• sex
  • 2014.08.28

腟の異常事態発生!おりものに異変があったら早めに婦人科へ

第12回 腟の異常事態発生…!


 前回、「どーすりゃいい!? 聞くに聞けないデリケートゾーンのお手入れ」では腟のニオイやかゆみについて、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生に伺いました。

 今回は、いつもと異なるニオイやかゆみを伴ったときに疑って欲しい、腟炎や性感染症についてのお話です。

パートナーと早めに治療したい性感染症

関口由紀 膣トレ オーガズム
Starr Crow


<関口先生の解説>
「性交渉の後におりものが増えたのなら、まず疑うべき性感染症はクラミジアです。
男性は排尿時に痛かったり、ムズかゆかったりなど尿道炎の症状が出て気がつきますが、女性は稀に性交時に出血や排尿痛があるくらいで、ほとんどは自覚症状がないまま進行します。

 感染に気づかないまま放置しておくとクラミジア菌が体内に侵入し、子宮頸管炎や子宮内膜症、卵管炎などを引き起こして卵管が詰まり不妊の原因になります。またHIVの感染率も上がってしまいます。

 もしおりものに異臭があり、黄緑色の膿状になっていたら淋病かもしれません。
症状の現れ方はクラミジアより激しく、男性は排尿時の痛みや、黄色い膿が出ます。
女性の場合も、黄色の大量のおりものが出て、腹痛も起こります。症状が激しいので、比較的感染したことが分かりやすい疾患ですが、放置していればクラミジアと同様、不妊の原因にもなります。

 この他にも、腟のかゆみやおりものの異常を伴う性感染症として、
黄緑色がかった泡状におりものが出る『トリコモナス腟炎』、
陰部や肛門周りにイボができる『尖形コンジローマ』、
外陰部にかゆみや痛みを伴う潰瘍ができる『性器ヘルペス』があります。

 これらの性感染症は、ほとんどがおりものの変化やニオイで気がつきます。
すぐにクリニックを受診して治療すれば、速やかに治癒しますが、放置すれば完治に時間がかかったり、性交痛や不妊の原因にもなったります。

 病気を拡大させないためにも、おりものにいつもとは違う異変を感じたら、悩んでいないで早めにパートナーに相談し、一緒に治療をするようにしましょう」

性行為だけが原因じゃない「インキンタムシ」「カンジタ」


 腟炎もおりものの異常や、デリケートゾーンのかゆみにつながります。

<関口先生の解説>
「最もポピュラーな腟炎は『カンジタ腟炎』です。
そもそもカンジタ菌は、腟内に常在している菌で、普段はこれといった悪さをしません。
しかし、ストレスが溜まったり、風邪などで免疫力が落ちてしまったり、抗生物質を服用したことにより腟内の常在菌のバランスが崩れることがきっかけで発症します。
主な症状は、外陰部のかゆみや、カッテージチーズみたいな白くポロポロのおりものが増えるなどです。

 また、カンジタ腟炎と同様、体調やホルモンバランスが乱れると、腟の中に自浄作用が弱まり、大腸菌などの常在菌に感染しやすくなります。
これは『細菌性腟炎』といって、異臭のあるおりものが増えたり、腟がはれたり、かゆくなったりします。

 また、女性でも水虫の原因である白癬菌に感染する、俗にいう『インキンタムシ』も少なくありません。
これはパートナーや自己の水虫から感染します。陰部に強いかゆみや湿疹がなどの症状が現れます。

 これらの腟炎は、セックスをしてなくても発症するもの。症状が出たら恥ずかしがらずに早めに婦人科で診てもらいましょう」

 おりものやニオイの異常には敏感でいたいもの。
場所が場所だけに病院へ行くのがためらわれますが、健康と楽しいセックスライフのためにも早めに治療を受けるようにしましょう。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

性の意識調査実施中!

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。 本アンケートにご協力お願いします。

アンケートはこちら