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  • 2014.12.04

月経前の情緒不安定さがヤバい?女子は知っておくべきPMSの症状

月経前に情緒不安定になっていませんか?もしかしたら、PMS(月経前症候群)かもしれません!症状などをしっかり知って、体を休めるタイミングをつかみましょう!

第19回 月経前の不調な症状「PMS」にご用心


 月経が始まる1週間~数日前、身体に不調を感じることはありませんか? もしかしたら、PMS(月経前症候群)かもしれません。
この症状は、「エストロゲン」「プロゲステロン」と呼ばれる女性特有の2つのホルモンの急変動によって、引き起こされると考えられています。

 今回は、このPMSについて、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお話を伺いましょう。

PMSってどんな症状?

関口由紀 膣トレ オーガズム
H o l l y.


 PMSの症状は実に様々。身体だけでなく、心にも影響をもたらします。

<関口先生の解説>
「PMSの代表的な症状は、むくみ、乳房の張りとそれに伴う痛み、肌荒れ、にきび、便秘、下痢、頭痛、肩こりなどです。
血液やリンパの流れが滞るため、巡りが悪くなり、様々な不快な症状が現れます。

 このような身体的症状ばかりか、自律神経のバランスが乱れ、気分が落ち込んで鬱っぽくなる、イライラして怒りっぽくなる、情緒が不安定になって涙もろくなる、過食になるなど、精神面にも影響を及ぼすこともあります。

 PMSの症状は、月経周期の黄体期(月経が始まる約2週間前)に現れます。
特に月経が始まる1週間~数日前には症状のピークを迎えます。
しかし不思議なことに、こうした不快な症状は、月経が始まると同時にフッと軽くなるんです」

症状がひどいと警察沙汰に!?


 こうしたPMSの症状は個人差があるため、月経前でもケロッとしている人もいれば、日常生活に支障が出るほど悪化する人もいます。
またその時の体調にも左右されるため、先月は大丈夫だったけど今月は症状が重い、ということもあります。

 ただ毎月PMSの症状が重く、精神的なダメージが大き過ぎると、日常生活にも支障が……。

<関口先生の解説>
「症状が重い人の中にはイライラや憂鬱がひどくなり、身体が重くなるばかりか、精神的なコントロールがうまくいかず、周囲をトラブルに巻き込んでしまうケースもあります。

 例えば、月経が近づくと鬱がひどくなって会社に行けない、イライラして暴力的になってしまいパートナーに暴力を働くなど。中には万引きなどの衝動にかられる人もいると聞きます。
ここまで症状が悪化してしまうと、社会生活のQOLが下がってしまいますよね。
もし、日常生活に支障が出るほど辛い場合は、病院で診察してもらったほうがよいでしょう。

 PMSの治療は、症状に合わせて薬やサプリメントや漢方薬を服用する対処療法が一般的ですが、毎月の症状が重く、抑えたい場合は、低用量ピルで排卵自体を止める方法も有効です」

PMSがツライ人は、妊娠に向いている頑張り屋さん


 PMSが重い人は、おしなべて頑張り屋が多いと、関口先生は話します。

<関口先生の解説>
「女性の身体には月経周期に伴い、活動的に動けるONの時期と、ゆったり過ごしたいOFFの時期があります。
ONの時期は、主に月経後~排卵までの『卵胞期』。この時期は心身共に活動的で、パワーもみなぎっています。

 一方OFFの時期は、PMSの症状が強く出る月経前の『黄体期』、そして『月経期』のこと。
この時期は、身体に様々な負担がかかるため、ゆったり休息を取りたいものです。

 しかし、PMSの症状が重い女性の多くは、こうした身体のシグナルを無視しがち。
月経後の卵胞期の好調なペースを落とすことなく、黄体期に入っても夜遅くまでパワフルに動いたり、身体を酷使したりして、負担をかけてしまう。
こうした頑張り過ぎる行動が、症状を悪化させてしまう原因にもなっているのです。

 PMSは、身体から発せられる“そろそろ月経が近いので、お休みください”のシグナル。
排卵が終わった頃から、むくみやすさや疲れやすさを感じたら、残業しないで早く帰って寝る、お風呂にゆっくり入って休む、アルコールを飲みすぎないなど、身体の声に耳を傾けて、労わってほしいですね」

PMSの要因でもあるプロゲステロンは、
妊娠時に必要なホルモン!


 PMSの症状が出てくる黄体期(排卵後2週間のこと)は、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されています。
辛い症状を引き起こしてしまうプロゲステロン(黄体ホルモン)ですが、これは妊娠時に必要になる大切なホルモンなのです。

<関口先生の解説>
「PMSの症状を引き起こすプロゲステロンは、子宮内膜を厚くして卵が着床しやすくする、妊娠を望む女性には欠かせないホルモン。
プロゲステロンの分泌が悪ければ、妊娠しづらかったり、赤ちゃんが育ちにくくなったりします。

 つまり、PMSの症状が強く出ていることは、言い換えればプロゲステロンがしっかりと分泌されていること。
すなわち赤ちゃんを育てられる子宮を持っている、妊娠に向いた身体ということです。

 PMSの症状に悩む人は、基礎体温を継続的に測って月経周期を把握しましょう。
そして症状が出やすい時期は、仕事を早めに切り上げて、家に帰ってゆっくり身体を休める。
イライラしたら軽めの運動をして、リフレッシュする。
ゆったりお風呂に浸かって、リラックスして過ごす。こうした日々の心がけ次第で症状も和らぎますよ」

 PMSの症状が重いと辛いですが、妊娠に向いている身体だと考えると、気持ちが楽になってくるような気がします。
次回は、月経期の過ごし方について先生に伺っていきます。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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