日本女性の悩み第1位は性交痛!原因のほとんどが前戯不足にあった

膣トレする女子のイメージ画像 Vladislav Muslakov

第5回 性交痛、あったらどうする?

パートナーとのセックス、うまく行っていますか? セックスが楽しくない……と口にする女性の中には、性交痛で悩む人も少なくありません。

◆関口先生の解説

「セックスの悩みで多いのは、

①性的意欲がわかない
②性的意欲はあるけど興奮しない
③オーガズムに達しない
④セックスのときに痛い

の4つ。

アメリカだと①の性的意欲がわかないが悩みの第1位に。
日本は④のセックスのときに痛いという悩みが多いようです」

性交痛をやわらげるためには、濡れやすさが1つのポイントとなるそう。

◆関口先生の解説

「セックスのとき痛みがある原因は、ほとんどが前戯不足。濡れにくくなっていることが主な原因です。いきなり局所を刺激するのではなく、時間をかけて全身のマッサージをして、充分リラックスしたら、胸、膣へと触れてもらいましょう。

膣の中に指を入れてもらったら、筋肉が固くなっている場所をマッサージしてもらうのも効果的。時計でいうと5時や7時の方向の筋肉が固くなりがちなので、その部分を丹念にマッサージしてもらうと、感じやすくなります。

また、以前は痛くなかったのに、性交痛を感じるようになってしまった人は、女性ホルモンが低下し、濡れにくくなっているのかもしれません。女性ホルモンのバランスを整えるためにも、睡眠をしっかりとる、栄養バランスのいい食事を心がける、冷やさない、ストレスを溜めすぎないなど、規則正しく健康的な生活を送るようにしましょう。

激しい性交痛がないくらいまで濡れれば正常の範囲なので、あまり心配しないこと。どうしても濡れにくい場合は、悩まずゼリーやジェルを使うことをおすすめします。

もし、セックスに慣れてないことから起こる挿入痛や、ワギニスムスといって主に心因的なことが原因で性交に緊張し膣がギュッと締まってしまう、いわゆる膣けいれんを起こしてしまう場合は、膣ダイレーターというアイスキャンディのような細いスティック状の道具で膣を広げ、慣らしていく方法があります。なので、もし性交痛が辛いようなら、泌尿器科や婦人科に一度相談してみるのがいいと思います」