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  • 2014.12.18

生理中セックスはしない方がいい?鎮痛剤は生理痛がひどくなる前?正しい生理の基礎知識

生理中の正しい知識を知っていますか?鎮痛剤は生理痛がひどくなってから飲んでいたり、生理になってすぐセックスしたりしてませんか?意外と自分では正しいと思っていたことが、間違っているかもしれません!

第20回 月経中、やっていいこと、悪いこと


 リズムが整った人なら毎月訪れる月経。
月経は、月経前に溜めこんだ不要な水分や老廃物をデトックスできるありがたい時期ではあるけれど、経血の処理も面倒で、何かと不便を感じますよね。

 今回は月経期における、よくある疑問について医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生に質問をぶつけてみました!

生理痛がひどいとき、薬に頼ってはいけないの?

関口由紀 膣トレ オーガズム
Katie Tegtmeyer


 月経時の不快な症状の代表的なものが生理痛。でも、鎮痛剤に頼ると飲みグセがついてしまい、痛みに弱くなってしまう気も……。
だから、ひどくなるまで薬の服用をためらっている人も少なくないよう。
しかし、関口先生によれば、これは間違ったペイン(痛み)コントロールにあたるそうなのです。

<関口先生の解説>
「強い痛みを感じているのに鎮痛剤を飲まずにガマンし続け、限界を感じたらあきらめて、速攻性の高い効き目が強い薬を服用する、という方もいますが、これは間違えたペインコントロールです。
生理痛は、QOLを下げることにもつながるので、痛みはガマンし過ぎないこと。
生理痛を少しでも感じたら、その段階で鎮痛剤を服用するようにしましょう。痛みが強くなる前なら、効き目がおだやかな市販薬の鎮痛剤でも十分です。

 ただし、毎回日常生活を送るのが困難なほど生理痛が強い場合は、子宮内膜症などのトラブルを抱えている可能性があります。
放っておくとますます痛みが強くなることもあるので、市販の鎮痛剤に頼るのではなく、婦人科にて原因を突き止め、適切な対処法について相談しましょう。

 子宮内膜症の場合、月経のたび苦痛を味わうばかりか、進行すると痛みが増し、不妊の原因になることもあります。
低容量ピルを服用して排卵そのものを抑え、子宮内膜の増殖を食い止める治療法も有効ですので、毎月強い痛みを感じる人は、一度婦人科にて診察してもらった方がいいでしょう。

 なお、生理中に身体を冷やすと、筋肉がこわばり、子宮が経血を押し出すときに必要以上に子宮が収縮し、痛みを強く感じてしまうこともあります。
ですから、なるべく身体を冷やさないようにしてください。

 また、月経中の身体はデリケートで知覚過敏になっています。
身体を温めようと刺激物を摂り過ぎてしまうと、痛みが助長されることもあるので注意しましょう」

月経中にセックスをしてもいい?


 月経中にセックスはしない方がいいと聞くけど、それってどうしてですか?

<関口先生の解説>
「月経中は、子宮内にできた子宮内膜がはがれ、それが経血として体外に排出されます。
つまり子宮内膜に傷ができている状態。ですから月経中にセックスをすればカンジタなどの雑菌などに感染しやすくなり、トラブルの原因にもなります。

 また、経血の逆流により、子宮内膜症のリスクが高まります。
とりわけ月経中の身体はデリケート。抵抗力も普段より衰えていますから、セックスは控えていた方が賢明です

月経期と性欲の関係


 セックスを避けたい月経時の方が、性欲が高まってムラムラしてヤリたくなってしまう女性もいると聞きます。
どうして月経中に性欲は高まるのでしょうか。

<関口先生の解説>
「一般的に女性の性欲が高まるのは、妊娠に最も適した排卵期ではありますが、中には月経前の黄体期や月経期、つまり排卵期に比べたら妊娠する可能性が低い時期に、性欲を感じる人もいます。
これには2つの理由が考えられます。

 まず1つ目が、男性ホルモンの働きが強く出てしまうこと。
ホルモンの働きでやや戦闘モードになるので、セックスの意欲が高まると考えられます。

 そして2つ目が、意識的なもの。
女性の快感は脳に左右されますので、安心してセックスを楽しみたいと思う人は、妊娠の可能性が低い月経期の方が性欲も増すのではないでしょうか。

 なお、月経中どうしてもセックスがしたい場合は、経血量が少ない4日目以降の時期にすること。
コンドームを用いるなど、衛生面にも配慮するようにしましょう」

月経中のセックスは妊娠しない?


 月経中は、排卵期に比べ妊娠しづらいと聞きます。だからといって生でやるのは大間違い?

<関口先生の解説>
「よくある勘違いが、生理中はセックスしても妊娠しない、という説です。
女性の身体は、排卵の数日後、基礎体温が高温期となる『黄体期』に突入します。この黄体期は、いわゆる安全期と呼ばれる、妊娠しづらい期間です。

 しかし、黄体期が終わって再び月経が始まると、女性の身体はいつ排卵してもおかしくない状態になり、体調やオーガズムなどの刺激で、突然排卵してしまうこともあります。

 つまりセックスの刺激が排卵を促すこともあるので、避妊しないでセックスをすれば、妊娠する可能性があるのです。
月経中であっても妊娠を望まないのであれば、コンドーム等で避妊をしてください」

 生理痛があったり、セックスも不便になる、面倒な月経。
だけど、40年近く一緒に過ごすものだから、前向きに考えて、うまく付き合う方法を模索したいですね。

 次回は、「知られざる膣内の秘密!触るとジメッとするのはなぜ?」をお届けします。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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