、キモーい」と言ってきた女生徒に陰毛をちぎって投げつけたらしい。

Y: 僕は旦那さんみたいなガッツはなかったです…。それで非モテをこじらせたまま大学に進んで、脱け出せませんでした。
「女子に声をかけろ」とかよく言われるけど、挫折体験しかないから「絶対嫌われる」としか思えない。「傷つくのを恐れるな」とか言われても無理なんです。
ドラクエでいうと「マダンテを放ってマホステでかき消されたら?マホカンタで返されたら?俺は死んでしまうのでは…!」と恐ろしくて。

非モテからの脱出


アル: キミが28歳の時、近所のバーで出会って…私から話しかけたんだっけ?

Y: ハイ、僕からは絶対話しかけられませんから。

アル: それで親しくなるうちに「彼女が欲しいけど女子が苦手」と打ち明けられ、恋愛指導が始まったわけですな。

Y: そうですね。「まずはGAPに行け!」と。

アル: 「ソープに行け!」ではなく(笑)。GAPで店員さんに全身コーディネイトしてもらえばヨシと。

Y: イチから指導してもらって、服も買えるようになったし、美容院にも行けるようになりました。それまで「こんなダサい俺はスタバにも入れない」と思っていたんで。

アル: その話を本に書いたら<僕なんてドトールにも入れません>と読者からメールがきたよ。ドトールでオシャレな人を見つける方が難しいんだけどね。
見た目にコンプレックスがあるとビクビクしちゃうんだよな。

Y: 服装や髪形を変えるのは、女子と絡まず1人でできるじゃないですか?
それでじょじょに自信がついて…。あと周りから「オシャレになったね」とか言われるようになって、ようやく女子と話せるようになりました。
初めから「声をかけろ」とか言われても、ハードルが高すぎるんですよ。非モテの心理をわかってないなと思う。

アル: 私自身、元デブの非モテだったからね。当時はコンビニの男性店員にもビクついていたから。
しかしYくんはオシャレになったよね。

Y: …じつは保育園でも「オシャレなパパ」と呼ばれたりしてます。

アル: おお、すげーじゃないか!

Y: 指導のお陰です。アルさんに「太っているのに豚色のニットを着てどうする!服か肌かわからんぞ」とかビシビシ言われたんで。

アル: ひでーな私!でも言った記憶あるわ。

Y: 写真を見たら「あれっ、豚かな?」と自分でも思ったんで(笑)、言ってもらってよかったです。

男には素直に相談できなかった


Y: あと、やっぱりコミュニケーションですね。女子とどう接していいかわからなかったし、ダメな点も指摘されないと気づけなかったから。
それをイチから教えてもらって、練習として飲み会を開いてもらって…。緊張したけど、回を重ねるうちに「女の子と話すのって楽しいんだ」と初めて思いました。

アル: それ以前は暗黒時代だったと言うてましたな。

Y: まず、人との接点が少なかったですから。
毎日、家に帰ってネットしてゲームして…その間は退屈しないけど、電源を切ると現実に引き戻されるんですよ。「この狭いワンルームで年老いて孤独に死んでいくのか」って。
一番ヤバいと思ったのは、コンビニで店員のおじさんにお釣りを渡された時に「あったかい…」って手を握りしめそうになったこと。

アル: それはおじさんも戸惑うよなあ。

Y: 実際は握ってませんけど(笑)。
でも「人との触れ合いを求めているんだ」と痛感して、あまりの寂しさに壁にガンガン頭をぶつけたりしていました。

アル: 佐村河内氏!

