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  • 2014.10.23

米ではセックスレスが離婚原因に!日本人のセックスへの関心なさが女性医療の遅れにつながる

第16回 セックス問題に真剣なアメリカと、セックスレスでも気にしない日本

関口由紀 膣トレ オーガズム
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 セックスのとき、気になるのが腟まわりのこと。ゆるみや不快感があるとセックスを思う存分楽しめないことも……。

 そんな腟まわりの医療や知識について、日本はどれだけ認知が進んでいる? 世界と比べると日本のセックス事情は遅れているの? そんなワールドワイドな質問を、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にぶつけてみました!
(前回の「45歳が生涯現役の分岐点!?女医がすすめる腟アンチエイジング方法」も合わせてどうぞ)

<関口先生の解説>
「腟まわりにまつわる医療がもっとも進んでいるのは、やはりアメリカでしょう。
ラブグッズの開発や、セックス関連の医療も、おそらくアメリカが一番進んでいるのではないでしょうか」

 アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)が認可しないと正式な医療や治療として認められませんが、セックスの質を向上させる治療に関してはオフラベルといって、いわゆる保険適用外の治療が多く存在しているそうです。

 どうして、アメリカはセックスに対しての取り組みが真剣なのでしょうか。
その理由は以下のような事情が考えられているそう。

<関口先生の解説>
「例えば、腟(性器まわり)にトラブルがあることで、性交痛がある、あるいはセックスそのものが苦痛になるなどから、セックスレスになってしまう可能性があります。
セックスレスになると非常に問題です。

 なぜならアメリカではそれは、立派な離婚原因になりえるからです。
セックスができない(または回数が少ない)夫婦は、健全な営みができないこと。すなわち夫婦間に問題があり、それは離婚原因として成立してしまいます。

『自由の国』と呼ばれるアメリカですが、中には敬虔なキリスト教信者も少なくありません。セックスに対しても厳しい戒律があります。
仮に夫婦間でセックスレスになった場合、その欲求を婚姻外で求めるなんてもってのほか。婚姻外のセックスは、彼等にとって死罪に匹敵するほどの重罪なのです。

 もちろんアメリカの人が皆、そのように考えているわけではありませんが、実際にアメリカの離婚原因に『性の不一致』が挙げられています。ですから夫婦関係に危機をもたらすセックスレスに対する取り組みは、日本よりも真剣です。

 なお日本では、セックスレスの夫婦は珍しくもなく、回数が減ったからといって、いきなりパートナーから離婚を突きつけられることは少ないでしょう。
セックスレスが大きな問題にならないのは、プライベートな問題で、顕在化しないことも原因のひとつだと思いますが、往々にして日本の方がセックスに対して関心が薄く、問題への取り組みが遅れているのも事実です

女性医療、日本は後進国!?


 セックスに関する意識が低い日本人。故に医療への取り組みも遅れているそう。

<関口先生の解説>
我が国の性器にまつわる女性治療は、とても遅れています。
医療が発達している欧米はおろか、韓国や台湾などのアジア周辺と比べてみてもとても遅れた状態にあります。

 女性器にまつわる治療や、セックスの快感について追及していくことは、国籍問わず、それなりに恥ずかしさがつきまとうものです。ですが問題に目を向けず、先送りにしてしまいがちなのも日本人の特徴です。
先に述べていますが、アメリカではセックスレスは離婚理由にもなる大きな問題です。日本でもセックスレスが離婚理由になることもありますが、アメリカに比べれば大変少なく、性交渉がなくてもよしとするカップルが多いのも事実です。

 セックスができない理由が男性側にあろうが、女性側にあろうが、セックスに対してカップルの考え方の相違があり、どちらかに不満があるとしたら、お互いに話し合い、治療に目を向けて欲しいですね。

 確かにセックスができないからといって、死ぬわけではありません。セックスレスは病気ではないので、なおざりにしがちです。
ですが、現在、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質のこと)を上げるひとつとして、健全なセックスの営みが注目されています。
なお、腟のゆるみや不快感に関しては、現在、様々な治療が施されています。婦人科や泌尿器科などで相談してみましょう」

 日本の場合、女性がセックスレスになってしまう主な原因に「性交痛」がありますが、この性交痛の対策については、『第5回 性交痛、あったらどうする?』でも紹介しているので、参考にしてくださいね。

 次回は、セックスレスの原因にもなりかねない「腟のゆるみ」に関するお話を伺います。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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