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  • 2014.07.17

「男は本能でコンドームをつけたがらない」は本当?真相に迫る!


 前回の「イケない原因に潜むいくつかの理由」も合わせてどうぞ。

第9回 富士山型か連峰型か。快感の波は人それぞれ

関口由紀 膣トレ オーガズム
andresdavid90


 気持ちいいセックスで何度もイケるようになりたい…! と思ったことはありませんか。
男性は絶頂に達したあと、急激に収束に向かっていきますが、女性はどうなのでしょうか?

 今回は、オーガズムについて、女性泌尿器科専門医の関口由紀先生に伺いました。

<関口先生の解説>
「セックスの快感の波は、セックスの興奮が高まる『興奮期』、興奮がしばらく持続する『平坦期』、絶頂に達する『オーガズム期』、終息に向かう『不応期』の4つの段階に分けられます。
一般的にはオーガズムに達し、不応期に入ったら、感覚は鈍ってきます。

 男性の場合は、この変化が分かりやすく、フィニッシュに達すると急速にペニスはしぼみ、『不応期』に入ります。
しかし、女性の場合は、男性のように単純ではありません。
男性と同じような反応の人もいれば、『平坦期』からそのまま『不応期』に下がってしまう人もいるし、『平坦期』の中に何度か快感の盛り上がり、ゆっくりと『不応期』に入る人もいます。

 つまり、男性の快感の波はぐんぐん上昇し、一度てっぺんに達したらイッキに下降する、いわば富士山型。
しかし女性は個人差が大きく、男性のようにオーガズムに達したら背中を向けて眠りたくなる富士山型の人もいれば、オーガズムまで達しなくても平坦期の中に何度も小さな快感の波が訪れる連峰型もいるわけです。

 富士山型の人は、1回の大きなオーガズムで、とても満足できるし、連峰型の人は、何度も小さなオーガズムを感じて、これで満足できるのです。ですからあまり“何度もイケる体質”にはこだわらず、自分自身の満足できるセックスを追及してください

 そのためには「第3回 レッツ・腟トレ!」「第6回 快感スポットを探せ!」を参考にしてみてくださいね。
感じやすい身体は訓練で誰でも手に入れられるようになるそうですよ。

生ですれば気持ちいい…ってホント?


「生の方が気持ちいいからさぁ~。生でさせてよ」なんてセリフを、一度は言われた経験のある女性も多いのではないでしょうか。
コンドームなしのセックスが危険だということは、女性なら百も承知。
妊娠を望んでいない女性なら、そんな言葉に惑わされずコンドームを着けてもらうべきです! 性感染症に感染する恐れもありますしね。

 でも、生って本当に気持ちがいいものなのでしょうか?

<関口先生の解説>
「生でセックスをすると妊娠するリスクが高まります。
男性の中には、この妊娠するリスクをおかしてセックスをするということで、妊娠のリスクのないセックスをするよりも興奮を大きく感じる人がいるのです。
なぜならば男性は、多くの女性に精子をばらまき、1人でも多くの子孫を残すことを望むように遺伝的に宿命つけられているからです。

 また、男性側は多少引っかかりがあった方が気持ちよくなりやすいので、腟のザラつきを感じられるからという理由から生でしたがる人もいるかもしれません。
ただ早漏気味の場合は、コンドームをした方が、快感が持続しやすいと思います。感じやすい男性ほど、コンドームをした方が楽しめますよ。

 ちなみにオーガズムに近くなると女性の腟の中は愛液でいっぱいになり、つるつると滑りがよくなり、濡れ濡れの状態になるわけです。
うまく男性もいっしょにオーガズムに近くなっている場合は、この状態を心地よく感じるのです。

 この状態で快感が鈍ると感じる男性は、長く手以外の道具などを使用してマスターベーションをしていたために、ベニスの知覚が鈍くなっている可能性があります。
“TENGA”などの、マスターベーション用具を使用して、強い刺激から少しずつ低刺激でも射精できるように練習してもらったほうがいいでしょう。そのためには2人の間の言葉によるコミュニケーションも必要ですね」

理性と本能の不一致がオーガズムを遠ざける?


 しかし、気持ちよさだけを求めて生でするのは危険! 妊活をしてない女性の場合、避妊の有無はオーガズムにも作用します。

<関口先生の解説>
「女性の場合も、危険なセックスの方が感じやすい人もいれば、安心した状況でのセックスの方が感じやすい人もいます。その感覚は人それぞれです。
ただ女性側が妊娠を避けたいと思っている場合は、コンドームを着用した方が安心してプレイもできますし、気持ちよく感じると思います。女性の快感は脳に左右されますから、妊娠に対する不安やストレスがあれば、気持ちよさも半減するでしょう。

 ところで女性側も実際のところ『本当に妊娠したいのか、したくないのか』自分でもわからないところがあるのです。

 大脳には、理性を司る『大脳新皮質』と本能を司る『大脳旧皮質』がありますが、表面的には妊娠したくないと思っていても、本能の部分では妊娠したいと思っていることもあります。
逆に表面的には妊娠したいと思っていても、本能の部分では妊娠したくないと思っている場合もあるのです。

 つまり、自分の理性と本能が必ずしも一致していない場合も多く、その不一致がオーガズムを遠ざけている可能性があります。
この理性と本能にブレがなく、セックスの方法が望む方向と一致したときこそ、本当に気持ちいいセックスができるのではないでしょうか。

 生物の本能という点から考えると、25~35歳は妊娠したい欲求が高まると言われています。
その時期は、濡れやすく感じやすい身体になっており、いいセックスができ、妊娠するにもベストなタイミング。
女性の側でもついつい生でしたくなるわけですが、妊娠したくないならコンドームでしっかり避妊するべきです」

 いいセックスは、自分も相手も望む形でセックスできたときに初めて成り立つと思います。それが質のよいオーガズムを得る秘訣でもあります。

 生でするか、コンドームで避妊をしたセックスをするかは、お互いにとって大切な選択。
相手としっかりコミュニケーションを取りつつ、決めていきましょう。

 次回は、「潮吹きは体質による特殊技能!?相手のテクニックは関係なかった」をお届けします。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

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ライタープロフィール

関口由紀
医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

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