Y: 僕の場合はリアルですけど(笑)。
で、それからバーに通い始めて、アルさんに出会ったのが転機でしたね。

アル: 男性読者のメールを読んでも「協力してくれる人がいたか」が一番大きい。
女目線でアドバイスもらうのがベストなので、「まずは女友達を作ろう」と提案しているんだけど。
初心者はそれもハードル高いので、『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』とか書いとるんすわ。

Y: 僕が相談できたのは、アルさんが女性だからですよ。
男にはバカにされるのがイヤで、素直に本音を言えなかった。「べつに彼女ほしくない」ってポーズをとっていました。

アル: バカにする男はいるからね。私、非モテを見下す男が一番許せないんだよ。
「コイツ童貞なんすよ~」とか言う奴には、「テメー童貞バカにすんじゃねえ!」と激怒してやる。女同士で「この子、処女なんですよ~」とか絶対言わないからさ。
男社会には「童貞よりヤリチンが上」的な優劣があるでしょ?…そんな価値観、修正してやる!


Y: これが若さ、か…。

アル: もう38だけどな(笑)。
(※Zガンダムで主人公カミーユに「そんな大人、修正してやる!」と殴られたクワトロが「これが若さ、か…」と呟く名場面)

非モテ男子はブルーオーシャン!


アル: 平気で女を傷つけるヤリチンは多いでしょ?あと、私は広告業界で浮気しまくって家庭を壊す男をさんざん見てきたから。
一方、男友達は元非モテで家庭を大事にするパパが多い。

Y: 僕も浮気とか考えられないです。
「モテないからだろ?」と言われるだろうけど、チャンスがあったとしても絶対できない。奥さんや子どもを裏切るなんてありえないから。
「こんな俺を選んでくれた」「孤独から救ってくれた」ってすごい感謝があるし。あと「二度とあんな孤独はイヤだ」と思うから、家庭を壊すなんてありえません。

アル: そうなんだよね。ヤリチンが「非モテは逆に狂い咲きするでしょ~」とか言ってくると、しばいたろかと思う。
浮気するのは、過去に遊んできたから。恋愛の快楽を知っているから何度も味わいたいと求めるわけで、ドラッグの再犯と同じなんだよ。

Y: 僕みたいな男は恋愛の快楽なんて知らないし、むしろ苦行ですよ。

アル: だよね。「恋愛はしたくないけど、家族=パートナーは欲しい」って子が多い。

Y: 恋愛が苦手だし不慣れだから、浮気なんて器用なこと絶対できない…って自分でもわかっているので、したいとも思わない。
あと僕、「リア充」って言葉が嫌いなんです。だって、オタクって充実しているじゃないですか?

アル: オタクは自分で自分を充実させられる人だから。ガツガツ恋愛を求める人はまずオタクにならないし、元オタクでも卒業するよね。

 あとさ、モテる男にとって結婚はタクシーなんだよ。
自分の都合のいいタイミングで通りがかったタクシーに乗る。彼らは交通量の多い道を歩んでいるから、平気で乗り捨ててまた新しいタクシーを拾う。

 広告会社の元上司で、バツ2で若い嫁をもらう人とか結構いるのね。それで子どもを作ってFacebookでイクメンぶっているのとか見ると、忸怩たる思いがするよ。
こっちは前の奥さんや子どもの存在を知っているから。

Y: 元奥さんや子どもが見るかもって考えないんですかね?

アル: 考えないんでしょ。うちの父も離婚後、若い彼女ができたことを娘に自慢していた。「親の恋愛で傷つく子どもの気持ちを考えろ」と思う。
…まあだからこそ、非モテ男子はブルーオーシャンだと提唱しているんです(笑)。玉石混交ではあるが、その中から本命を釣り上げてほしいなと。

Y: それで男も救われますから。
…僕は毛深いのがコンプレックスで、女子にキモいと思われるのが怖くて真夏でも半袖を着れなかったんです。
でも奥さんが僕の腕に触って「全然いいじゃない、気にすることないよ」と言ってくれて、半袖を着れるようになりました。

アル: ええ話やのう…。ホント1人の異性に受け入れられるってデカいな。

Y: 我ながら卑屈ですけど、昔はカップルを見ると「爆発しろ!」って気分になっていました。
でも今は、人の幸せを妬まなくなりました。 


アル: うん、それが平和な世界だと思うわ。

―――次回へ続く!

アルテイシアさんが恋愛と結婚の極意を語る『恋愛デスマッチ』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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