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  • 2015.01.29

妊娠したい女性の必修科目!出産前・出産後の腟トレで骨盤底筋のトラブル改善

分娩の時、膣はどう変化して、妊娠後はどのようなトラブルが待っているのか?高齢出産で気を付けることは?今回も、関口由紀先生に膣にまつわる現象やトラブルについて伺いました!

第23回 腟の分娩時のミラクル、出産後のトラブル


 出産を経験していない人は気になる、分娩時の腟の変化。
腟は本当に赤ちゃんが出てこれるほど広がるものなの? 広がった後はどうなるの?

 そんな腟にまつわる現象やトラブルについて、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお話を伺いました。

分娩時、腟は大きく変化する

関口由紀 膣トレ オーガズム
Romain Toornier


 腟の形状が大きく変わると言われる出産。
分娩時や出産後、腟はどう変わるのでしょうか。この狭い腟が大きく広がるなんて、にわかに信じられない……!?

<関口先生の解説>
「いよいよ出産となると、子宮口、子宮頸管、腟、外陰部と呼ばれる軟産道、そして骨盤からなる骨産道は広がり、赤ちゃんを通しやすくします。
稀に児頭骨盤不均衡といって骨盤が小さく、赤ちゃんの頭が産道を通らない場合はありますが、それは骨盤の広さが足りないだけであって、腟は伸縮性があるので腟が伸びなくて赤ちゃんが出てこない、ということがありません。

 赤ちゃんを通す産道は、いざ分娩のタイミングが近づくと、柔らかくなって伸びるのですが、それは赤ちゃんの頭の圧迫によって押し広がるのではなく、どうやらホルモンの作用によるもののようです。
そして産んだ後は、徐々に元の状態に収縮していきます。

 腟は、分娩に合わせて大きく広がって産道になり、今までの腟ではなく特別な状態になる、といったほうがイメージしやすいでしょう」

女性の必修科目!出産前・出産後の腟トレ


 赤ちゃんに合わせてグーンと広がる腟。
女性の身体は神秘なり……とただただ感心するばかりです。
しかし、高齢出産の場合、この腟の伸びの状況が変わってくるそう。

<関口先生の解説>
高齢出産になるとゴムが経年劣化するように、子宮口や腟が硬くなり、難産になりやすくなります。
ですからお産の時間が通常よりもかかります。
そうなると、赤ちゃんにも悪影響ですから、医師が判断して帝王切開に切り替えることもあります。

 しかし、どんなに安産でも難産でも、経腟出産をすれば産道=腟は広がります。それ故に骨盤底筋の障害は必発です。
出産により骨盤底筋にダメージが加わると、多くの人は出産後、腟が緩くなるなどの障害が出てくると考えられます。
とはいえセックスのときにガバガバになるわけではありませんから、気にならない人は、そのままセックスでオーケーです。
しかし腟の緩みが気になる人には、最近は、出産後の腟の緩みを治す高周波治療なども出てきています。

 また出産後の骨盤底筋のトラブルといえば、尿漏れや骨盤臓器脱が代表的です。
もちろんこれには個人差がありますから、症状の程度は人それぞれです。
90%の人は、産後1年で自覚症状はなくなるので安心して下さい……と言いたいところですが、一旦は自覚症状がなくなっても、40~50代になってから、まるで古傷が痛むようにトラブルが顕在化してしまうことがあるので注意しましょう。

 特に骨盤底筋が緩みやすいのは、多産や高齢出産の人。
とりわけ高齢出産は、腟が硬いため出産が辛く、伸び切った腟の戻りも遅いばかりか、すぐに40、50代に突入してしまうので、トラブルが早く出やすい傾向にあります。

 このことを考えると、出産前からはもちろん、出産後も『第3回 レッツ・腟トレ!』で紹介したトレーニングに励み、骨盤底筋を鍛えてほしいですね。骨盤底筋を鍛えておけば、尿漏れや骨盤臓器脱に悩まされることが少なくなりますよ

 次回は、「女性上位&側臥位がオススメ!知っておきたい妊娠中のセックスとマスタベーションの話」をお届けします。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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