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  • 2013.08.23

セックスは愛を確かめる行為ではない?エロメンから学ぶエクスタシーに達する方法

女性向けAVメーカー「シルクラボ」の社長を務める牧野江里さんのコラム記事。「人を愛する」という気持ちや行為の本質はよくわかっていないわりに、「愛のないセックスはいけない!」とセフレやワンナイトラブを一概に否定していいものですか?エクスタシーを味わうために、愛し合っていることが必須なわけではありません。

セックスは「愛を確かめる行為」に違和感がないですか?

牧野江里 女AV社長による、女性のための性欲解体新書
Shan Sheehan


 愛。愛って何なんですか。
誰か知っていますか。
「家族」への愛はわかります。私は家族を愛しています。
「動物」への愛もわかります。通りすがる犬や猫、彼らを見ているだけで心満たされます。
「アイドル」への愛もわかります。身を削り私を楽しませてくれる彼らの頑張りにいくらでも費やしたい。
「男」への愛…。
……………。わかりません。

 ここで深くは語りませんが、最近男という存在への愛というものがわからなくなってきました。何なんでしょうかこの感じ。完全に冷めてきておるのです。
まあ、そんなことは置いといて。 「好き」と「愛」の違い、など哲学的に考えたらキリがないのは百も承知です。

 私が作っているAVは「セックス」を描いています…。
そういえばセックスって世間的に「愛を確かめる行為」と言われているんですよね。
えっ?愛?!?!あれっすか?セックスは好きな人としかしちゃいけない、みたいなやつっすか?
……なんだか違和感を感じる次第であります。

 なんとなくですが、女性のほうがその概念を押しつけられながら生きている気がします。
そのせいでスパークできない女性も多いのではないのでしょうか。

「彼氏以外とセックスする女はヤリマン」とは、よく聞きます。
じゃあてめえは風俗いかねえのか、セフレいたことねえのか、ゆきずりでハメたことないのんか!!
と小一時間問い詰めたくなっちゃいます。本当にピュアな彼女一筋男子に言われるんだったら土下座しますけど、男はやることやってる割に自分のことは棚にあげるから腹がフル勃起してしまうのです。

「愛がないセックスはいけない」という呪いにかけられた女性


「セックスは愛を確かめる行為」という概念は、よもや男の清純派信仰からくる、「自分が付き合う・結婚する相手をヤリマンにしないため」の呪いのような気がしてきました。ヤリマンもそれなりに都合よく使うくせに…ギギギ…。
(ヤリマン論に関しては話が長くなるのでまた別途記述します)

 でも、男がヤリマンをヤリ捨てするように(とはいえヤリマン側は狩ってるつもりです)女だって別に愛とかステディじゃ無くったってセックスなんていくらでもできますよ!おんなじですよ。

「この人どういうセックスするのか?」という知的好奇心もあり、「とにもかくにもムラムラしていた」性欲のビッグバンもあり、まったくもって男性の感覚とおんなじだと思います。そもそも女性にはAV女優さんといったセックス関連の職業もあるくらいです。

 けれど私たち女を蝕む男の「愛がないセックスはいけない」という呪い…。これはかなり根深いものだと思います。
しかし!皆様ご存じですか。「人を呪わば穴二つ」呪いは必ず自分の元に返ってくるということを!

 女は女で、パートナーが自分以外の相手とセックスすることを許さない、という呪いをかけているのです。
そういった女性の束縛を毛嫌いする男性は多いですが、これはもう仕方のないことだと受け入れるべきかもしれません。

エクスタシーを得るには、愛があるかどうかではなくて、
安心感とお互いの快感スポットを知ることが大事


 とはいえ、そんなにセックスって愛が大事なんでしょうか。
本当に本当に彼のことが好きなのに、どうしてもセックスが合わないからセックスレス…なんて話はザラにあります。
じゃあこの二人は愛し合ってないのかといったら、答えはNOでしょう。

 たとえばこんな事例があります。
弊社のシリーズで「Face to Face」という作品があります。その作品は、およそ初対面の男女が、とことん自分をさらけ出し合い、セックスで自分のしてほしいことや嫌なことを予め話をしてから致すというもの。案外、パートナーとセックスについてそこまで突っ込んだ話をしたことってあまり無いのではないでしょうか。

 そのトークタイムは、VTR上15分程度に編集されているのですが、実際は2~3時間しゃべりっぱなしです。
おかげで「本当は肩が性感帯で…」「クリトリスよりも入口を強めに触ってほしい」といった、その人ならではの快感ポイントが出るわ出るわ!

 世の中には「クリトリスがEんだぜ」「GスポットがEんだぜ」という風説があり、先入観もあります。
そのせいでお互いの性感帯に気付けないまま試合が終わってしまい、関係性が終わってしまったカップルも世の中には沢山いることが悔やまれます。

 そんな作品ですが、実際の撮影はどうなったと思いますか? ただでさえAVの撮影はスタッフ陣がわんさか現場にいます。ましてや照明だってあてられています。それにも関わらず、ノーローションで、女優さんはセックスに没頭しエクスタっているではありませんか!

 まず、互いのパーソナリティーを知ることによって安心感を得る。
そして、互いの快感ポイントを知ることによって、より深い快楽を得ることができるわけです。

 そこに愛はあるのか? いや、だってお仕事ですよ!女優さんは所属事務所からお仕事の依頼を受け、スケジュール確認し、「じゃあこの日お仕事ね」というノリで現場に来ています。いわば派遣のような仕組みです。
男優さんだってメーカーから依頼を受けて現場に来てるわけです。そしてセックスの行為内容には構成や台本だってあるんですから…。

 10月(まだ結構先…)にシリーズ第3弾がリリースされるのですが、撮影後控室にいくと女優さんが目をウルウルさせながら「本当に、人生で一番気持良かった、なんか泣けてきました」と超感動していて…。
私もなんだかとっても嬉しくなってしまったのです。


Text/牧野江里


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ライタープロフィール

牧野江里
女性向けアダルトDVDレーベル「SILK LABO」を立ち上げる。現在は社長。

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