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  • 2014.07.25

急かされて育つと腰ヌケ男子になる?女がトロけるセックスができない理由

第38回 「早く早く」で男がダメになっていく

奥谷まゆみ おんなのカラダ道
Inferkiss


 前回は、有り余る母の愛が、責任転嫁するのが大好きな、腰抜けオトコを育ててしまうという話をしたね。

 (奥谷まゆみさんへのお悩みはこちらから)

 実は、もう一つ、息子をダメにするキーワードがあるの。
それは「早く早く」っていう言葉。
子どもの頃にどれだけ言われてきたか!ってみんな思うかもしれないね。

 確かに早いことはいい場合も多い。
小学校でヒーローになれるのは、いつの時代にも、かけっこの速い男の子。
子どもでも、学校や習い事など、タイムスケジュールに追われて、「早く早く」がどうしても必要な場面は意外とあるよね。

 でもそればっかりになっちゃうとマズイんだ。

 多くのママたちは「早く早く癖」がついているんだよね。
早く歩ける、早くオムツが取れるから始まって、みんなよりも早く何かができるようになる、学校に遅刻しないように早く起きて、早く支度できる、とかね。

 さらに、ママ側の「自分で立てたスケジュール通りにしたい」「自分の時間を確保したい」っていう理由も加わって、子どもたちの毎日は「早く早く」にあふれている。
また、家族だけでなく、学校でも、いつも「早く早く」って急かされて、小学校に入って急に40分も座っていろ、授業に集中しろなんて言われても、できるわけないよね。

 この早く早くばかりの生活をしていると、残念ながら子どもたちはしっかりと腰を据えて何かに取り組むことができなくなっちゃうの。

腰を据えて何かをすることが難しい現代の子どもたち


 子どもたちの「腰を据えて何かをしたい」のその「何か」は、たいていママの都合の悪いことが多いんだよね。

 例えば、公園で遊ばせた帰り道、早く帰って夕食の支度をしたいのに、帰り道に出くわしたアリの行方が気になって、ずっと観察していたくなるとか、テッシュペーパーを箱が空になるまで引き抜き続けたいとか。
この子どもたちの「集中したい」「やり続けたい」気持ちは、親から見るといらないこと、困ったこと、いたずらや悪いこととして片づけられちゃうことが多いんだ。

 実は今、子育ての本を書くことが決まっていて、編集の人たちと、現代の子ども事情を観るために公園の遊び場で子どもたちをウォッチングしていたのね。
そうしたら、遊び場には、このコラムで書いたようなダメな男の子にあふれていたよ。

 風が吹いたら飛んじゃいそうな、ペラペラな一反木綿(いったんもめん。※鬼太郎に出てきた妖怪)みたいな体で、フラフラした走り方をしていて、一つの遊びを続けられず、また遊びを自分たちで展開できない。
「早く走れる=一番」になることばかり気にして、友だちよりも自分はできる!と誇示することに一生懸命な男の子チーム。

 子どもの社会って、意外と残酷なんだよね。弱肉強食で、力があるか、アタマがいいかで、誰が上で、誰が下かを判断する。
この上下関係はいつの時代でもあることなんだけど、それでも遊んでいるうちに気がついたら、上も下もなく仲良くなっていたのが今までの子どもたち。今の子どもたちには、この変化がないのよね。

 常に自分が下にならないように、イジメの対象にならないように、周りを観ながら遊んでいる。これじゃあ友情なんて育たないよね。

「早く早く」では、いいセックスもできない


 そんな「早く早く」な人生を歩んで大人になっても、オンナを歓ばせるSEXはできないんだ!

 オンナの体は、じわじわ温まっていく。じっくりじわじわ温めながら、高まっていくのを待つ。
そんなオトナなSEXができる腰の据わったオトコなんて、若いやつにはそうそういないよね。
ちょっと濡れたらすぐ突っ込んで、一人でピュッとイっちゃう「早く早く男子」ばっかりだよ。FAST SEXじゃオンナは楽しめないよ!

「子どもの頃の運動量」も腰ヌケ男子を増殖させている要因


 そしてもう一つ、腰ヌケ男子を増殖させている要因があるんだ。それは、子供時代の運動量

 外の遊び場がどんどん減っている都心だけでなく、ヘンな犯罪者が増えていて、外遊びをする子がすごく減ったよね。
友達と公園に集合しても、缶けりなんてしない。みんなで階段に座ってゲームに夢中。町内を飛び回っている子どもを最近は見ることがないよね。

 体は、動きによって作られる。
特に成長期の子どもは、動きとともに体ができていく。

 缶けりやいろんな種類の鬼ごっこ、塀の上でドン・ジャンケンポンしたり、わけわからないところに登ってみたり、飛び降りたり。私は自然なんてまるでない東京のど真ん中で育ったけど、しょっちゅうそんなことして遊んでいた。
そういう遊びの中の多様な動きが、私の体を作ってくれたんだよ。
腰を丸めてゲームばっかりしていたら、ガツッと張った腰になれるわけないよね。

運動は「何をやるか」よりも、「どうやるか」が大事


 また、運動量だけじゃなく、運動の種類も残念。
スポーツ系の習い事をしている子は、体をよく動かしているけれど、今の主流はスイミングとサッカー。
この二つ、別に悪くはないけど、腰を育てる意味では不向きなの。

 スイミングは重力がない水の中での動きだから、腰を据える動きをあまりしない。
だから水泳の選手って超逆三角形の体型でしょ?胸板厚いけど、ケツちっちゃ!みたいな。
サッカーもキーパーはちょっと腰据え系だけど、基本走り続けるスポーツだから、腰を据えることは少ないよね。

 腰を育てる運動の代表は、武道系と野球
野球選手のあのパンっ!と張ったケツ。アレだよアレ。
といっても、武道や野球やっているヤツにも腰抜けはいるからね。

 だから、「何をやるか」よりも、「どうやるか」が大事なんだよね。
腰の育たない動きが少ない水泳もサッカーも、自分の意志で、責任を持って、腰を据えて取り組めば、りっぱな体ができるんだよね。

 さあ、そんな様々な要因で、ダメ男子が育ちやすい現代社会。
ダメにするのも、オンナだけど、それを立て直すことができるのもオンナなのだよ!!!

 次回は、いよいよダメ男の回のクライマックス!
お楽しみにー☆

【つづく】

Text/奥谷まゆみ

ライタープロフィール

奥谷まゆみ
体から日常の暮らしを読み解き、体の使い方を変えて不調を改善する不思議な整体「からだクリエイトきらくかん」代表。

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